2019-12-14 (Sat)
本日のキーワード : ガラパゴス化
ガラパゴス化(ガラパゴスか、Galapagosization)とは日本で生まれたビジネス用語のひとつで、孤立した環境(日本市場)で「最適化」が著しく進行すると、エリア外との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部(外国)から適応性(汎用性)と生存能力(低価格)の高い種(製品・技術)が導入されると最終的に淘汰される危険に陥るという、進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である。ガラパゴス現象(Galápagos Syndrome)とも言う。
本日の書物 : 『ミルトン・フリードマンの日本経済論』 柿埜 真吾 PHP研究所
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【米国の穏健リベラル派】にとって【フリードマン】が【どんな存在なのか】を知るには、クリントン政権で財務長官を務めた経済学者【ローレンス・サマーズ】の言葉を引くのが一番だろう。
ローレンス・サマーズ
「 進歩的な経済学者の家庭で育った私にとってミルトン・フリードマンは悪役だった。しかし、時がたち、…私はいやいやながら彼に敬意を払うようになり、それから【彼と彼の思想に敬服する】ようになった」
ジョン・メイナード・ケインズ
サマーズは
「 【ケインズが20世紀前半の最も影響のある経済学者】だったとすれば、【ミルトン・フリードマンは20世紀後半の最も影響のある経済学者】である」
と言ってはばからない。学術の世界だけでなく、政策の場でも【フリードマンの提唱した教育改革や貧困対策のアイデア】は【政治的党派を超えて真剣に検討され】ており、【すでに実施している国もある】。【世界】では、【フリードマンの研究】は今や【経済学の共通の遺産となっている】のである。
ミルトン・フリードマン
これに対して、【日本】では概して【フリードマンへの関心は乏しく】、2012年の『選択の自由』の再版等のわずかな例外を除くと、【フリードマンを再評価する目立った動きはほとんどない】。
日本ではしばしば【フリードマンの思想を嫌う】あまり、【その業績を認めない風潮】さえある。フリードマンに【市場原理主義者、弱者切り捨てといったレッテルを張ったセンセーショナルな書籍は巷に溢れている】が、田中秀臣の優れた研究が指摘するように、【その多くは事実誤認】が少なくなく、【信頼できないものばかり】である。フリードマンが実際に何を言っていたのかは【日本ではほとんど知られていない】のが現状である。日本とは縁遠い米国の過去の経済学者だ、というのが一般的なイメージだろう。
だが、【フリードマンと日本のつながりは意外に深い】。…
フリードマンは1960年代から折に触れて【日本経済に関する論文を発表してきた】が、その分析は【日本経済への深い理解に裏打ちされたもの】である。たとえばフリードマンは、1970年代には【固定相場制崩壊が不可避であることを警告】し、1990年代には【デフレ不況の到来を予測】し、【デフレ脱却には量的緩和が不可欠であることをいち早く指摘】している。…
自由市場と安定した金融政策が日本の経済発展の鍵であり、【1990年代以降の停滞の原因】は【金融政策の失敗によるデフレ不況にある】とするフリードマンの指摘には、今日でも学ぶところが少なくない。…
そこで、本書では金融政策を中心とする日本経済の諸問題とフリードマンの関わりを見ていくことにしたい。フリードマンの思想は誤解されがちだが、彼の分析は現代日本の様々な経済問題を解くための貴重な洞察に溢れている。本書が読者の日本経済への理解を深め、フリードマンの思想に関心を持つきっかけとなれば幸いである。』
原則的に、資本主義経済は市場経済、社会主義経済は計画経済
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、我が国の一部の経済学者を除いて、例えば、「御用学者」と嘲笑されている、多くの無能な、しかし、その“肩書だけ”は何故か持っている、そんなガラパゴス経済学者(→特に、前世紀の遺物というか汚物である「マルクス経済学者」)らが、どうしても評価したくない(→だから、レッテルを張って貶めようとしているわけですがw)、偉大な経済学者であるミルトン・フリードマンについて、その正しい姿を明らかにし、右も左も無関係に、本当に正しい経済・金融・財政政策とは何か、あるいは、本当の日本国民の敵は一体誰なのか、そういった日本国民として、優先的に考えなければならない「ツボ」が何であるのかが理解できる良書となります。
さて、本書は、偉大なる経済学者であったミルトン・フリードマンについて書かれた書物になるのですが、多くの方々は、「え?誰なの」って感じになるのではないかと思いますが、それほどまでに、いわゆる「御用学者」&「ガラパゴス学者」に分類される我が国の経済学者らが、「シカト」している状況にあります。
では、何故、「シカト」する必要があるのかと申しますと、自分たちにとって非常に都合が悪いから、です💗
繰り返し書かせて頂きますが、日本政府内に存在する、私たち日本国民の敵は、「財務省」と「内閣法制局」という2つの官僚組織で、RPGのラスボスみたいなものになります。そして、このゲームの主人公こそが、私たち日本国民一人ひとりになります。そして、このゲームにおいて、そんなラスボスを倒すために必要となってくる「能力」が、「経済の論理」と「法律の論理」になります(→2019年は、「財政赤字」に対する経済学界の認識が大きく変貌する年かも!)。
もし、そんなはずがあるわけがないと、のんきなお考えであるようであれば、次の動画を、ぜひ一度、御覧になって頂きたいと思います。ちなみに、その中には、ミルトン・フリードマンのお話も登場します💗
ところで、本文中に、ローレンス・サマーズの名前が登場していましたが、本人の発言からも、また、クリントン政権の財務長官であったことからも分かるように、いわゆる米国における「左派」になるのですが、その「左派」に紛れ込むかのように反米アメリカ人である「極左」が存在していて、この両者は、まったく別の立ち位置に居るということは、キチンと理解しておく必要があります。
外国は左翼も愛国だと誤解されている皆さん、これをとくとご覧ください。日本の左翼が反日なように、米国でも左翼(リベラルではない)は反米です。自分の属する社会を憎み、それを破壊したいという欲求は世界共通。目指すは共産主義革命です。 https://t.co/uQsDZkpWU7
— Hideki Kakeya (@hkakeya) December 10, 2019
簡潔に表現しますと、米国における「左派」とは、
西側 資本主義自由経済の左派
の人たちのことで、反米アメリカ人の「極左」とは、
東側 社会主義計画経済の右派
の思考回路を持った人たちのことです。西と東は、東西冷戦時代も含めて考えているという意味になります。
で、そのローレンス・サマーズが2013年11月に国際会議で行った発言が切っ掛けとなって、現在、経済学の世界では、ある大きな変化が起こっているということは、すでに書かせて頂いた通りになります。もちろん、我が国における「御用学者」&「ガラパゴス学者」に分類される我が国の経済学者らは、それについても、非常に都合が悪いので、「シカト」している状況になりますが(笑)
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆2019年は、「財政赤字」に対する経済学界の認識が大きく変貌する年かも!
その時、書かせて頂いた中に、
東側 社会主義計画経済の右派
の思考回路を持った人の実例を挙げさせて頂き、採点をしている途中で、すっかり、そのことを忘れてしまってました💗
東側 社会主義計画経済の右派
の思考回路を持った人というのは、別の表現で、アタマの悪いマルキストとなるのですが、どこで何をお勉強してきたのかが、サッパリと分からないのですが、まるで、我流で“少林寺拳法”か“テコンドー”か何かを学んだ子供が、「おれ、強えええ!」って勘違いしているような、そんな醜態を自ら晒しちゃっているんです💗
そう、こんな風に(↓)💗
「 違うよ。資本主義経済の根本原理は
その市場経済の対立概念が計画経済であり、計画経済は労働力以外の資源を国家が所有していたんだよ。
(A) 資本主義経済による共同体運営は市場経済(自由経済)と計画経済(統制経済)に分けられるけど、(B) 計画経済は競争原理が働かないから長続きせず、多くの社会主義国は計画経済から市場経済に移行したわけ。
(C) かつて日本は最も成功した社会主義国と言われたけど、そもそも(D) 完全な市場主義経済国など存在せず、(E) 多くの資本主義経済国は混合経済を採用しているんだよ。」 ewkefc
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆“左翼”止めますか?それとも、人間やめますか?
冒頭の部分は、すでに、採点済み(その結果は、すべて0点でしたw)ので、それに続く部分が、そのままになっていましたので、順番に採点していきたいと思います💗
さて、何点取れるのでしょうか(笑)
それでは、参ります! まず、
(A) 資本主義経済による共同体運営は市場経済(自由経済)と計画経済(統制経済)に分けられる
という部分ですが、これは用いている言葉の意味が全く理解できていないため、矛盾した文章となっていますので、もちろん、「0点」になります。
「市場経済(market economy)」は、「計画経済(planned economy)」の対立概念になります。
「資本主義(capitalism)」の根本は、「私的所有権」にあり、「資本主義(capitalism)」の語義は、「私有権の経済システム(economic system of private ownership)」となります。これ、基本の「キ」ですので、「資本主義経済の根本原理は利子」などといった勘違いは、間違ってもなされないように気を付けて下さいませ。
で、「市場経済(market economy)」は、「経済の資源配分を市場の価格調整メカニズムに任せる経済体制」のことで、他方、「計画経済(planned economy)」は、「経済の資源配分を国家が計画しそれを配分する経済体制」のことを言い、「中央集権的政府が生産、流通、分配等を管理・運営する経済システム」になります。また、原則的に全ての生産手段が公有とされます。つまり、
資本主義(capitalism) - 市場経済(market economy) - 私的所有
という組み合わせがワンセットとなっていて、
社会主義(socialism) - 計画経済(planned economy) - 公的所有
という組み合わせとは原則的に相容れないものということになります。
ここまでの説明で御理解して頂けたと思いますが、それでは、もう一度、問題を確認してみましょう!
(A) 資本主義経済による共同体運営は市場経済(自由経済)と計画経済(統制経済)に分けられる
わずか20行ほどの文章で論破してしまいました(笑)
なお、模範解答は、
資本主義経済は原則的に市場経済(自由経済)である
となります。ここで、原則的にという文言が入っている理由は、部分的に非市場経済的、非自由経済的な制度が実在するからです。その点につきましては、次回以降に改めて書かせて頂きたいと思いますが、参考となる論文を以下にご紹介させて頂きますので、その予習としてご覧頂ければ良いかと思います。そして、その論文のタイトルが『統制経済と計画経済』となっておりますように、両者は全く別の異なる概念になるのですが、それを混同して、あたかも同一であるかのように勘違いしちゃっている「おバカ」がいたりなんかしますwww
(A) 資本主義経済による共同体運営は市場経済(自由経済)と計画経済(統制経済)に分けられる
それでは、本日はここまでとさせて頂きます。
☆『統制経済と計画経済』向井鹿松
続きは次回に♥
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