ビンボー大家さんのがん治療日記

ビンボー大家さんのがん治療日記

不動産経営における「がん治療」とは、「家賃保証」
「一括借り上げ」からの離脱です!

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 「もう二度とアパートはやらない。」築年数も15年を過ぎたアパートの2代目オーナーさんはこう言います。アパートは悪。

 このブログを書いたおかげか、説明が不足していたせいか。アパート経営反対論者扱いをされることが多くなりました。ここは少し補足を。

 アパート経営は、会社経営と同じ。収入と支出。家賃という売上、入居者というお客様。アパートという設備。これらを管理運営するアパートオーナーさんは、会社でいうところの社長さんです。

 この社長さんが、「30年一括借上」「30年一括保証」などという甘い宣伝文句に誘われて、自分の会社を他人に丸投げしていること。ここに問題があると常々言ってきたのです。

 このブログを読んで、昨年もたくさんのご相談をいただきました。「アパートなんてやるんじゃなかった。」「もう二度とアパート経営なんてごめんだ。」という、収入よりも支出の目立つアパートに対する恨み節ばかりを耳にして、現代のアパート経営に対するオーナー側の思い違い、宣伝する側の策略を実感した一年でした。

 結果から言えば、そうおっしゃっていたオーナーさん、みなさま。現在は、しっかりアパートを「経営」していらっしゃいます。これまで「家賃保証」に搾取されてきたことに後悔する気持ちはずっと持ち続けていくことでしょう。それでもいいんです。「この先どうなってしまうんだろう。」というモヤモヤした不安が「明確な目標」を持った経営に変わったのです。

 目標は「アパートの終了、解体」「三代目に残さない」です。
アパートはお金さえ借りられたら誰だった建てられる。やめることの方が難しいのです。アパートを円満に終了するためには、やめる10年以上前から準備が必要なんです。お金も掛かるのです。初代オーナーから相続をし、借金というマイナス資産を使って相続税対策ができた。少なからずアパートを建てた理由はあった。次のステージに来たのです。

 会社も同じです。設立することよりも、円満に清算、終了することの方が難しいのです。取引先がいる、借り入れがある、テナントを借りている、社員がいる。。。社長が死ぬ。会社の株を長男が相続する。経営を任される。途方に暮れる・・・。

 2代目社長から言わせてもらえば、初代の社長なんて無責任ですよ!やりっ放し。結局、自分の巻いた種を散らかして死んでいく。その責任はすべて2代目に・・・。

 そんなことを言っていても仕方ないのです。まずはじめに、そのアパートの家賃保証をしている会社、ここと縁を切りましょう。それがすべての始まりです。

 ところが、これまで全くアパート経営をしてこなかったオーナーさんが突然ひとりぼっちになっても何もできません。ということで、まずは準備。そこから最短で「家賃保証」を解約しましょう。