朝夕の涼しい風に漸く秋の気配を感じる今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
運動にあまり縁のない私は、今年こそスポーツの秋にしようと意気込んでいましたが、今年も食欲の秋になりそうです。
さて、本日はそんな食欲の秋にぴったりなお知らせです。
この度、素晴らしいご縁を頂き、新潟地酒ブームで日本中を席巻した「〆張鶴」醸造元「宮尾酒造」様と新たにお取引させて頂くこととなりました。
早速、創業より二百余年の歴史を持つ「宮尾酒造」様のご紹介をさせて頂きます。
日本では戦後長らく大手メーカーが製造する甘口のお酒が好まれていました。
そこへ台頭したのが各地方の酒蔵で手仕事で造られる「地酒」、そして更に、この地酒ブームに火を付けたのが「新潟酒」です。
その中でも「越くにの五峰」と呼ばれる新潟酒の数銘柄が全国に先駆けて名を馳せ、一世を風靡しました。
その銘柄の一つが「〆張鶴」です。
ブームから40年、業界を牽引し続け、今も変わらず多くの舌の肥えた地酒ファンを唸らす名酒「〆張鶴」醸造元「宮尾酒造」様は、新潟県最北部に位置する村上市に蔵を構えています。
多くの飲み手を魅了し続ける「〆張鶴」の酒造りは村上市の恵まれた環境や気候から生まれる優れた原料から始まります。
村上市は山・海・川に囲まれた雄大な自然が大きな魅力の一つで、鮭の遡上(そじょう)で知られる三面川の清冽な水源を擁し、五百万石やたかね錦といった良質な酒米を産出する米処でもあります。
日本酒造りには欠かせないお米・水に恵まれ、さらに冬は寒冷で国内でも有数の豪雪地帯である村上市は酒造りに適した土地と言えます。
また、実際に蔵人たちが新潟生まれの酒米「越淡麗」の生産にも携わり、田植えや稲刈りにはイベントを催すなど、いかに宮尾酒造様が地元から愛され、地に根差した酒造りをされているのかが窺えます。
「〆張鶴」は風土に寄り添った酒造りで村上市の伝統や食文化を支えているのです。
時代の変遷とともに進化する醸造技術や嗜好の違いにより、酒質もわずかずつ変化しているものの、宮尾酒造様の精米から出荷まで全工程に於いてベストを尽くすという、脈々と受け継がれている酒造りに対する真摯な姿勢が「〆張鶴」を称する”淡麗旨口”を体現しています。
宮尾酒造様は、中でも精米に独自にこだわり吟醸酒でも大吟醸の、本醸造酒でも吟醸酒の表示が出来るくらい精米したお米で仕込んでいます。
そんなこだわりの「〆張鶴」の代表銘柄を一部紹介させていただきます。
~代表銘柄~
★〆張鶴 純
五百万石を50%まで精米した、名酒「〆張鶴」を象徴する純米吟醸酒です。
日本酒の負のイメージの要因となった三増酒が全盛の昭和40年代に、全国でいち早く純米酒として発売されたのがこの「〆張鶴 純」で、現在は純米吟醸酒にランクアップされています。
世代を越え、昨今の純米酒ブームの礎となったといっても過言ではありません。
また、株式会社フルネット発刊の地酒人気銘柄ランキングの純米吟醸酒部門で22年連続第一位を獲得するなど、その人気の高さもさることながら、シリーズ看板酒に相応しいクオリティの高い1本です。
口に含むと、やわらかくまろやかな味わいがゆったりと広がり、繊細ですっきりとした後味へと続きます。
冷酒ではきめの細かい質感を、少し燗につけることで一層まろやかさを増す飲み飽きしない酒質が特徴です。
★〆張鶴 金ラベル
兵庫県産山田錦を35%まで磨き上げ仕込んだ、年に一度11月に蔵出しされる珠玉の大吟醸酒です。
華やかな吟醸香がふわっと広がり、口に含むとスムーズな舌触りとシャープなキレを感じられます。
長きに渡り、日本酒業界を代表する大吟醸として君臨する風格漂う上品な味わいは特別な日やお祝いの席にもぴったりの1本です。
★〆張鶴 月
冷酒・常温・お燗と幅広い温度帯で楽しめ、日々の晩酌にもおすすめなこの1本は、落ち着きのある香りと水質の良さを全面に感じられる滑らかな喉越しと抜群のキレの良さが持ち味です。
程良い辛みと軽やかな口当たりの後には、さっぱりとした後味がさらりと消えていくような、何度でも飲みたくなる味わいです。
ご紹介した上記商品以外にも季節毎に楽しめる充実したラインナップも魅力の一つです。
当店HPやインスタグラムで随時ご紹介いたしますので、皆さま乞うご期待!でございます。
業界を牽引し続ける名門蔵元「宮尾酒造」様の醸す「〆張鶴」を当店をご利用いただいている皆さまに楽しんで頂くことで、新潟・村上の風土や蔵元さまの熱意を感じ取って頂くきっかけ作りが出来れば、私共も一地酒屋として冥利に尽きます。
「〆張鶴」の長年のファンの方や、次世代を担う若年層の飲み手の方といった、多くの日本酒好きの皆さまに多様な形で楽しめる提案が出来るよう、当店も一層精進して参ります!
どうぞ皆さまよろしくお願いいたします。