2019-08-19 (Mon)
本日のキーワード : シティ、タックスヘイブン、オフショア
治外法権(ちがいほうけん)とは、外交官や領事裁判権が認められた国の国民について、本国の法制が及び、在留国の法制が(立法管轄権を含めて)一切及ばないとされたことをいう。在留国の法制が及ぶことを前提に一定の免除が与えられることを指していうこともある。
本日の書物 : 『金融ダークサイド 元経済ヤクザが明かす「マネーと暴力」の新世界』 猫組長 講談社
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 【「シティ」】とは、【「シティ・オブ・ロンドン」】の略称だ。大ロンドン庁(グレーター・ロンドン・オーソリティー)という行政区の中央部にありながら、別な市長を持つ【金融の自由都市】である。
イングランド内のグレーター・ロンドンの位置
グレーター・ロンドン内におけるシティ・オブ・ロンドンの位置
その【「シティ」こそが裏表を問わず世界の国際金融の特異点】となっている。あらゆる資産を飲み込む金融のブラックホール【「タックスヘイブン」(あるいは「オフショア」とも呼ばれる)】は【マネーロンダリングの要所】だが、【それは「シティ」の模倣として作られたもの】だからだ。
解説しよう。
15世紀の大航海時代から第二次世界大戦終結後まで、ヨーロッパの列強は世界中に進出し次々と植民地を作る。同じヨーロッパでも大陸内部にあるフランスは「面」で植民地化していったのに対して、海洋国家である【イギリスは領地を「点」で取っていった】。その「点」こそは世界中の【海の要所】だ。こうしてイギリスは【「点の植民地」】を国外領地にして海洋大国となっていった。
当時、基軸通貨の概念はなかったが、産業革命と植民地を経由する三角貿易などでイギリスは覇権国家となり、その貨幣、【ポンド】はいわば【「世界の基軸通貨」】となる。しかし第二次世界大戦が勃発して、生産力は減り、植民地インドと清(中国)を失ったイギリスは経済的に没落。終戦直前には【基軸通貨がドルとなった】。
第二次世界大戦後の世界は【アメリカとの経済戦争になると判断したイギリス】は、【植民地や、支配力が効いていた地域を「シティ」と同様の金融の自由都市にして対抗】した。ガーンジー島、マン島などの王室属領、ケイマンやジブラルタルなどの海外領土、シンガポール、キプロス、バヌアツのようなイギリス連邦加盟国、香港などの旧植民地……【イギリスは「シティ」を中心としたタックスヘイブンの重厚的なグローバルネットワークを作り上げる】。
ドルに基軸通貨の座を奪われたイギリスだが、ドル自体の取引量は世界の貿易決済量で見るとシティが約4割で、ウォール・ストリートは2割ぐらいしかない。マネーエクスチェンジの大部分がシティで行われているということは、【金融面でアメリカとの経済戦争をほぼ互角に戦えていることの根拠の一つ】と言っていいだろう。
【「金融の自由都市」】とは、言い換えれば、【金融の治外法権域であるということ】で、世界中の金融機関が集まる。
イギリスのEU離脱においてシティの扱いが決定できない問題の一つとなっている理由も、【EUがシティを失った時の影響が大きい】ことにある。どれほどニューヨークが発展しても、【「シティ」の「金融の聖地」としての立場は今のところ揺らいでいない】。』
「国際金融」の本質を知らないで、アレコレと意見する「お馬鹿」たち
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、「国際金融」について、数多くの実務経験(!?)のある著者が、いわゆる教科書的で表面的な解説だけではなく、普段は見ることができない「隠された裏側」にもスポットを当てることで、本当の意味での理解を促す良書になります。本書の最終章で「フィンテック」についても触れられていますが、多くの方々にとって、あらためて「おカネ」というものが何であるのか、を考えさせられることだと思います。
さて、本文中に登場していた「シティ」や「タックスヘイブン」、「オフショア」などといった金融用語について、ほとんど表面的なことしか御存じないのが、我が国の金融機関にお勤めの大多数の方々であり(→嘘のような本当の話ですw)、自称経済専門紙の日本経済新聞の記者であり(→これも嘘のような本当の話ですw)、その他日本のメディア関係者はいうに及びません(笑)
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆パナマ文書の問題は、そのおカネの出どころです
また、「デリバティブ(derivative)」という金融用語も、上手に説明できる方は非常に少ないです。その中身の本質的なところが理解できていない証拠ですね💗
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆歴史を学ぶのに「数学」がゼッタイ必要な理由
「シティ」や「タックスヘイブン」については、これまでに御紹介させて頂いた書物にも記載がありますし、補足としても書かせて頂いておりますので、そちらをご参照なさってくださいませ。
詳しくはこちらをご参照💗
↓
☆イギリスにもある「万里の長城」 ~ イギリス王室とヴァイキング
☆与えられた「ルール」と、自ら決める「ルール」・・・どっちが良いの? ~ グリニッジ標準時
☆イギリスの首都はどこ? ~ 知っているつもりで、実はゼンゼン知らないこと
☆「イズベスチヤ」の日本語版に過ぎない「朝日新聞」
☆本当の侵略者が誰なのか? それを知らない日本人
さて、ここからは昨日の続きになります。南会津にある福島県を代表する有名観光スポットの『大内宿(おおちじゅく)』に到着し、「高倉神社」の御参りを済ませた我が家。
再び、引き返して、今度は『大内宿』の一番奥へと向かいます。
この時点で、まだ午前9時前になりますが、すでに少し汗ばむほどの気温でした。
一番奥の向かって左側に、急な階段があるのですが、ここを上ると、『大内宿』が一望できる展望台になっています。早速上ってみると。。。
御覧のような美しい『大内宿』を眺めることができます。
さて、この時点で午前9時ごろだったのですが、名物のお蕎麦を食べたい我が家は、午前10時からの開店まで時間を潰す必要がありました(お土産は8時ごろから販売していますが、お食事の提供は10時ごろからが多いようです)。あと、1時間もあります。。。(´;ω;`)ウッ…
その間、散策をしながら、お土産を買いました。「下郷高菜ときくらげのしぐれ」は、味見をさせて頂いて、すぐ購入。とても美味しく、ご飯にも日本酒にもピッタリだと思います。
あと、「干支人形」も買いました。きっと良いことがあると思います。
で、その「干支人形」を買ったお店が『美濃屋 分家』さんで、ペットも一緒に食事ができると教えて頂きました。しかも、すぐに食べられる、と。この時、まだ午前9時20分でした。もちろん、建物内ではなくテラス席でしたが、念願の『ねぎそば』を美味しくいただきました。食べるのにチョコっとコツがいりますが、何とかなるものですね💗
☆【大内宿】美濃屋 分家(みのや ぶんけ)
食事を終えた後も、時間に余裕がありましたので、少し散策をしていると、柴犬ちゃんが水路にある「何か」を発見!
我が家の柴犬ちゃんがスイカを見るのは初めてでしたが、それ以上に、柴犬とスイカがこんなにも映えるとは思いもよりませんでした(笑)
こうして、我が家は『大内宿』を後にして、『エンゼルフォレスト那須白河』へと向かいました。
☆エンゼルフォレスト那須白河HP
現地到着が午前10時40分でした。チェックインは午後15時。およそ4時間あります。
ということで、本日はここまでとさせて頂きます。
続きは次回に♥
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