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・・・裁判起こされたら勝てないってさ。


今日は、職場でコンプライアンス合同研修なるものが行われました。

研究不正はもちろん、お金の使いかたとか、ハラスメントとか、いろいろ研修がありましたが、外部からお招きした講師の講演というのが第一部にあって、話を聞いていたら、関西電力の話が出たりした後、

最近、省庁や裁判所が、障害者の雇用枠(2.2%)を守っていないことが問題になった。

とか、

『障害者への合理的配慮』という、合理的とは何なのか、簡単には理解しづらい規則ができた。

とかいう話題になりました。

(ほほぅ。そこに触れるのか。)と、職場で毎年行われる研修で『障害者への合理的配慮』に触れるのは初めてだな〜と聞いていたら、なんと、

・障害者は「団結力」が強い。
・障害者は恐い連中だ。
・団結した障害者は労働組合みたい。
・裁判を起こされたら勝てない。


とか言い出して、びっくり仰天。これこそ、障がい者を差別した発言だし、侮辱した発言だし、コンプライアンス違反じゃないのかい?

講演の後、質問する時間がなかったので、直接、文句を言えなかったのですが、アンケート用紙が配られていたので、思い切り文句を書いてきました。久しぶりに怒ったわ(いや、いつも怒っているけど・・・)。

思うに、
  • 雇用率2.2%(100人に2人しかいない)人が、会社に改善を要求しようと思ったら、どうしたって、まとまって意見するしかないんじゃないのか?

  • 当局(雇用主)と仲良しな労働組合(と、僕には見える)と一緒にするな。

  • 障がい者が使いやすい「合理的配慮」がなされた施設は、健常者でも使いやすいというのが、ユニバーサル・デザインの思想であり、「合理的配慮」が目指すところだ。
です。

まぁ、患者団体も、ちょっとどうよ?という団体がないとは言えないんだろうけど、団体が存在しない病気を持つ人たちは、役所に行っても話を聞いてもらえない。難病の指定だとか法整備なんて叶わない。マイノリティが何かを要望しようとしたら、まとまって要望するのは当然のこと。

障がい者も、昔は、バスジャックとか座り込みとか、人として権利を獲得するために、大暴れした人たちがいた時代もあったけど、いまは、そのおかげで、車いすでも、バスや電車に乗れるようになったし、もう、そんな時代じゃない。

もっとも、難病患者も障がい者も、こういう心ない発言には慣れているので、普段は怒ったりしないんじゃないかな〜と思います。

だけど、よりによって、コンプライアンスを教える立場の人が、なんか、とにかく、鼻で笑って、障がい者を見下した感じで話すっていうのは、到底、受け入れられるものではありませんでした。

とても、いやな気分にさせられた一日でした。ぷんすか。