野村萬斎さんの出演作品を漁る日々

ゲームもやらずに野村萬斎さんの出演作品を漁る日々が続いております(笑)。まぁ、そろそろゲームも再開しますが、こんなに映像作品にのめり込んだのは、特撮にハマった時以来か。

まぁライダーシリーズに比べたら、単発物が多いので追いかけ易いんですがね。

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映画『のぼうの城』(2012年)

これはね、萬斎さんにハマる前、何年か前に一度見てるんですよね。確かゲーム(仁王)を通じて戦国時代に興味が湧いたから…という理由だった気がしますが。ガチガチの歴史物は苦手なので、これくらい入り口がPOPだと見易いですよね。

改めて見返してみて、萬斎さん演じる“のぼう様”が可愛かったです。若干、田楽踊りの為だけにキャスティングされた感も否めないのですが…♪レロレロレロヤ ヒョロロンヒョロロンという覚え易い踊りは、一度聞いたら口ずさみたくなる魔力があります(笑

あと、成宮寛貴くんが出てるので懐かしかったです。
俳優辞めちゃったの勿体無いなァと改めて思いました。

テレビドラマ『オリエント急行殺人事件』(2015年)

アガサ・クリスティーの『オリエント急行の殺人』が原作の長編ドラマ。舞台を日本の昭和初期に置き換えており、ある意味こちらも時代物です。原作は知らないので比較できませんが、脚本が『古畑任三郎』を生み出した三谷幸喜氏ということで、今作でも三谷節が全開です。

萬斎さん演じる名探偵・勝呂武尊は、こんな人間は現実に居ないだろ、ってくらい漫画のようなキャラに仕上がってます(笑。でもその存在感を逆手にとって、どんな事件も解決する名探偵としてのカリスマ性を発揮しています。更に癖が強くなった『古畑任三郎』、そんな感じです(笑。

そんな人物を狂言師である萬斎さんが演じてるせいか、ずっと見てると何だか癖になってきて好きになってしまいました(笑。世間的にも、どうやら好評だったようで、2018年に『黒井戸殺し』、2021年に『死との約束』とシリーズ化されています。この調子だと次回作もあるのかな?(期待)。単発ドラマだと拘束期間も短く、本業と並行してお仕事できるのではないかと思われるので、是非、今後も定期的にシリーズ化して頂きたい作品です。

ちなみに『死との約束』はリアタイで親が見てて、私も途中から見た記憶があるんですよね。その時に『のぼうの城』のイメージもあったせいか、この時は「あ、この人、また個性的な役やってるなァ」って程度の印象だったんですよねぇ。ただ、ラストシーンで勝呂武尊の人間味を感じる場面があり、萬斎さんの演技に引き込まれた記憶があります。この頃から役者としての萬斎さんにハマる予兆はあったのかもしれません(笑

んで、その『死との約束』だけ円盤化されていないみたいだったので、FODで改めて見直して、ついでに『黒井戸殺し』も視聴。勝呂シリーズ3作品の中で、個人的には『黒井戸殺し』が一番好きですね。他の2作品と違って、殺人事件が起きるまで勝呂が出てくるシーンは少ないのですが、今回の相棒となる大泉洋さんが素朴に演技すればする程、勝呂のキャラが際立って魅力的に見えたのと、姉役の斉藤由貴さんが凄くチャーミングで、終始見ていて飽きませんでした。他にも全体的にキャスティングが良かったと思います。これも円盤が欲しい…いつか余裕ができたら買おう。

花戦さ (2017年)

生け花に焦点を当てた時代劇。日本文化の「祭」的な雰囲気を表したのが、みんな大好きチャンバラ時代劇だとしたら、こちらは日本文化の「静」の部分、美しさそのものを表したような作品で、これぞ日本映画だと思いました。

…というと退屈そうに感じるかもしれませんが、それが全くなく、萬斎さん演じる花僧・池坊専好と、佐藤浩市さん演じる茶人・千利休の友情に引き込まれていく作品でした。てか、何気に佐藤浩市さんとの共演多いんですね。

そして花のチカラとは何ぞや?と改めて考えさせられた作品です。我々は動物や魚や植物など、他者の命を貰って日々生きているわけですが、花もまた、花を摘むということは、花の命を奪う行為になるわけですが、その命から心に潤いを与えてくれているのだと感じました。

人として生きていく上で、心の潤いもまた欠かせないものですからね。
こういうご時世なので、余計にそう思います。

個人的に凄く気に入った映画なので、また見たくなったら今度はセル版買います。

狂言師 野村万作・萬斎 DVD-BOX

過去にNHKで放送された野村家3代のドキュメンタリーをまとめたDVD-BOXなんですが、思い切ってAmazonで買っちゃいました。狂言師、そしてそこから俳優、演出家へと活躍の場を広げていった萬斎さんのルーツが分かると共に、父・万作さんの狂言師としての凄さ、当時3歳だった息子・裕基くんの初舞台の様子のほか、親子3代の狂言『靭猿』がノーカットで収録されており、DVD-BOXなので値段は高いのですが、とても価値のある貴重なDVD-BOXになっています。てか、ジャケットの萬斎さんが素敵(三番叟は入ってないのだけれど)。

これを見たら、萬斎さんだけでなく、人間国宝である万作さんの狂言も一度生で拝見してみたいなァと思いましたし、裕基くんが萬斎さんの演劇を見に行った時の姿を見た時は、どんなに厳しい稽古をつけられてもパパの事大好きなんだなァと、ほっこりしました。伝統芸能を受け継ぐ一家故に、その生涯は厳しい道でもあるかと思いますが、親ガチャがどーのこーの言われてる昨今、尊敬できる親を持てたということは、とても幸せなことだと思うのです。

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さて、今回はこれくらいにして…。ずっと返却待ちで借りられなかった『陰陽師』『陰陽師II』が、やっと借りられたので、次はその辺りを観ようかなと思ってますが。。。

にしても、ふと調べたら20年も前の作品で驚いたのだけど(羽生選手効果なのか、そんな古いイメージがない)、返却待ちになるほど『陰陽師』は今でも人気があるのだなァと改めて感じました。レビュー見るとCGがヘボいとか書かれてますけど、そりゃ当時のCG技術は今の時代と比べたらイマイチでしょうよ。『仮面ライダークウガ』とか今見るとCG微妙だもん(苦笑)。ということで、こちらは20年前の作品だということを考慮しながら視聴したいと思います。

あと『蒼天の夢 〜松陰と晋作・新世紀への挑戦〜』も幕末好きとしては欠かせませんね。歌舞伎役者と狂言師の共演ということでね(てか、意外とこのパターン多い気がする)、どんな吉田松陰と高杉晋作が観れるのか!?こちらも借りれたので後で見たいと思います。

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