2019-11-18 (Mon)
本日のキーワード : 善悪二元論
善悪二元論(ぜんあくにげんろん)とは、世の中の事象を善と悪の二つに分類する事で世界を解釈する認識法。
本日の書物 : 『未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来論』 ポール・クルーグマン他 PHP研究所
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『- 資本主義は近いうちに終焉を迎えるだろうという声を聞きます。ポスト資本主義という言葉も話題になりました。-
コーエン : しかし、【資本主義に代わるものなんてない】でしょう。【多くの国】は【かつてないほど資本主義的になろうとしており、それでうまくいっています】。
タイラー・コーエン
私は、【ポスト資本主義などというものはない】と思っています。
アフリカへ行って、町の人にいま何が欲しいかと聞いてごらんなさい。皆、立派な企業やいい仕事が欲しいと答えるでしょう。彼らに【ポスト資本主義の話などしようものなら、お前は正気か? という目で見られます】。
確かに昨今の資本主義はつまらない代物に成り下がってしまいましたが、我々は本来、【もっと資本主義的になるべき】なのです。【金が欲しい、職が欲しいというアフリカの人々の気持ちこそが本質】です。西洋のインテリたちは何もわかっていません。少なくともしばらくは、【資本主義以上に優れた経済システムは生まれない】でしょう。』
マルキストの思考能力の“限界”
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、いまだ発展途上にある「資本主義」について、今後、「資本主義社会」はどのように変化していくのかという問題に対して、様々な考え方を持つ著名人にインタビューする形で、その問題の答え(=方程式の解)のヒントを探ろう(もちろん、それがあるのかないのかは誰にも分かりません)という目的で刊行された良書で、色々なアイデアがあることが理解でき、読者の考え方にもプラスの影響を与えて下さるであろう書物になります。
さて、本文中に登場していたのは、アメリカの経済学者であるタイラー・コーエンですが、数多くの著書があり、また、ブログサイトの『Marginal Revolution』(限界革命)の運営でも知られています。
ちなみに、ブログ名の『Marginal Revolution』(限界革命)とは、それまでの古典派と呼ばれる経済学の考え方において、リカードが完成させ、それをそっくりとマルクスが引き継いだ(→「市場に出した品物はみんな売れる」という法則)ものとして「労働価値説」があったのですが、そのマルクスが唱えるところの「労働価値説」を粉々に粉砕してしまったのが「財の価値は効用(消費者の満足度)によって決まる」という「革命」的な考え方である「限界効用(Marginal utility)」で、経済学において、「限界革命」と称される新しい発見に因んでいます(→偽物の経済学であるマルクスの理論を破壊した、経済学の本物の革命)。
そのタイラー・コーエンは、以前、TEDカンファレンスで、『わかりやすい物語にご用心』というタイトルで、次のようなスピーチを行っています。
「・・・より具体的に言うと、過度に物語り風の思考をすることにはいくつかの重大な問題があると私は考えます。第一に物語は単純すぎる傾向があります。物語のポイントはそぎ落とすことにあります。18分に収めるどころか、ほとんどの場合1文か2文で表せてしまうのです。詳細を削り落とすと、自分の人生の物語であれ、政治にまつわる物語であれ、「善vs.悪」で語りがちになります。そりゃ、実際に「善vs.悪」の物事もあるにはありますよね。でも、おしなべて、私たちは「善vs.悪」で語りたがる傾向が強すぎると思います。ちょっとした目安ですが、「善vs.悪」で語るたびに、あなたは自分のIQを10ポイント程度下げていると想像してください。この方法を密かに心に刻んでおけば、かなりの速さで、うんと賢くなれると思いますよ。本を読む必要もありません。「善vs.悪」で語るごとに、ボタンを押していると想像するだけです。そして、そのボタンを押すたびに、あなたは自分のIQを10ポイント程度下げているのです。」
このコーエンが言っている「ボタン」を“滅多矢鱈(めったやたら)”に押しまくっているのが、現在、当ブログがカモにしている“マルキスト”になります(笑)
「有限の世界に無限の需要が無いことは小学生でも理解するよ。資源が有限ということは、その資源によって生産される物も有限だ。」 by ewkefc
「有限であれば有限」、ただそれだけという非常に単純なことを言っているだけで、これは、いわゆる古典派経済学(マルクス経済学も含む)の典型的な考え方である“恒等式”の単なる説明に過ぎない考え方(→資本主義に代わるシステムはありません!! ~ マルキストがなぜ馬鹿にされるのか、その分かりやすい理由とは?)です。
要するに、高校生の“数学”を知らない、“算数”しか知らない小学生レベルの考え方ということなんでしょうね💗
それでは、昨日の続きに入らせて頂きますが、
という数式の右辺は、これを学校の教科書などでは「等比数列の和の公式」と呼んで、ただただ丸暗記させているものとなります。
昨日のところで、この数式が、一定の値に「収束する」場合もあれば、「収束しない(=発散する)」場合もある、ということをご説明させて頂きましたが、それを考える際に、必要となってくるのが「場合分け」になります。
つまり、「有限であれば有限」、「無限であれば無限」などという単純な考え方は通用しないということです! 誰かさん、お分かりですか~♫
公比「r」が、仮に「1」だったとする(r=1)と、無限大に発散(=収束しない)しますし、「a=0」だと、ゼロに収束しますので、今度は、「r≠1」・「a≠0」として考えます。
簡単なのは、もし仮に、「r>1」かつ「a>0」であった場合と、「r>1」かつ「a<0」であった場合です。この場合は、前者は「正の無限大に発散する(収束しない)」となり、後者は「負の無限大に発散する(収束しない)」となります。
で、今度は、こんな小学生レベル(小学生でも理解するレベル=小学生ではそこまでしか理解できないレベル)の知性しか持ち合わせていないのであれば、到底理解できないと思われる場合を考えてみましょう💗
「有限の世界に無限の需要が無いことは小学生でも理解するよ。資源が有限ということは、その資源によって生産される物も有限だ。」 by ewkefc
それが、「a≠0」かつ「r≤-1」の場合です。仮に、「r=-1」だったと致しますと、
となります。これを、小学生レベルでは習わない数学では、「振動」と呼びます。さてさて、誰かさ~ん、御存じですか~♪
「有限であれば有限」、「無限であれば無限」などという単純な考え方は通用しないということですよ💗
続きは次回に♥
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