2021-04-18 (Sun)
本日のキーワード : 市場、都市、国家、皇帝
市場(いちば、しじょう、英: market、 マーケット)とは、定期的に人が集まり商いを行う場所、あるいは、この市場(いちば)における取引機構に類似した社会機構の概念を指す。「市(いち)」「市庭」とも言う。
本日の書物 : 『この厄介な国、中国』 岡田 英弘 ワック
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 さて、こうして誕生した商業都市は、おそらく当初はそれぞれ独立した存在であったが、やがてその中から、他の商業都市をも従える存在が出てくる。また、力を持った商業都市の中には、交易最適地を見付けて、人工的に衛星都市を作るものが現われる。こうしてできた【商業都市連合】が【中国においては「国」になった】のである。
つまり、【中国においては、最初から王は流通業、商売の頂点に立つ人間のことだった】。【王】とは【マーケットの支配者のことだった】のである。そして、こうした【商業ネットワーク・システム】を【「帝国」の形】にしたのが【秦の始皇帝】であったことは言うまでもないが、【本当の意味での帝国を完成した】のは、【漢の武帝】である。武帝は、中国史上最大の事業家と言ってもいいだろう。
始皇帝
武帝(前漢第7代皇帝)
始皇帝が考えたのは、【封建制】から【郡県制】への【転換】である。中国史における【「封建」とは、皇帝が各地方都市(マーケット)に自分の任命した管理者(知事)を配置するという意味】であるが、始皇帝が現われるまで、この【知事の仕事は代々世襲】であった。それでは不都合が多いというので、【始皇帝は知事を一代限りにした】。これが【郡県制】である。
【郡県制の「県」とは、皇帝直轄の都市という意味】である。
【県】は自然発生的な集落などではなく、【皇帝の軍隊によって作られた城塞都市】であった。貿易ルートの要衝に当たる地点を【軍事占領】し、その土地をまず【地ならし】する。そして、そこに【道路を整然と作って、全体を城壁で囲む】。こうしてできたのが県である。
【県の中】では【定期市が開かれる】わけだが、この定期市に参加して【商売をしたい人間】は、まず【市場の組合員になる必要】がある。城壁都市の四つの壁面にはそれぞれ頑丈な扉がついた門があり、その内部全体が市場になっているのだが、そこには【管理事務所とでも言うべき県庁】がある。この県庁を訪れて、この【城壁の中で商売をするための登録をする】。
もちろん、【組合員】であるためには【一定の義務】を果たさなければならない。まず第一には、【組合費としての税金】を納めなければならない。【これを「租(そ)」という】。租は原則として【現物納付】である。つまり、農産物を売るのであれば、その農産物の一部を管理費として納める。そして市場の設備維持や修理のために【労働力を提供】すること。また、非組合員であるその土地の原住民に対して組合員の特権を守るため、自警団に出る、つまり【兵役に服する】ことなどである。』
黒人アメリカ人の “中国人観” と “日本人観”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、およそ20年前に出版されたものですが、そこから現在に至るまで相も変わらず、「中国」というものを正確に理解できない(=トンチンカンな幻想を抱く)日本人が数多く存在していて、開いた口が塞がらない状況にあるのですが、そのような方々に、まさに“打って付け”の内容となっており、是非とも正しい「中国」理解を広く一般国民に知らしめるべく、当ブログが自信を持ってお勧めする良書になります。学校教育で教え込まれる「中国」のイメージが、如何に実態とかけ離れているのかが、非常によく理解できると思います(笑)
それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値
☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 562,035(561,074)÷31,189,567(31,085,251)=0.0180・・・(0.0180) 「1.80%(1.80%)」
イタリア : 114,254(113,579)÷3,769,814(3,736,526)=0.0303・・・(0.0303) 「3.03%(3.03%)」
日本 : 9,369(9,327)÷506,237(500,999)=0.0185・・・(0.0186) 「1.85%(1.86%)」
↓↓↓【YouTubeによる“検閲”の実例】↓↓↓
☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、これまで、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)から始めて、それを受け継いできた人々についてその流れを追ってまいりました。彼らが言っていたことを、簡単に表現したものを列挙致しますと、次のようになります。
ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである
イマヌエル・カント
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない
ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる
カール・マルクス
私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである。
ウラジミール・レーニン
われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう
W・E・B・デュボイス(1918年)
世界のことは忘れて。 私はどうなるの? 私は二つ意識の一部です。 助けて!
御覧のように、その根底に存在しているのは、ユダヤ・キリスト教的な「贖罪(しょくざい)」の意識になります。キリスト教ならば、イエス・キリストが磔刑に処せられたことを以て、人類の罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いであるとし、人類に救いをもたらす(もたらした)とする、そんな意識です。ですから、これは明確に宗教的な思考・思想であり、これら一連の流れ・系譜は、なんらかの“ひとつの宗教”であると考えることで、より一層理解し易くなります。
マルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想も、“とあるひとつの宗教”から生み出された「贖罪」の意識であり、それは“物質的”なものでしかありませんでした。だからこそ、大失敗に終わったとも考えられるわけですが。。。
しかし、その“とある宗教”の信者らは、大失敗のあと、さまざまな“アイデンティティ”を次から次へと粗製濫造することによって、「贖罪」の対象物としての“罪”を創り出し、自らの罪に対する償(つぐな)い・贖(あがな)いを果たそうと躍起になることとなります。
それでは昨日の続きになりますが、ヨーロッパのウラジミール・レーニンとは別の、もう一つの流れでもあるアメリカのウィリアム・エドワード・バーグハード・デュボイスについて、次の論文で確認しながら、いま一度、“アイデンティティ”について考えてみたいと思います。
☆『黒人と20世紀初期におけるアメリカの移民問題 ― W・E・B・デュボイスの移民観 ―』 竹本 友子
それでは早速、昨日の続きを見て参りましょう。
『 1. 第一次世界大戦前の黒人の移民イメージ
・・・まず中国人に関して見てみると、黒人は全体として中国人への反感が強かった。これは宗教上の相違や特異と思われた髪型・服装、賭博やアヘンの吸引のような反社会的とされた行為によるネガティブなイメージに加え、出稼ぎ型の移民が多かったことが理由としてあげられる。職をめぐる競合については、直接的に彼らと接触し、その影響を受ける西海岸の黒人の間に反発が強かった。
しかしながら黒人は、そのような文化的相違や経済的な競争がとくに中国人を抑圧する理由にはならないと考え、大半の黒人新聞は中国人移民の規制に反対したし、また F ・ダグラス (Frederick Douglass) や B ・T ・ ワシントン (Booker T. Washington) のような著名な黒人指導者も中国人の締め出しを非難した。これは非白人を締め出す差別的な法を許せば、同じく非白人である自分たちにも同様に抑圧が強まることを警戒したためであった。
一方、中国人観と比べると 黒人の日本人観はより複雑でアンビバレントなものであった。黒人新聞紙上に現れる初期の日本人イメージは中国人と同じく異質な外国人以上のものではなかったが、この否定的イメージは日露戦争を境に劇的に変わる。黒人と同じ有色人種の国である日本が白人の大国ロシアに勝利したことは、常に劣等性を背負わされてきた黒人にとっても喜ばしいことであり、日本は有色人種の期待の星となった。それとともに日本が短期間に発展したことや日本人移民のビジネスにおける成功、その要因と考えられた自助的努力や団結心などが賞賛され、黒人も日本人に学ぶべきことが主張された。
また、1906 年のサンフランシスコの大地震の後、市内の日本人児童を公立学校から東洋人のみの学校へ転校させようとしたいわゆる隔離学校間題や、日本人移民の土地購入を禁止した 1913 年のカリフォルニアの外国人土地法の制定に際しては、ともに人種差別主義の被害者としての共感や同情が示された。このような反日的行動は人種偏見に基づく不当なものであり、アメリカの人種差別を象徴するものとして、黒人自身の利害からも非難すべきものと考えられた。
とはいえ、隔離学校間題に際しては、たんなる同情のみでなく、黒人の複雑な感情が窺われた。すなわち、この間題が日米関係を悪化させることを恐れたローズヴェルト大統領が介入してサンフランシスコ市教育委員会の措置を撤回させると、黒人新聞の中には、大統領は外国人である日本人にこのような配慮をするのに、ネイテイヴである黒人に対する差別はなぜ放置されているのか、という不満から、日本人への反感を示すものが見られたのである。日本人のビジネスにおける成功に対しても、かならずLも賞賛ばかりが向けられたわけではなく、ある種の嫉妬心が混在していたことも事実であった。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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