房総閑話

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セイヨウヒキヨモギ(西洋引蓬) ~ エネルギー源はハイブリッド

2018-07-15 09:51:28 | 写真
池の公園の散歩道の脇に黄色い花がひとつ咲いていました。いつものように帰ってから調べてみると、1973年に千葉県船橋市で生息が確認された帰化植物でした。
セイヨウヒキヨモギ、漢字で西洋引蓬。ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属、西ヨーロッパ原産。

ひとりでもたくましい。

(2018年5月26日撮影)

くちびる形の花で、上のくちびるはトンネルみたいで、下のくちびるは張り出して3つに分かれているのが確認できます。


(2018年5月29日撮影)

被子植物の分類は今はAPG分類といって染色体のDNAによって分類される方法が主流です。
セイヨウヒキヨモギは以前はゴマノハグサ科でしたが、ハマウツボ科の完全寄生植物から寄生植物の範囲を緩めたために、ハマウツボ科に移動されました。
ということは、セイヨウヒキヨモギは半寄生植物。
寄生植物とは、自分で光合成をおこなわずに近くにいる植物の根に入り込み養分をとります。
セイヨウヒキヨモギは葉も茎も毛だらけだけど緑色をしていて光合成はやる気満々なように見えます。が、地下では根は他の植物に取り入っているのです。光合成からもエネルギーは作るけど、近くの植物からのエネルギーでも生活できる状態の植物を半寄生植物といいます。
つまり、セイヨウヒキヨモギは2つのエネルギー源を持つハイブリッドカーではなくハイブリッドエネルギー植物だったんです。

そういうことで周りが大きく成長しても自分は他より大きくなって光合成をしなくてもいい。
うもれて見えなくなっています。

(2018年6月13日撮影)

どんな具合か久しぶりに見に行くと。

刈られてあたり一面きれいになっていました。


(2018年6月30日撮影)

いつも思うのは、こういうひとつしかない咲いていない花はどこから来たんだろうということです。初めて見た花です。鳥が運んできたのだろうけど、ではどこから?なぜひとつ?遠くから、鳥の消化に勝って咲いたのでしょうね。


(2018年5月29日撮影)
(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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