2021-02-26 (Fri)
本日のキーワード : キリスト教神智学、カバラ、ベーメ
カバラ(קַבָּלָה qabbalah, Kabbala, Cabbala)、カバラーとは、ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想である。ユダヤのラビたちによる、キリスト教でいうところの(『旧約聖書』の伝統的、神秘的解釈による)神智学であり、中世後期、ルネサンスのキリスト教神学者に強い影響をおよぼした。
本日の書物 : 『あるユダヤ人の懺悔「日本人に謝りたい」(復刻版)』 モルデカイ・モーゼ 沢口企画
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 最近では、若い同胞が一人前の顔をして能書きをタラタラたれているようである。その大部分は、【ユダヤ的思考法】をすべからく日本人たるもの学べ、といったもののようである。私はこの恥知らずな若い同胞のことを考えると、全く穴があれば入りたい心境である。彼らは日本についてあまりにも無知であるのみならず、【ユダヤ思想】のなんたるかについても全く教育されていないのである。だからこそ、かくの如き恥さらしが平気でできるのであろうが。
彼等が決して触れないものに、【二元論的思考パターン】というものがある。この思考法を知らないなら、もはやユダヤ人とも呼べないだろう。そのくらい大切な思考法が、これから述べる【二元論的思考パターン】なのである。現在、日本に限らないが、我々のあらゆる面における思考パターンの典型として支配的要素となっているのが、この【二元論的思考法】なのである。
直接、間接を問わず、【この思考パターンはユダヤ教の思想から来たもの】であるということを知っていただきたいのである。
現在まで【日本人は日常のあらゆる面でこの二元論にはまっている】のであるが、残念なことに、【ほとんどそれを意識していない】のではないかと思われてならない。
【ユダヤ人の思考法】で【最も基本的なもの】に、【二元論】と呼ばれるものがある。論理学的には【二値論理】といわれるものである。【ユダヤ人は両建て主義ということが多い】ようである。
この【二元論】というのは、【絶対に相容れない両極端の対応物を設定することから始まる】。しかも宗教民族らしく、この二元論は多くの場合、【倫理的要素が混入されている】のである。したがってこの二元論は、【善悪二元論】、時によっては【明暗二元論】など、いろいろいわれよう。』
多様性と差異性とを統合する統一的な「一者」
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「陰謀論」と「陰謀」とを区別が出来ず(あるいは知っていて加担している?)、ある連中にとって、非常に都合が悪いことを“十把一絡げ”に「陰謀論」だとレッテルを貼ってしまう「似非保守とおパヨク」とは違って、今現在起こっている出来事を、どのように見ていけば良いのかという“新たな視点”を提供して下さる書物で、一方通行の偏狭な物事に対する見方から抜け出し、より全体を俯瞰する見方を獲得するヒントが得られるお薦めの良書となります。
それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。
(死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)
※( )内は前回の数値
☆Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE
アメリカ : 495,015(491,724)÷27,950,547(27,866,972)=0.0177・・・(0.0176) 「1.77%(1.76%)」
イタリア : 95,235(94,887)÷2,780,882(2,765,412)=0.0342・・・(0.0343) 「3.42%(3.43%)」
日本 : 7,360(7,294)÷422,718(421,408)=0.0174・・・(0.0173) 「1.74%(1.73%)」
☆【日本語訳】 U.S. DEPARTMENT of STATE / Fact Sheet : Activity at the Wuhan Institute of Virology (米国務省 / ファクトシート : 武漢ウイルス研究所での活動)
さて、昨日に続きまして、次のエッセイをご紹介させて頂きたいと思います。
☆『〈エッセイ〉米中新冷戦時代 、日本こそ世界を救う : 学生諸君へのメッセージ』 筒井 正夫
それでは早速見て参りましょう。
『 米中新冷戦時代、日本こそ世界を救う
学生諸君へのメッセージ
日本社会の価値を見直し世界に貢献しよう
現在、中国武漢発のウィルス禍によって世界中が危機に陥っています。当初1ヶ月余にわたってこの新型ウィルスの正体が中国当局によって歪曲されたり隠蔽されたことが、今回の世界的危機のそもそもの原因ですが、中国から部品などが入荷できない世界の工場が生産停止に追い込まれたり、中国観光客に大きく依存した観光業が多大な損害を被ったことなどから、情報隠蔽体質の中国共産党の体質の恐ろしさと、そこと経済的な分業関係を結ぶことがどんなに危険なことであるかを、世界は、いや特に日本は思い知らされました。
現在のウィルス禍は大変な危機ですが、日本は必ずや一致団結してこの危機を乗り越えていくでしょう。いまだに中国に資本投下したり、中国政府の弁明に一貫して努める政治家や企業家がおりますが、体制としては中国とのデカップリングは加速度的に進んでいくことでしょう。韓国とも歴史の真実が解明されて、歴史問題が政治的武器に使えなくなることが明らかになるにつれ、日本政府や企業は、反日教育と反日政策をとり続ける国とのカントリーリスクの回避を今後とも取り続けていくでしょう。
いま、前述したようにかつて幕末から明治期にヨーロッパで起こったと同じような日本ブームが世界中で沸き起こっています。それは単なる一過性のものではなく、アメリカ型のグローバル金融資本一辺倒の格差社会でもなく、中国のような共産党独裁のもとでの自由と人権無き抑圧国家でもない、かといってEU諸国のような個別国家の財政・金融権を放棄し移民の自由往来さえ認めるグローバル社会ではない、固有の文化を尊重し、従業員本位で品質のクオリティーを重視する企業経営を核に、格差や犯罪が少なく清潔で秩序のある文明国家である日本が自ずと世界の範となっていくと思われます。
そのためには福沢諭吉が唱えた「一身独立して一国独立す」、渋沢栄一や杉浦重剛が唱えた「士魂商才」の精神をもう一度取り戻し、日本社会の価値を見直し世界に貢献すべき気概を日本人自らが持つことが肝要です。一身をなげうって国益を守り続けてきた私たちの祖先、先輩たちの遺徳を顧みて、学生諸君もその隊列に加わり、日本の未来を自ら作り上げていくために粉骨砕身健闘されんことを望みます。』
さて、これまでのところで、マルクスに至るまでの「ドイツ思想」に決定的な影響を与えた、「キリスト教神智学(Christian theosophy)」または「ベーメ神智学(Boehmian theosophy)」として知られる、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)、
ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
カール・マルクス
そして、“悪”についてのベーメの思想の影響を受けたイマヌエル・カントの2人の人物に焦点をあてて、“悪”についての思索を確認して参りました。
イマヌエル・カント
因みに、ベーメの言っていたことというのは、次のようなもので。。。
〇 人類は、神の恵みの状態から、罪と苦しみの状態に堕ちた
〇 悪の力には神に反抗した堕天使も含まれている
〇 神の目標は世界を恵みの状態に回復させることである
これが意味することは、世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである、ということになります。
他方、カントの言っていたことというのは、次のようなものでした(→☆無学の靴職人が妄想したにすぎない“悪”)。
たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない
そして、現在、ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)、イマヌエル・カントに続きまして、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて、その“悪”についての思索を確認しているところとなります。
ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
なお、ヘーゲルとマルクスとの関係につきましては、以前に書かせて頂いておりますので、ここでは割愛させて頂きます(→☆カール・マルクスの実像 ~ ヘーゲルとバウアー、そして、「おバカ」なマルクス)。
因みに、ヘーゲルが言っていたことは、次のようなものになります。
世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる
それでは、昨日に続きまして、次の論文を参考に、ヘーゲルとベーメの関連性を確認して参りたいと思います。
☆『ベーメの神智学とヘーゲル』福島 正彦
『 ベーメの神智学とヘーゲル
二
・・・ベーメにとって哲学としての神智学の課題は絶対的存在、神的存在を理解し、「神性」( Gottheit ) についての智を獲得することである。ベーメの神性は三一的な生ける生命としての存在であり、多様性と差異性とを統合する統一的な「一者」( das Eine ) である。この多様性は、内的統一性がそれ自らを動的に展開して行くことによって生まれ出てくる。多様性は、あたかも穀物の胚芽のように、全体が未だ展開されていない統一性の中に内包されていなければならない。不毛で何ものも生まない空虚な抽象的単一性は、ベーメの思想と全く無縁のものである。
実在が生きた生命である限り、この多様性を包括する有機的統一性は、それ自身が具有した力によって自己生産、自己運動、自己展開をおこなおうとする意志でなければならない。生命は暗黒から光明へ、隠蔽された不明瞭で知覚されえぬものから、顕示された明瞭で知覚可能なものへと自己展開して行く動的過程である。そこには絶えず対立物間の衝突と融和が起こる。相互の否定性と対立とがなければ、生ける動きも生命もないであろう。自己に対する対立者なく、他者なくしては、単なる永遠の不動性と静寂と休止とが存するに過ぎないであろう。そこでは何ものも知覚されず、色彩も形態も音響も知性も徳性もないであろう。
ベーメはこのような動的実在を「無底」( Ungrund ) と呼び、しかもこれを意志的存在として把えている。「これは無底の意志である・・・永遠から永遠に自己自身を自己の内に生むのである。」 無底は意志である限り、意志が志向する何らかの対象をもち、そこへとすすんで行かなければならない。いったい無底の意志は「どこに向かって、何に向かって行くのか?」と問われる。しかし、絶対的存在としての無底にとって、自己の外に何ものもないのであるから、ただ自己自身へと自己を向けて、そこへ発出して行くことができるだけである。ベーメはこのことを「この発出を通して無底の意志は無底に向かって自らを投げる」( M.m. Kurzer Extrakt, 3 ) と言う。このように無底の意志は、自己自身を投出して行くことによって、自己自身を把えるとされるが、この意志の自己把握の動きは、次のような三契機を統一した三一性においておこなわれる、と考えられている。(一)未だに把握されていない「永遠の無」としての無底の意志( M.m. Cap.1, 2 )。(二)意志がそれによって自己自身を把握する場あるいは「住まい」としての心( M.m. Cap.1, 4 )。(三)意志の自己自身からの発出の働きと自己把握の「力」( ibid. )。 ベーメはこの三契機の織りなす動的過程を示すために、三位一体の神学的観念に従って無底の意志を「父」と表現し、次のように述べる。「意志は父である。心は意志の座あるいは住まいとしての、意志の把握されたもの、あるいは有るものへの中心、意志の心臓である。意志および心からの発出は力であり、精神である。」( ibid. )。』
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
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