4号機時代の思い出　『幼馴染からノリ打ち仲間へ』　その１8・指定台を取られてキレる

2023/11/18
18:27

⇩過去のお話はこちらからどうぞ

カテゴリー：大規模サクラグループ編

・・・突然ですが皆さんは

「サクラグループの中で一番やってはいけない事」

って、なんだと思いますか？

・・・これは多くの方が想像が付くと思うのですが

ほとんどのサクラグループでは

『一般客に台を取られたと偽装して、知り合いに設定6の台を打たせる』

という

簡単に言えば”泥棒”のような行為が

組織に金銭的な損害を与える上に

さらに、信用さえも裏切る行為になりますので

一番の禁則事項と考える事が多いんです。

・・・そんな中、僕らのグループは

スタート時から”信用第一”でメンバーの人選をしていましたし

メンバーのそれぞれが

グループに入る前から

密接な関係を築いていたという事で

普通のグループが頭を悩ませている

そういった泥棒問題とは無縁だったんですよ。

・・・何より、報酬も他の組織と比べて格段に良かったですからね。

・・・それでは、泥棒とは無縁の僕らのグループが

”一番大きな問題”

と考えていた事はなんだったのでしょうか？

・・・・今回はそんなお話をして行きたいと思います。

・・・これは過去のお話でも取り上げた話題なのですが

僕らのグループは他のサクラグループとは違い

『設定師が勤め先のお店さえも欺き、高設定の台を知り合いに流している』

という特徴を持った組織でした。

・・・そんな訳で、僕らが打っていた設定6の台は

お店の”設定表”には

多くの場合”設定4”と記載されていまして

何も知らないお店側の人間は

僕らが設定4の台でタコ出ししていると思っていたんですよ。

・・・しかし、何回も申し上げた通り

当時のパチスロ機

通称”爆裂AT機”の設定6は

その他の設定とは違い

”完全なるエクストラ設定”

という趣の仕様になっていましたので

台の確保に失敗し、一般のお客さんに当該台を打たれると

「むむ！これは設定6？！」

©名探偵コナン

・・・って感じで、すぐにバレてしまい

何かとマズい状況を招く事になってしまいますから

当時の僕らは、万が一にも台の確保に失敗するわけにはいかなかったんですよ。

・・・しかし、長いことサクラ活動を続けていると

予期せず”指定台”を他のお客さんに取られてしまう事もありました。

・・・これは性格もあると思うのですが

僕はミスをしたくない方なので

”少々強引でもしっかりと台を確保する”

という台取りの特徴があったんですよ。

・・・もちろん、色んな台のデータを見るフリをしてから本命の台を抑えたりという

ちょっとした”迷彩”というか、演技も織り交ぜますけどね。

しかし、自分が本来座るべき台（？）に他のお客さんが少しでも近づこうものなら

少し強引な形になっても確保していたという感じなんですね。

©集英社　井上雄彦

・・・当時はネット上で遊技台のデータを見ることができるお店が少なかったので

ピンポイントで指定台に向かうという行為は

あまりにも目に付きやすい行為でしたね。

・・・しかし、中には度胸が良いというか舐めてると言えば良いのか分からないのですが

”車のカギを指で回しながら、鼻歌交じりに台取りをする”

という豪傑も僕らのグループには存在していました。

※豪傑の名前はＵ君といいます（元ヤン）

※イメージ画像

・・・Ｕ君は凄いですよ。

彼は朝イチの入場時に、鼻歌交じりに行進をするのですが

他のお客さんに抜かされても焦る事はせず

悠々とお目当てのシマに向かっていくのです。

・・・そんな訳で、僕は余裕が過ぎるＵ君の姿を見て

「あいつ、いつかやらかすな」

と、心配をしていたのですが・・・

・・・ある日、その心配は的中してしまいます。

・・・ある日、僕らはいつものようにホールの開店を迎えます。

すると、僕はいつも通りお目当てのシマに足早に到着し

色々な台のデータを見るフリをしつつ指定台に腰を下ろします。

・・・すると、ミリオンゴッドのシマの方から

「うぇｒｔｙひこ！！！！！」

という、叫び声にもならないような怒号が聞こえてきました。

・・・お察しの通り、叫び声の主はＵ君です。

・・・そこからのＵ君は怖ろしいですよ。

普通に考えると、指定台を他のお客さんに取られたとしても

その台を強引に取り戻そうとする行為は

他のお客さんに

「なんでその台にそこまで固執するの？」

という、要らない疑念を生んでしまう可能性が有りますし

その上、対象になっている台は”ミリオンゴッド”ですからね。

※台選びもクソも無いです

・・・そんな訳で、僕がもしも指定台を取られたとしても

『他の遊技台を少し打ちながら、上層部に報告する』

という行動を取りますし

U君にも上層部からその様な指示が出ているはずです。

・・・そんな感じで、U君は

狙い台を取られた上にサクラグループ全体に迷惑を掛けてしまうムーブをしてしまったのですが

今回の揉め事は

まだサクラグループが結成して間もなかったので

僕らを怪しんでいるお客さんが居なかった事から

大きな問題にもならず、Ｕ君のミスは不問となりました。

・・・いやあ、世の中には常人には理解できない行動をする人も居るもんですね。

この事件が起こった時は

まだ僕とＵ君と会話をしたことが無かったのですが

後にグループ間の会話が解禁される事で

僕とU君はどんどん仲良くなっていきます。

続く

関連記事