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    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  朝鮮 >  “優秀な朝鮮民族” とウリジナル

    “優秀な朝鮮民族” とウリジナル

    A storm is coming 443



    本日のキーワード : 在日朝鮮人、ウクライナ、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教、シュトラウス派、ネオナチ



    Russia declares war on the Straussians
    ロシア、シュトラウス派に宣戦布告 ⑨

    Russia is not waging war on the Ukrainian people, but on a small group of people within the US power that has transformed Ukraine without its knowledge, the Straussians. It formed half a century ago and has already committed an incredible amount of crimes in Latin America and the Middle East without the knowledge of the United States. This is their story.
    ロシアが戦争を仕掛けているのはウクライナ国民ではなく、ウクライナを知らぬ間に変質させてきたアメリカ権力内の小集団シュトラウス派である。半世紀前に結成され、すでにアメリカ合衆国が知らないうちにラテンアメリカや中東で信じられないほどの数の犯罪を犯している。これは彼らの物語である。

    レオ・シュトラウス
    レオ・シュトラウス

    THE STRAUSSIANS ARE STILL THE SAME AS EVER
    相変わらずのシュトラウス派

    Since Joe Biden returned to the White House, this time as President of the United States, the Straussians have been running the show. “Jake” Sullivan is National Security Advisor, while Antony Blinken is Secretary of State with Victoria Nuland at his side. As I have reported in previous articles, she went to Moscow in October 2021 and threatens to crush Russia’s economy if it ded not comply. This was the beginning of the current crisis.
    ジョー・バイデンがホワイトハウスに戻り、今度はアメリカ大統領になってから、シュトラウス派が主導権を握るようになった“ジェイク” サリバンが国家安全保障顧問アントニー・ブリンケンが国務長官で、ビクトリア・ヌーランドがその傍らにいる。以前の記事でお伝えしたように、彼女は 2021 年 10 月にモスクワに赴きロシアが応じなければロシア経済を潰すと脅したこれが今回の危機の発端となった

    ジェイコブ・ジェレマイア・サリバン
    ジェイコブ・ジェレマイア・サリバン

    アントニー・ブリンケン
    アントニー・ブリンケン

    ビクトリア・ヌーランド ユダヤ
    ビクトリア・ヌーランド

    Undersecretary of State Nuland resurrected Dmitro Yarosh and imposed him on President Zelinsky, a television actor protected by Ihor Kolomoysky. On November 2, 2021, he appointed him special advisor to the head of the army, General Valerii Zaluzhnyi. The latter, a true democrat, rebelled at first and finally accepted. When questioned by the press about this astonishing duo, he refused to answer and mentioned a question of national security. Yarosh gave his full support to the “white führer”, Colonel Andrey Biletsky, and his Azov Battalion. This copy of the SS Das Reich division has been staffed since the summer of 2021 by American mercenaries formerly from Blackwater.
    ヌーランド国務次官はドミトリー・ヤロシを復活させイーホル・コロモイスキーに庇護されたテレビ俳優のゼリンスキーを大統領に据えた。2021 年 11 月 2 日、彼 (ドミトリー・ヤロシ) は軍のトップであるヴァレリー・ザルジニー将軍の特別顧問に任命された。後者は真の民主主義者であり、最初は反発したが、最終的には受け入れた。この驚くべき組み合わせについて報道陣から質問されると、彼は回答を拒否し、国家安全保障の問題を口にした。ヤロシは 「白い総統」 アンドレイ・ビレツキー大佐と彼の率いるアゾフ大隊に全面的な支援をした(ナチス・ドイツの武装親衛隊の) SS装甲師団 ダス・ライヒのコピーには2021 年の夏以降かつてブラックウォーター (アメリカ合衆国の民間軍事会社) に所属していたアメリカ人傭兵が配属されている

    ドミトリー・ヤロシ
    ドミトリー・ヤロシ

    イーホル・ヴァレリヨヴィチ・コロモイスキー
    イーホル・ヴァレリヨヴィチ・コロモイスキー

    ヴァレリー・ザルジニー
    ヴァレリー・ザルジニー

    アンドリー・ビレツキー
    アンドリー・ビレツキー

    Having identified the Straussians, we must admit that Russia’s ambition is understandable, even desirable. To rid the world of the Straussians would be to do justice to the million or more deaths they have caused and to save those they are about to kill. Whether this intervention in Ukraine is the right way remains to be seen.
    シュトラウス派を認識した以上ロシアの野望は理解でき望ましいとさえ言わざるを得ないシュトラウス派を世界から排除することは彼らが引き起こした 100 万人以上の犠牲に対する正義であり彼らがこれから犠牲にしようとしている人々を救うことでもあるのだ。果たして、このウクライナへの介入が正しい方法なのかどうかは、まだわからない。

    In any case, if the responsibility for the current events lies with the Straussians, all those who let them act without flinching also have a responsibility. Starting with Germany and France, who signed the Minsk Agreements seven years ago and did nothing to ensure that they were implemented, and then with the fifty or so states that signed the OSCE declarations prohibiting the extension of Nato east of the Oder-Neisse line and did nothing. Only Israel, which has just got rid of the revisionist Zionists, has expressed a nuanced position on these events.
    いずれにせよ、今回の事態の責任がシュトラウス派にあるとすれば彼らに何の躊躇もなく行動させたすべての人々にも責任がある7 年前にミンスク合意に署名しながらその履行に際して何ら手を貸さなかったドイツとフランスに始まりオーデル・ナイセ線より東への NATO の拡張を禁止する OSCE 宣言に署名しながら何一つ行動しなかった 50 余りの国々に至るまでである。修正主義的なシオニストを排除したばかりのイスラエルだけが、これらの出来事に対して微妙な立場を表明している。

    This is one of the lessons of this crisis: democratically governed peoples are responsible for the decisions taken for a long time by their leaders and maintained after alternations in power.
    これはこの危機の教訓の一つである民主的に統治された国民はその指導者が長期間にわたって行った決定と政権が交代した後も維持される決定に責任を負うのである

    Is Zelensky a Cousin of George Soros?

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    岸田内閣



    Russia declares war on the Straussians



    本日の書物 : 『差別された韓国で気づいた ふるさと日本』 金田 正二 桜の花出版



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 北朝鮮の当初からの対南対日の目的は赤化】です。

     以前もブログで少し書きましたが、【私たちは拉致の事実を知っていました】。ここでいう【私たちというのは総連民団のこと】ですね。



     金田は当時は下っ端なので詳細は知る由もなかったのですが、大まかなことは聞かされていました。まぁ、期待の星でしたから (笑) ← 一応、帰国後思うところがあって【公安や外務省には拉致の事実を伝えています】。その時の詳細は何かの折に。

     拉致の目的】は、一般に言われているような南朝鮮を日本経由で民衆を赤化しようというものではなく、背乗 (はいの) り (工作員などが他人の身分・戸籍を乗っ取り、その人に成りすます行為) と洗脳した人間を送り込むことによる傀儡政権樹立が本来の目的】です

     【南朝鮮に関しては相当な部分で成就しています】し、【日本も残念ながらそれが進んでいます】



     それでは【なぜ、北朝鮮の言い出した事に対して南朝鮮は肯定する、という流れができたのでしょうか】それは【赤化を成し得るためには “偉大なる指導者” が必要なのと “優秀な民族” が必要だから】ですそして【そのモデルとしたのがナチス・ドイツ】ですね。



     本来ならロシアの色が濃いはずの北朝鮮ですが、実際は【独裁的、排他民族的色合いが濃い】のです。それは【ナチス・ドイツの在り方を研究し取り込んできたから】です



     “優秀な民族” である必要性は、反乱を起こさせないため】適当に “優秀” であると思わせることが武装蜂起させない手法の一つでもあります。日本でも分かると思いますが、【スグに手を出す反日同胞はバカが多い】でしょ? 【使えるコマは適当に優秀であるように思い込ませることが必要】なのです。それは東京都知事選挙の際に、鳥越氏の応援に向った自分をバカだとは思っていない某氏を見れば分かるでしょう。

     【その、優秀な民族を形成する要素の一つがウリジナルなのです】



     【自分たちは優秀であると思わせる事が、民衆をコントロールする有効な手段】であるからこそ【ウンザリするほど繰り返されるウリジナル報道】でありその結果厳しい生活を強いられても国が滅びないのはそういった側面もあったのです。』

    日の丸

    神がもしも地上に人間の姿でやって来られたら・・・


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、日本国民としてその天寿を全うされた元在日朝鮮人である著者が無知なる在日朝鮮人に対して易しく丁寧にその正しい歴史について解説がなされている良書で、在日朝鮮人だけに限らず広く日本国民が共有すべき 「在日朝鮮人のネタ」 がギッシリと詰まったお買い得のお薦めの書物になります。

    読書 4-53

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

    rusedaldv.jpg
    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 1,033,951(1,033,556)÷92,222,445(92,112,020)=0.0112・・・(0.0112) 「1.12%(1.12%)」
    rusedaldv1.jpg

    イタリア : 173,249(173,136)÷21,325,402(21,313,427)=0.0081・・・(0.0081) 「0.81%(0.81%)」
    rusedaldv2.jpg

    日本 : 33,844(33,694)÷14,423,315(14,285,593)=0.0023・・・(0.0023) 「0.23%(0.23%)」
    rusedaldv3.jpg







    さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓

    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

    そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。

    世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである詳しくはこちらから💓

    そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    イマヌエル・カント
    イマヌエル・カント

    たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない詳しくはこちらから💓

    また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

    世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる詳しくはこちらから💓

    で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

    カール・マルクス
    カール・マルクス

    私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

    ウラジーミル・イリイチ・レーニン 1
    ウラジーミル・イリイチ・レーニン

    われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう詳しくはこちらから💓

    このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中はその影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていないという状況にあるということです。

    Hunter Biden Soros Linked to Biolabs in Ukraine





    その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア詳しくはこちらから💓) やウクライナ詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

    A storm is coming 245





    さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓

    ウーマニ

    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために様々な論文を見ているところとなります。

    fhdeusid.jpg
    『初期ユダヤ教と原始キリスト教団における解釈と受容 : 「霊」と「天使」の概念の変遷を辿る』大澤 香

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 2 章 初期ユダヤ教
     「初期ユダヤ教」 という時代区分は、狭くは前 2 ~ 後 2 世紀広くは前 6 ~ 後 1、2 世紀など研究者によって様々に定義されるが (69)、ここでは捕囚後の第二神殿時代に再建した神殿とモーセ五書 (トーラー) を柱とする改革が行われトーラーの絶対的な重要性のもとに特徴的でしかし多様な聖書解釈がなされていった時期を指してこの用語を用いたい (70)。TovTov (71) は 「逆説的だがモーセ五書への関心の高まりが紀元前最後の数世紀間に多種多様な本文形式の創出に寄与した」 と指摘する (72)。本章では聖典としての聖書テキストの解釈が著しく発達した初期ユダヤ教の時代状況の中での具体的な読者・解釈者の視点に焦点を当てつつテキストと彼らとの間に成立した特徴的で多様な解釈を分析する。解釈者の視点を想定することによって、特にこの時期に発達した 「霊 (聖霊) 」 「天使」 の概念がいかに重要かつ特徴的な形象であったのかを示すことができるだろう。

    2 - 4 初期ユダヤ教における文学技法

     ここでは初期ユダヤ教の時代特徴的な文学技法を確認することで、この時代の聖書解釈の特徴を検討する。


    2 - 4 - 3 実例 ‐ トビト記における読みの層 ‐
     ここでは実際に、クムランからもその写本断片が見つかっているこの時代の外典文学の一つであるトビト記の分析を通してトビト記に想定される内包された読者がトビト記の物語を通してその向こうにどのような allusion を読み取っていたと想定することができるのか考察をする。ここでの方法論は、従来のような歴史批評か文芸批評かという二分法的 ( dichotomic ) な議論を避けるため、歴史批評と文芸批評とをそれぞれが対象とする事項に正しく適用する 「折衷主義 ( eclecticism ) 」 を取ることを試みる。具体的には、テキストの書かれた時代背景および内包された読者を想定するために歴史的研究を適用し、その次の段階としてテキストの内的世界を分析するために 「物語批評」 を用いる。「読者」 に焦点を当てた 「読みの層」 を想定することによって初期ユダヤ教時代の聖書解釈をより立体的に捉えることができるだろうトビ ト記の物語は 「天使」 が物語の重要な登場人物として生き生きと描かれた第二神殿時代の文学である


    (3) 物語世界の力

    生き生きと描かれた神の働き - 天使ラファエル
     そのように物語を読む者たちは、物語の中において、神から遣わされた天使ラファエルに出会う。「御使い」 は、 旧約聖書において神の力のもたらし手 (232)、謎を秘めた存在 (233)、使命与えられた存在 (234) である。トビト記において、この御使いは、「天使ラファエル」 というとても生き生きとした具体的な存在である (235)。助けを求めて外に出れば出会うことのできる存在 ( 5:4 )、悲しみに暮れている時に 「元気を出すのです」 と励ましてくれる存在 ( 5:10 )、旅路を共に歩み ( 6:2 )、危険から救い ( 6:4 )、よいアドバイスと導きを与え ( 6:8 − 9、6:11 − 13 )、病を癒してくれる存在 ( 11:4 - 8 ) に、読者は天使ラファエルを通して出会い共に旅をする
     そして読者は、たとえ物語の登場人物たちに見えていなくても、物語の中には神から遣わされた天使が事実そこにおり、物語を導いてくれているのだということを知るのである (236)。読者は物語の中で手に入れたその 「真実」 を、自分自身の現実 (自分自身の物語) に持ち帰ることができるのである (237)。
     歴史的な人物として記述することはできないが確かに働いている神の力を、トビト記は物語の中で、「神がもしも地上に人間の姿でやって来られたら、このようなことをしてくださるだろう」 との思いが形になった存在である 「天使ラファエル」 として描く。そのような存在を描き出すことは、「物語」 によらなければ出来ないことである (238)。


    『トビトの眼を癒す息子のトビア』 ベルナルド・ストロッツィ
    『トビトの眼を癒す息子のトビア』 ベルナルド・ストロッツィ


    (232) 創 16:7 - 11 、21:17、士 13 章など。

    (233) 創 18:2、19:1,15、32:25、士 6:11、13:9、13:18、王上 19:5 など。

    (234) 詩 103:20 、ヨブ 33:23 など。

    (235) ラファエルの役割と活躍は、ユダヤ教の黙示文学において大いに発展させられる ( Moore, op. cit., pp .160 - 1)。

    (236) Schellenberg は、物語の 「対」 構造を指摘しつつ、現実における苦難に対応する神の摂理としての解決が用意されていることを、読者が 「物語」 を通して知ることを指摘している ( Ryan S. Schellenberg, “Suspense, simultaneity, and divine providence in the book of Tobit Tobit,” JBL 130 - 2, 2011, pp. 313 - 27 )。

    (237) Soll は、トールキンの 「 『幸せな大詰め』 を 持つ物語こそ、妖精物語の真の姿であり、その最高の機能を具現するものである」 (トールキン 、前掲書、138 頁。トールキンは物語のこの 「幸せな大詰め」 を神の 「福音」 と言っている。) との言葉を引用しながら、おとぎ話 ( fairy tale ) がトビト記の著者に、著者の同時代の人々の間で喜びが回復されるための(悲しみが喜びに変わる) 「幸せな大詰め」 の物語を提供したと述べる (William Michael Soll, “Misfortune and exile in Tobit : the juncture of a fa iry tale source and Deuteronomic theologytheology,” CBQ 51 - 2, 1989, p. 231)。また PortierPortier-Young は Soll の主張を受け、読者がトビトの物語の中に入り、苦しみからの解放と回復を自分自身のものとして経験することを指摘している (Portier - Young, op. cit., pp .51 - 2)。

    (238) Alter は 「聖書の物語を物語としてより十分に楽しむことによって、それらが神や人間や歴史の極めて重要な領域について我々に意味していることが、よりはっき りと見えるようになるだろう」 と述べる (Robert Alter, The Art of Biblical Narrative, New York : Basic Books, 1981, p. 189 )。 』

    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。











    続きは次回に♥




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