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山田マチ「どこどここけし」

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あれ?こけしがいない。どこいっちゃったんだろう?ある日、茶だんすの上に飾ってあったこけしがいなくなり…。ある時はたいこのバチに、またある時は、ロックスターのマイク、キリンのツノ、チンアナゴ、お地蔵さん…いろんなものになりすまして旅をつづけるこけし。果たしてこけしは、無事に戻ってくるのでしょうか。そして、次に旅に出るのは…?隅々まで描き込まれた絵が楽しい、新感覚の絵探し絵本です。
(「BOOK」データベースより)


こけしどこどこ?

ここ!

ここ!!!


ここぉ~っ!!!!!

いたーっ!

いや絵本って、開いてみるまでは中にどんなことが描かれているのか、まるでわからないものですね。

この絵本「どこどここけし」も存在は知っておりましたが、つい先日パラ見するまでは「よくある昔の絵本」的なイメージを抱いておりました。だってさぁ今どき「こけし」ご自宅の居間にねーべ?そもそも「居間」って存在がないな。リビングだしな。

表紙絵もいかにも和風で古くさいイメージ。こけしだしね。バックは朱一色だしね。よく見直せば、こけしの表情に怪しい匂いを感じないでもないんですが、本を開くまではその怪しさに寡聞にして気づけなかった私よ。

しかしながら、実際に絵本を開いてみれば。あらあらまあまあどうしてどうして。すっごく楽しい絵本じゃないですか。

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「どこどここけし」では上記で勝手に画像引用したとおり、居間から抜け出したこけしちゃんがさまざまな場所に逃げ隠れして、あんまり可愛くない女の子がこけしを見つけていく。そのこけしたるやここかと思えばまたまたあちら浮気な人ね、という感じで、マイクになったりバトンになったりチンアナゴになったりマトリョーシカになったり…。

こけしがどこに隠れているのか探すのも楽しい作業ですが、それ以外にも細かなくすぐりが色々とあって、それを見つけるのも楽しい作業です。

野球のバッター背後にさりげなくこぐまちゃんが描かれていたり、絶対いないはずの場所に(アフリカとか)パンダが隠れていたりね。

ああこれは隠れちゃいませんが、知り合いの図書館マダム(かつて「おどりたいの」を読み聞かせしてた人です)に「どこどここけし」を見せたら

「この、ジョン・ディーコンの情けなさそうな顔!」

↓これ

 

と感動(感動なのか)していたので、Over50の洋楽好きにもグッとくるところがあるのではないかと。

その他もろもろ細かいところを見だすと、なかなか終わらない絵本であります。

つまりですね、私が今日言いたいのは。

絵本は表紙絵に騙されちゃいけないってことですよ。

いや騙された。まさか読んでみたらこんなサイッコーな絵本だったとは。そしてまさかこけしが、あんな壮大な旅に赴くとは。

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