岩湧山~四季彩館よりススキのハイキング【アクセス・駐車場】

今回紹介するのは、大阪府河内長野市にある、大阪屈指のハイキングの名所で観賞する「岩湧山」の「ススキ」です。

岩湧山」は「金剛生駒紀泉国定公園」の一角に位置し、大阪府と和歌山県との府県境となる山岳地帯にあり、河内長野市を代表する名山となります。

金剛生駒紀泉国定公園」とは、奈良県と大阪府の府県境の「生駒山地」や「金剛山地」の一帯と、大阪府や和歌山県の府県境の「和泉山脈」の一帯からなる、国定公園のことになります。

奥河内の「岩湧山」は、紀見峠をはさんで、大阪府の最高地点がある「金剛山」に相対しており、標高897.7メートルを誇るのですが、キトラと呼ばれる山頂一帯は、8ヘクタールからなる雄大な「ススキの草原」が広がりを魅せ、秋になると可憐な花をつけて風にそよぐ様は、数多く訪れるハイカーの心を和ませてくれます。

岩涌山山頂のススキの草原です。

岩涌山山頂のススキの草原です!

山頂には「二等三角点」が設置され、非常に展望が優れているのですが、南への眺望は「葛城山脈の尾根筋連峰」が中心となるほか、北の展望に関しては「阪神方面」の景色が、180度のパノラマ状に広がりを魅せ、正面左手側に「六甲連峰」を望めるほか、良く晴れた日には、西に淡路島、東に大峰山まで遠望することができます。

大阪府で唯一、登山家の「岩崎元郎氏」が選ぶ「新・日本百名山」に名を連ねるなど、登山愛好家をはじめとしたハイキング客に、大変人気が高い名山のひとつとなり、四季を通じて多くの人で賑わっています。

そんな「岩湧山」の山頂に広がる「ススキの草原」に向けての「ハイキング」の紹介となります。

準備が整いましたら「岩湧山」の、散策スタートです。

 

岩湧山~四季彩館よりススキのハイキング【アクセス・駐車場】

今回は、大阪府河内長野市にある、大阪屈指のハイキングの名所で、河内長野市を代表する名山となる「岩湧山」の山頂に群生する「ススキの草原」の観賞に向かうべく「マイカー」に乗り込み、アクセスを踏み込みます。

これまでにも「ススキ」に関する名所として、同じ大阪府にある「大和葛城山」をはじめ、奈良県にある「曽爾高原」や、和歌山県にある「生石高原」さらに、兵庫県にある「砥峰高原」を、訪れたことがあるのですが、いずれも「名所!」と、呼ばれるだけの優れた景色だったのが思い出されます。

そこで、今回は「大阪府」の「ススキの名所」として名前があがる「岩湧山」を選んだという訳です。

ススキの名所に関する記事はコチラをご覧下さい

葛城高原に広がるススキの草原です。
葛城高原~山頂に広がるススキの大草原【アクセス・駐車場】

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曽爾高原~黄金色に輝くススキの草原【アクセス・駐車場】

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『ススキの大草原』です。
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砥峰高原~ススキの大草原のハイキング【アクセス・駐車場】

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河内長野市を代表する「岩湧山」ではありますが「観光向け」と言う場所ではないため「アクセス面」に関しては、ちょっとばかり困難となります。

岩湧山」の「ススキ」を観賞するにあたっては、山頂が群生地となるため、まずは、山頂までの「ハイキング」が必須となるのですが「岩湧山」の山頂に向かうルートは幾つかあり、そんな中でも最もメジャーな「いわわきの森・四季彩館」より、歩きはじめる「ハイキングコース」で、紹介を進めたいと思います。

まず初めに「岩湧山」の中腹に位置する「いわわきの森・四季彩館」への「アクセス」と「駐車場」について、簡単に紹介したいと思います。

 

岩湧山の四季彩館へのアクセスはマイカーがお勧めです!

岩湧山」の中腹の500メートル付近に「いわわきの森・四季彩館」が設置されており、基本的には、その場所からの「ハイキング」のスタートと考えてもよいのですが、そこより道路もしくは登山道を600メートルほど下った場所に「無料駐車場」が用意されています。

マイカー」を利用して訪れる場合は、その「無料駐車場」に、車を止めた時点より、ハイキングスタートとなるのですが「公共交通機関」を利用して訪れる場合ですと「バス」の利用が必須となるほか「バス」の終点から「いわわきの森・四季彩館」までが、約5kmほどあり、なかなかの急勾配の道路脇を歩き進めなければいけませんので「ハイキング初心者」の方には、少し辛い道のりになるかと思います。

まず初めに「公共交通機関」を利用する場合ですが「バス」に乗り換えられる「最寄り駅」となるのが「南海高野線」の「河内長野駅」か「三日市町駅」もしくは「近鉄長野線」の「河内長野駅」の3駅となるのですが、下車したら「南海バス(岩湧線)神納行き」に乗車すれば、あとは終点となる「神納」のバス停留所で下車すれば良いのですが、そこから4.6kmほど歩き進めることになるので、約1時間20分ほどは必要かと思います。

「神納」のバス停留所です。

「神納」のバス停留所です!

ちなみに「神納」のバス停留所が、約200メートルほどの標高となり「いわわきの森・四季彩館」が、標高約500メートル付近となるので、初心者には過酷な道のりとなり、それなりの登山経験が必要になるかと思います。

もうひとつ「バス」の路線があり「南海バス(南青葉台線)南青葉台行き」に乗車しても良いのですが「南青葉台口」のバス停留所で下車するとなると、さらに歩く距離が増え、下車してから「いわわきの森・四季彩館」までは、5.2kmほどとなるので、約1時間30分は必要かと思います。

「南青葉台口」のバス停留所です。

「南青葉台口」のバス停留所です!

バスの本数に関しては、2路線あることで、特に問題は無いかと思いますが、帰りのバスの時刻だけは、事前に確認しておくことをお勧めしておきます。

以上のように「公共交通機関」を利用する場合になると、日頃よりの体力作りができている方でないと「いわわきの森・四季彩館」まで到達するのがやっとで、そこから始まる本格的な「ハイキング」で、山頂を目指すこと自体が困難になります。

続いては「マイカー」を利用する場合ですが「大阪方面」からですと「阪和自動車道」の「堺IC」を降りるのですが、すぐにある「堺IC前」の信号を左折して「府道61号線」に入ります。

しばらく道なりに南下するように走り進め、その先にある「別所」の信号を左折し、再び道なりに南下した先の「横山小学校前」の交差点を左折して「旧・国道170号線」に入ります。

少し走り進めた「福瀬町東」の交差点を左折して「新・国道170号線(大阪外環状線)」に入ったら、しばらく走り進め「上原町」の交差点を右折して「国道371号線(バイパス区間)」を道なりに進みます。

その先にある「新町橋南」の交差点を右折したあとは、突き当りの「T字路」を右折し、すぐある「南青葉台」の交差点を左折し「府道221号線(加賀田片添線)」に入ります。

あとは道なりに、約4.5kmほど走り進めれば「第1駐車場」に到着となります。

堺IC」からは、24kmほどですので、約45分で行くことができます。

続いて「和歌山方面」からですと「阪和自動車道」の「岸和田和泉IC」を降りるのですが、すぐにある信号を右折して「府道230号線」に入ります。

しばらく走り進めるのですが、7つ目にあたる名前の無い信号を右折して「国道480号線」に入ります。

その後、南下するように走り進めた先にある「槙尾中学校前」の交差点を右折し、すぐにある「槙尾中学校南」の交差点を左折して「新・国道170号線(大阪外環状線)」に入ります。

しばらく走り進め「上原町」の交差点を右折したら、あとは上記と同じように走り進めるだけです。

岸和田和泉IC」からは、22.2kmほどですので、約40分で行けるかと思います。

最後に「駐車場」に関してですが「いわわきの森・四季彩館」までに用意されている「無料駐車場」は「第1駐車場~第6駐車場」まであるのですが「第6駐車場」になると「いわわきの森・四季彩館」からは、1.5kmほど離れ「別ルート」でのハイキングになるかと思いますので、今回のスタート地点となる「いわわきの森・四季彩館」にまず立ち寄るには「第1駐車場」もしくは「第2駐車場」に止めるのが良いかと思います。

岩湧山にある無料駐車場です。

岩湧山にある無料駐車場です!

いわわきの森・四季彩館」までにある、6か所の「無料駐車場」ですが、すべて合わせても約70台分ぐらいしか駐車スペースが無く「第1駐車場」と「第2駐車場」を併せると、約30台分ほどですので、ハイシーズンを迎えた休日ですと、朝一番に訪れるのが良いかと思います。

岩湧山」の、散策についての入山時間には決まりが無いので、24時間いつでも散策は可能となりますが、簡単な「ハイキングマップ」や「その他情報」を貰うための「いわわきの森・四季彩館」の開館は、朝の10時~となりますので、あまりに早い時間に訪れても、少し暇を持て余すことになります。

しかし、簡単な「ハイキングマップだけあればいい!」と、お考えの場合でしたら、上記写真の「第6駐車場」にのみ、出入口に手作りの小さな箱があり「ハイキングマップ」が置かれています。

ハイキングマップです。

ハイキングマップです!

いわわきの森・四季彩館」の開館を待てば、しっかりとしたカラーの「ハイキングマップ付きのパンフレット」が置かれていますが、10時までに「ハイキング」を開始したい場合には「第6駐車場」で、簡単な「ハイキングマップ」をとりあえず頂いておいて、帰りがけに立ち寄って、貰えばよいのではないかと思います。

以上が「いわわきの森・四季彩館」を訪れるための「アクセス」と「駐車場」の紹介となります。

 

まずは「いわわきの森・四季彩館」までのハイキングです!

今回は、河内長野では随一と呼ばれ、大阪でも屈指と言われる「岩湧山」のハイキングを行ない、山頂に群生する「ススキ」を観賞するのが最大の目的となるのですが、山頂までの見どころを押さえながら、紹介を進めていきたいと思います。

まず「公共交通機関」を利用しても「マイカー」を利用しても必ず通る「岩湧の森」への出入口にある「モニュメント」があります。

岩湧山の出入口「モニュメント」です。

岩湧山の出入口「モニュメント」

2股に分かれる道の中央に設置された「標石」には「名勝・岩湧山」と刻まれ、少し小高く盛られた、石積の上に立てられています。

特別な造りの「モニュメント」ではないのですが、これより始まる「ハイキング」において、身の引き締まる佇まいの「標石」となり、最初の見どころとしました。

それほど派手に置かれている訳では無いので「マイカー」で訪れた場合は、素通りしてしまいますので、是非お見逃しの無いように・・

さて「第1駐車場」に車を駐車したところで、まずは「いわわきの森・四季彩館」まで「ハイキング」を進めますが「道路を歩き進める!」か「岩湧登山古道」となる「いにしえの道」と称される「石畳」の登山道を歩き進めるかの2択となりますが、今回は、後者の「いにしえの道」と称される「石畳」の登山道を歩き進めることにします。

「いにしえの道」を歩き進めます。

「いにしえの道」を歩き進めます!

いにしえの道」への出入口は「第1駐車場」から出て、道路を左手側に下ること、約50メートルほどですが「第2駐車場」に止めた場合は、逆に右手側に登ること、約50メートルほどとなるので、どちらの駐車場に止めても問題ありません!

いにしえの道」は、比較的整備の行き届いた石畳で、勾配に関しては少し急な道となりますが、歩き始めて間無しですので、特に問題なく足は前に進みます。

最短距離で「四季彩館」まで行けますが、その分だけ急な登りとなりますが、もうひとつの「道路沿い」を歩いて行く場合には、勾配は少しマシかと思いますが、つづら折り状に登り進めるため、歩く距離が増えます。

 

長寿水と行者の滝が見どころです!

いにしえの道」には、見どころがありますので、是非こちらから歩き進めてほしいのですが、歩き出して約2分で見どころのひとつ「雨乞い地蔵尊」と「名水・長寿水」が、並ぶようにあります。

雨乞い地蔵尊と名水の長寿水です。

雨乞い地蔵尊と名水の長寿水です!

雨乞い地蔵尊」は、修験道の開祖「役小角(えんのおづの)」が建立し、修行したと言われる「岩湧山」の中腹に建つ「岩湧寺」があるのですが、その参道に一町(約109メートル)毎に、10躰のお地蔵様をお祀りし「十町地蔵」として、親しまれていたと言います。

紀州や河内地方が大旱魃(だいかんばつ)に見舞われたある年に、村人が「岩湧山」に登り「雨乞い」をしたところ、天狗が現われ錫杖(しゃくじょう)で地面を一突きしたら、水が湧き出し、旱魃から人々を救ったと言い、その湧き出す水が「長寿水」となります。

さらに、近年になり参道を清掃中に「地蔵仏」を1躰発見したことにより「長寿水」の横へ安置し「雨乞い地蔵尊」として祀ったと言います。

そんな「雨乞い地蔵尊」と「長寿水」があるのですが「長寿水」に関しては、コップが置かれている点からも、煮沸しなくても飲むことが可能な名水となるのですが、湧水量に関しては決して多くないです。

冬場をはじめ、夏場の晴天が続く日でも、絶え間なく流れ続ける「長寿水」は、この「いにしえに道」を基点とした、4つの登山道を歩いて山頂を目指す「ハイカー」の、喉の渇きを癒し、再び歩き出す気力を与えてくれる力水となります。

今回は遭遇しませんでしたが、この「長寿水」を求めて、幾つものポリタンクで名水を汲んでいく人の姿も、たくさんあると言うことですので、名水にご興味のある方で「マイカー」利用の際は、ポリタンクを持参して、帰りがけにでも汲んでみてはどうでしょうか。

さて名水「長寿水」で喉を潤したところで、再び石畳の登山道を歩き進めますが「長寿水」を越えたあたりより、石畳の登山道は急勾配に変わり、一歩一歩力のいる道のりとなります。

石畳の道から、奥行きの深い石段へと変わり、程なくすると見どころのひとつとなる「行者の滝」が現われます。

見どころのひとつ「行者の滝」です。

見どころのひとつ「行者の滝」です!

行者の滝」は「いにしえの道」を歩いていれば、正面に見ることができるのですが、滝までの距離がそれなりにあるほか、木々が生い茂っていることで、まともに見ることはできませんが、見える限りでは、いくつかの岩の凹凸を、段々状に流れ落ちていく形の滝となります。

水量が少ない分、冬期期間中には滝全体が凍りつき、氷瀑になると言いますので、その時が一番見ごたえがあるのではないでしょうか。

 

いわわきの森・四季彩館で休息と情報収集

そんな「行者の滝」を越えると、石段から石階段へと変わりますが、依然として急勾配は続きます。

岩湧山」には「七ツ道」と称される、登山道が整備されているのですが、今歩いている「いにしえに道」は、500メートルほどと「七ツ道」の中では、一番短い登山道となるのですが、400メートル付近に「四季彩館」へと繋がる分岐点があります。

「いわわきの森・四季彩館」です。

「いわわきの森・四季彩館」です!

先ほども少し言いましたが「いわわきの森・四季彩館」は、朝の10時00分からとなり、現在朝の9時50分となるので、少しのあいだ待機します。

四季彩館」には「ウッドテラス」が設置されており、景色を一望できるのですが、見渡す限り緑豊かな木々が生い茂っており、大和葛城山をはじめ、二上山や生駒山のパノラマを楽しめます。

ススキ」は、早い地域では8月の下旬頃には、穂を出して「開花」を迎えるのですが、関西圏でも9月下旬頃までには「開花」するのですが、楽しめる期間は意外と長く、秋が深まり紅葉し始めたころには「銀色」だった穂が「黄金色」に変わり、いよいよ一番の見ごろとなってきます。

四季彩館の内部の様子です。

四季彩館の内部の様子です!

本日は「紅葉とススキを同時に楽しめれば・・!」なんて考えながら訪れましたが「紅葉」に関しては、一部綺麗に紅く色付いていますが、全体的な「紅葉感」は、やや薄い感じです。

恐らく天候も影響していると思われ、晴天で青空なら、もっと綺麗ではないかと思われ、この先の「ススキ」の観賞にも、この悪天候は影響を及ぼすかと思います。

きっちり10時になった時点で「四季彩館」も開館となり、まずはカラーの「パンフレット」を頂き、館内をひと回りしますが「ログハウス」の「四季彩館」の内部は、ガラス部分を除いて「木!」と言う感じの造りとなるので、温かみを感じます。

館内の一角には、国内産の木材を使用した「木工クラフト」がたくさん置かれ、販売されています。

ストラップや一輪挿しなどの小物が、数多く販売されていますが、なかなか可愛らしい作りのものが多く、お値段も比較的にリーズナブルになっています。

トモロス」という、ボランティアの方々の作品と思われますので、お気に入りの品があれば、是非記念にお買い求めください!

尚「四季彩館」には、お食事処や自動販売機などは一切ありませんので「水分補給」のためのお飲み物に関しては、必ず持参して下さい!

 

修験道の開祖「役小角」が開基した岩湧寺!

さて「ハイキングマップ」を手に入れたところで、早速にも山頂へと向かいたいと思いますが、今回は「最短コース」となる「きゅうざかの道」で、一気に山頂まで駆け上がりたいと思います。

今回歩くハイキングルートです。

今回歩くハイキングルートです!

まずは「きゅうざかの道」の登山道に行くまでにある「岩湧寺」の境内に立ち寄りたいと思います。

四季彩館」の出入口より、正面の左手側にある石階段を登り「岩湧寺」へと向かいますが「いにしえの道」とは違い、足場の状態は少し悪くなりますが「岩湧寺」までは、100メートルほどですので、簡単に行くことができます。

開祖「役小角」が開基した岩湧寺です。

開祖「役小角」が開基した岩湧寺です!

境内に入る前に「庫裏(くり)」がありますが、入口は固く閉ざされ、人の気配が無いことから「御朱印」などは頂けそうにありません!

境内に入ると、まずは「多宝塔」が「ド~ン!」とあり、その奥に「本堂」があります。

岩湧寺」は、大宝年間(701年~704年)に、修験道の開祖「役小角(えんのおづぬ)」が開基したお寺となるのですが、山中で修行する修験道の行者「山伏」たちの修験道場として栄えました。

本堂」は、正面柱間三間、側面柱四間の規模で、屋根は宝形造となるのですが、現在は銅板葺となっており、正面中央一間に向拝がある様式から、江戸時代初期のものと考えられています。

本堂内」にある「厨子(ずし)」は、室町時代後期のものと言われています。

本堂」に向かって右手側に建てられた「多宝塔」は、天文年間(1532年~1555年)頃に建てられたもので、三間二層で、本尊となる「大日如来坐像」と共に、国の重要文化財に指定されています。

大日如来坐像」は、桧材寄木造で、像高88.7cmの金剛界像で智挙印を結び、平安時代末期の作であると考えられています。

塔内には、もう一体「愛染明王坐像」が安置されており、こちらは鎌倉時代の作で、市が指定する文化財となります。

現在では、これら2体の像に関しては「堺市博物館」に、寄託されていると言うことです。

岩湧寺」は「大杉」に取り囲まれるように鎮座するのですが、一帯は「大阪みどりの百選」に選定されています。

樹齢400年以上の杉林です。

樹齢400年以上の杉林です!

本堂」の正面ある、2本の「老杉」が特に立派で、写真に収まらないほど、天を突くように長く伸びるさまは、まさに圧巻のひと言です。

この辺りは、樹齢400年以上の杉林となるのですが、360度見渡すと、まるで「ジブリの世界」に、足を踏み入れた気分になるほどの景観となっています。

そんな見どころの多い「岩湧寺」の境内を抜けて「きゅうざかの道」へと、歩みを進めます。

 

長く続く心臓破りの「きゅうざかの道」

第1駐車場」から「四季彩館」~「岩湧寺」と、見どころを紹介しましたが、さっさと歩き進めれば15分ほどで行けますが、ここまでで約1時間はかかっています。

次第に天候のほうが悪くなってきており、少し急いで山頂へと向かうのですが「岩湧寺」を抜けたところに「おべんとう広場」があるのですが、それなりに紅葉感があり、ご家族で訪れた場合には、確かにお弁当を広げて食べれば最高かと思うのですが、結論から言いますと、お弁当は山頂で食べるのがお勧めですので、ここでお弁当を広げるのは我慢してください!

紅葉が綺麗なおべんとう広場です。

紅葉が綺麗なおべんとう広場です!

おべんとう広場」より、車道を少し登り進めるのですが、なんと「駐車場」があるではありませんか!

しかし、よ~く見ると「岩湧寺関係者専用駐車場」と書かれていますので、一般の方の駐車は認められていないのでしょうが、先ほど「岩湧寺」を通ったときには、人の気配がありませんでしたので、恐らく「岩湧山」を、何度も訪れて良く知る方が、止めていると思われますが、ここまでに見どころがたくさんありますので、初めて訪れる方は「第1駐車場」より、見どころを散策しながら歩き進めることをお勧めしておきます。

そんな「駐車場」を横目に見ながら、車道を少し登り進めて行くと、2手に分岐する登山道があり、一方が「いわわきの道」となる「一般道・90分」となり、もう一方が、今回歩き進める「きゅうざかの道」で「階段多し・60分」となります。

「きゅうざかの道」を歩き進めます。

「きゅうざかの道」を歩き進めます

ここまで来るにも、多少のしんどさはありましたが、意気揚々と「きゅうざかの道」を歩きだしたのですが、僅か1分で、肩で大きく息をするようになり、心臓への負担が計り知れないほどの急勾配に、何度も足を止め大きく深呼吸します。

ハイキング上級者」の方なら、なんのことなく歩き進めるでしょうが、日頃より運動不足の管理人の目には「垂直に階段を登り進めているのでは?」と、感じるほどの急勾配です。

10分ほど歩き進めたところにベンチが置かれており、たまらず座り込むのですが「かなり歩き進めた!」と言う実感から「もうちょっとかな?」なんて考えながら横を見ると「13分の2」と書かれた、小さな看板が目に入ります。

13分の2って?」ひょっとして、残り「13分の11なのでは?」と、すでに汗が流れだす額を拭いながら「まさか?」と、少し心が折れそうになります。

その後も「13分の3」さらに「13分の4」との看板が立てられており、それと同時に「やっぱりそうや!」と、確信に変わるのですが、違う形のもうひとつの看板が目に入ります。

心臓破りの急勾配の登山道です。

心臓破りの急勾配の登山道です!

きゅうざかの道」を歩きだして、約20分で目にした看板には「3分の1程度」の位置に「現在地」の印があり、思わず涙が零れ落ちそうになります。

登り口に「階段多し・60分」と書いていたのですが、山頂までが60分と言う意味で「きゅうざかの道」は、45分ぐらいで登りきり、そこから「ダイヤモンドトレール」を15分ほど歩き進めれば、山頂に到着となるので、少し遅れているようにも思います。

きゅうざかの道」は「最短コース」ではありますが「健脚者向け!」の登山道で、見どころなど何ひとつ無く、ただただ「ダイヤモンドトレール」に向かって、ひたすら登り進めるコースとなります。

一方で、登り口より「いわわきの道」はと言いますと「ご家族向け!」で、距離はかなり長くなりますが、緩やかで四季を通して花々が多い登山道となりますので、どちらを歩き進めるかは、その時の状況でお考え下さい!

ちなみに「きゅうざかの道」は、1.3km(45分)ほどあり「ダイヤモンドトレール」の距離は「」ですが、15分ほどとなり、計60分となり「いわわきの道」の場合ですと1.7km(約50分)で「ダイヤモンドトレール」を歩き進める距離がかなり延びて、約40分となります。

管理人は「ハイキング初心者」ですので「きゅうざかの道」を登るのに、約1時間10分掛かりましたが、道中でパワフルな老夫婦と知り合い、少し長話をしていた時間を差し引いたとしても、約1時間ほどかかってしまいました。

 

ラストスパートはダイヤモンドトレール

なんとかの思いで「きゅうざかの道」を登りきると、あとは「ダイヤモンドトレール」を歩き進めるだけです。

ダイヤモンドトレール」とは、3つの府県をまたぎ、関西を代表する「縦走コース」となるのですが、北は奈良県香芝市にある「屯鶴峯」から「二上山」や、大阪府の最高峰の「大和葛城山」さらに、大阪府の最高地点のある「金剛山」、そしてここ「岩湧山」を通って、南は和泉市にある「槇尾山」へと至る、約45kmにも及ぶ自然歩道のことになります。

1970年に大阪府と奈良県が、5年の歳月をかけて整備したのですが、名称となる「ダイヤモンドトレール」は「金剛石(ダイヤモンド)」にちなんで付けられ、通称「ダイトレ」の略称で、多くのハイカーに親しまれています。

四季折々の風景を楽しむことができ、全体の標高差は1080メートルあり、起伏に富んだコースは大変人気があり、ハイキングを満喫できる縦走路となっています。

ダイヤモンドトレールを進みます。

ダイヤモンドトレールを進みます!

そんな「ダイヤモンドトレール」に入ると、木々が立ち並ぶ景観の良い平坦な道へと変わり、その先にある急勾配の道を慎重に降りると「トイレ」があります。

山の山頂に「トイレ」があるのは、非常に助かるのですが「仮説トイレ」ではなく、結構しっかりした綺麗な「トイレ」となるので、お子様連れご家族や、女性の方も安心して「ハイキング」を楽しめます。

さらに歩き進めて行くと、先程まで一切目にすることが無かった「ススキ」が、辺り一面に広がりを魅せてくれます。

 

岩湧山山頂一帯に広がりを魅せるススキの草原!

岩湧山山頂」の一帯は「茅場(かやば)」すなわち「ススキの草原」になっており「ススキ」の穂が広がる風景は大変に美しく「岩湧山頂の花すすき」として「新河内長野八景」のひとつに登録されています。

新河内長野八景・岩湧山頂の花すすきです。

新河内長野八景・岩湧山頂の花すすき

ススキの草原」に挟まれた登山道を歩き進めるのですが、大草原となる山頂付近では、見渡す限りの「銀世界」が一面に広がりを魅せ、大人気の名所となるのにも納得の景色となるため、関西一円のみならず、遠方からも多くの方が訪れます。

本日は平日となり、ここまでに20人足らずの人しか見かけませんでしたが、休日にもなると、この景色を眺めに多くの方が訪れるのでしょう!

程なくすると「岩湧山山頂」に到着となり「二等三角点」が埋め込まれた「岩湧山」の、最高地点に到着となります。

岩湧山山頂の「二等三角点」です。

岩湧山山頂の「二等三角点」です!

奥河内の「岩湧山」は、紀見峠をはさんで、大阪府の最高峰がある「金剛山」に相対しており、標高897.7メートルを誇ります。

そんな山頂には「二等三角点」が設置され、非常に展望が優れているのですが、南への眺望は「葛城山脈の尾根筋連峰」が中心となるほか、北の展望に関しては「阪神方面」の景色が、180度のパノラマ状に広がりを魅せ、正面の左手側に「六甲連峰」を望めるほか、良く晴れた日には、西に淡路島、東に大峰山まで遠望することができます。

三角点」は、一般的に眺望の利く場所に設置され、三角測量に用いる際に「経度・緯度・標高」の基準になる点のことです。

ちょっと怖い話ですが「三角点」の「柱石」の破壊などで、機能を損ねる行為をした人は、測量法の規定により「2年以下の懲役又は100万円以下の罰金!」に処せられると言う、かなり厳しい罰が待っているので、くれぐれもふざけて蹴ったり乗ったりしないように・・・!

岩湧山」の山頂一帯はキトラと呼ばれる、8ヘクタールからなる雄大な「ススキの草原」が広がるのですが、可憐な花をつけて風にそよぐ様は、眺めているだけでも、心を和ませてくれます。

二等三角点」の設置されている場所より、少し「ダイヤモンドトレール」を歩き進めて行くと、広場があり7人~8人の方々が「景色とススキ」をおかずに、お弁当を食べています。

岩湧山山頂に広がるススキの草原です。

岩湧山山頂に広がるススキの草原です

本日は、雲行きが怪しく、少し雨も振りだしてきて、コンデションとしては、あまり良くないのですが、その分、風が時折りきつく吹き付ける時に、長く伸びたススキの穂が、荒波の如く前後左右に大きくなびくさまは、まさに絶景となります。

大阪府で唯一、登山家の「岩崎元郎氏」が選ぶ「新・日本百名山」に名を連ねるなど、登山愛好家をはじめとしたハイカーに、大変人気が高い名山のひとつとなる「岩湧山」は、四季を通じて多くの方で賑わうのですが、やはり「新河内長野八景」の「岩湧山頂の花すすき」を眺めるために訪れるのが、最高ではないかと思います。

また「岩湧山」の「ススキの草原」は、定期的な「茅刈り」や「山焼き」で維持されており「岩湧山」の良質の「茅(かや)」は、文化財の保護にも活用されています。

3月末頃には、次の良質な「」を育てるために「山焼き」を行うのですが、その時だけは「ダイヤモンドトレール」は「一時通行止め!」となりますので、お気を付けください!

山焼き」に関しての見学はできませんが「山焼き」が終了してから訪れることで、いつもと違った景色を見ることができると言いますので、次に訪れる機会があれば、その時期に訪れてみたいと考えています!

」の行楽の楽しみと言えば、やはりダントツで「紅葉!」が、頭に思い浮かびますが「ススキ」は、そんな「紅葉」の陰に隠れがちです。

しかし、夏の終わりにかけて穂をつけた「ススキ」が、秋の深まりと共に「銀色」から「黄金色」へと変化して「朝日」や「夕日」の光を浴びて、まさに「絶景!」の、一言につきる景色を魅せてくれることを知る人は多くありません。

紅葉」に、負けず劣らずの景色を、是非一度、ご体感ください!

 

岩湧山・四季彩館のアクセス及び駐車場情報!

基本情報

*基本情報は、できる限り新しい情報を掲載することを心掛けていますが、すべての変化に対応できないのが現状となりますのでご了承ください。

岩湧山」(四季彩館)

  • 住所:〒586-0071大阪府河内長野市加賀田3822-1
  • 電話:0721-63-5986
  • 時間:散策自由(四季彩館:朝10時00分~夕方16時30分まで)
  • 定休日:月曜日・火曜日・年末年始(12月29日~1月~3日まで)
    但し、月曜日・火曜日が祝休日の場合は翌日
  • 入山料:無料
  • 駐車場:無料「第1駐車場~第6駐車場(約70台)
  • アクセス:【公共交通機関】「南海高野線」の「河内長野駅」か「三日市町駅」もしくは「近鉄長野線」の「河内長野駅」で下車して「南海バス(岩湧線)神納行き」に乗車して終点「神納」のバス停留所で下車して4.6km(約1時間20分)
    南海高野線」の「河内長野駅」か「三日市町駅」もしくは「近鉄長野線」の「河内長野駅」で下車して「南海バス(南青葉台線)南青葉台行き」に乗車して「南青葉台口」のバス停留所で下車して5.2km(約1時間30分)
    お車】「大阪市内方面」からは「阪和自動車道」の「堺IC」を降りてすぐにある「堺IC前」の信号を左折して「府道61号線」に入りしばらく道なりに南下しながら走り進めた先にある「別所」の信号を左折し再び道なりに南下した先の「横山小学校前」の交差点を左折し「旧・国道170号線」に入り少し走り進めた「福瀬町東」の交差点を左折して「新・国道170号線(大阪外環状線)」に入ったらしばらく走り進め「上原町」の交差点を右折して「国道371号線(バイパス区間)」を道なりに進み「新町橋南」の交差点を右折したあと突き当りの「T字路」を右折しすぐある「南青葉台」の交差点を左折し「府道221号線(加賀田片添線)」を道なりに約4.5kmほど走り進めれば「第1駐車場」に到着です24km(約45分)
    和歌山方面」からは「阪和自動車道」の「岸和田和泉IC」を降りてすぐにある信号を右折して「府道230号線」に入りしばらく走り進めた7つ目にあたる名前の無い信号を右折して「国道480号線」に入り南下するように走り進めた先の「槙尾中学校前」の交差点を右折しすぐにある「槙尾中学校南」の交差点を左折して「新・国道170号線(大阪外環状線)」に入ったらしばらく走り進め「上原町」の交差点を右折して「国道371号線(バイパス区間)」を道なりに進み「新町橋南」の交差点を右折したあと突き当りの「T字路」を右折しすぐある「南青葉台」の交差点を左折し「府道221号線(加賀田片添線)」を道なりに約4.5kmほど走り進めれば「第1駐車場」に到着です22.2km(約40分)

最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。

岩湧山」での「ハイキング」は、さまざまなコースが用意されており、大変人気があるのですが、特に秋の「ススキの草原」が見どころとなり、大阪府で唯一「新・日本百名山」に名を連ねた名山のひとつとなります。
見どころ」も、随所に点在していて、1日を通して、ご家族をはじめ、カップルでも楽しめるスポットとなります。
是非一度訪れて、癒しの空間で行うハイキングをご堪能下さい!

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