2018-08-21 (Tue)
『東都両国の夕涼』 歌川房種
士農工商(しのうこうしょう)とは、儒教において社会の主要な構成要素(官吏・農民・職人・商人)を指す概念である。「四民」ともいう。日本では、近代になり江戸時代の身分制度を意味すると捉えられるようになったが、1990年代頃から実証的研究が進み、同時代的に現実に施行された制度ではないと理解されるようになった。
江戸名勝図会 『両国橋』 歌川広重
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 江戸時代に対するネガティブなイメージの一つに、厳格な身分制があると思う。【“士農工商”=四民】の絶対的職業ヒエラルキーが存在していて、下の者は上の者に逆らえず、差別を受けるんでしょ? しかも、その身分は固定化していて、生まれた瞬間から将来が決定してしまうんでしょ? というものだ。
しかし、実際はどうだったのだろうか。
まず、【“士農工商”】という言葉は中国の『漢書』などの古典に見られるが、「国を構成する人民を四種類に区分する」といった程度の意味合いであり、【四民のあいだでの貴賤の上下を規定するものではない】。
【“老若男女”くらいのニュアンスで用いられていた言葉】である。
日本でも奈良時代ごろから用いられていたが、戦国時代に行われた兵農分離によって、四民のなかから“士”が他の身分から切り離されて考えられるようになった。江戸時代初期の学者・中江藤樹は『翁問答』のなかで、当時の身分制について次のような見解を述べている。…「“士”は卿太夫(けいたいふ)につきそいて政の諸役をつとむる侍の位なり。【物づくりを“農”といい、職人を“工”といい、商人を“商”といい、農工商の三つは押しなべて庶人(庶民)の位なり】」と。…
このように、江戸時代には確かに身分制があり、身分間の差別も存在したが、その区分は【あいまい】な部分もあり、意外と【柔軟】だったといえる。
では、なぜ、現在のようなイメージになってしまったのだろうか?
これは、明治新政府が打ち出した“四民平等”というスローガンの影響が大きい。
明治維新後に、旧来の士農工商の身分制を廃止して、国民はすべて平等に扱われるという名目の下に行われた諸政策により、職業、結婚も、当事者同士の合意があれば身分にとらわれることなく自由にしてよし、ということになった。
一見、画期的だが、実際にはそううまくはいかない。ふたを開けてみると、国民間の身分による区別は解消されず、逆に差別が助長され、格差が広がってしまったのだ。明治新政府への批判が強まるなか、「それでも江戸時代よりは、ずいぶんマシになってるんだよ?!」という【印象操作】のために、【“士農工商”の身分制の不自由さが強調される】ようになっていった。
また、「今日までのあらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である」と考える【マルクス主義的な歴史観】が流行ると、支配階級としての「士」と、ブルジョワ階級の「商」、被支配階級としての「農」などというような見方が、強く打ち出されるようになる。
このような“大人の事情”があったため、私を含む【昭和世代】は【学校教育のなかで「江戸時代は身分が固定化した暗黒時代」】であるかのような【印象を植え付けられてきてしまった】のだが、【現在の学校教育】のなかでは、当時の身分制を理解するうえで【誤解が起きる】として【教科書から“士農工商”という言葉が削除】されているそうだ。…【そこだけ削除すればいいという問題でもない】ような気がするが。』
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、妙なイデオロギーが入り込んでいる学校の授業では、決して教えてもらうことができない、正しい江戸時代の姿について、当時の庶民を中心とした日常を様々な角度から解説がなされている良書で、特に昭和世代の方々には、目から鱗のようなお話がギッシリと詰まっていますので、ぜひ、ご一読いただきたい一冊になります。
さて、恐らく、特に戦後の昭和の教育を受けていた方々は、いまだに「士農工商」の洗脳が残っているままなのではないかと思われるのですが、みなさんは、いかがでしょうか?
『 25歳の彼女(清水秘書)に、ふと聞いてみました。「士農工商という言葉を知ってる?」
ぼくの世代、あるいは敗戦後の多くの世代は
「江戸時代には士農工商という階級制があり、武士の下に農民、その下に職人、さらにその下に商人がいて、差別の温床にもなっていた」
と学校で教わりました。
ところがこの話が真っ赤な嘘だと次第に分かってきて、現在の学校教育ではもう教えていないはずだし、マスメディアでは差別を助長する用語として使われなくなっているから、若い清水秘書は「士農工商」という言葉をもう知らないかなと思ったのです。
ちなみに、その士農工商をしきりに教えていた頃は、百姓という言葉は農民に対してだけ使う言葉であり、しかも見下すニュアンスのある言葉だと教わりましたね。
これも嘘です。
江戸時代には、士農工商などという身分制度はなく、あったのは武士と町民、百姓の違いだけで、それも町民は要は都市に住んでいるという意味しかなく、そのなかに工も商もいたわけです。百姓も同じで、農村に住んでいるというだけですから、農だけではなく工(村の職人)も商(村の商人)もそれなりに居たのです。
清水秘書は答えました。
「え?もちろん、知ってますよ。江戸時代の身分制てす。」
彼女は有名な進学校を経て国立大学の法学系を卒業しています。…
ぼくは驚きました。
「きみの時代にまだ、そうやって教えていたのか。それは嘘なんだよ」
彼女はもっと驚きました。
「え、え?そんな話、これまで学校でもメディアでも、どんな勉強会でも聞いたことがありません」
士農工商は、…革命などと同じように中国語です。身分を固定することを狙ってつくられた宗教的な思想体系である儒教でも使われた言葉です。ただし中国語での「士」とは武士ではなく、官僚のことです。
これを江戸時代の身分制のように言い始めたのは、明治維新後が最初です。
江戸時代を野蛮な過去の遺物にし、維新を強調する狙いがあったとぼくは考えています。
これがさらに教育現場で一般化してしまい社会常識にもなったのは、敗戦後に共産主義・社会主義、さらに反日を掲げる教師がどっと日本の学校に溢れてからです。』
詳しくはこちらをご参照💛
↓
また、著者がご指摘なさっている通り、たとえ教科書には書かれなくなったからといって、問題が解決されたわけではなく、隠れてコソコソとやっている、しかも、それが常態化しているんです。
『 倉山 : 本章は、これを知らずにパヨクは語れないし、パヨク攻撃も空振りに終わってしまう、本家本丸のモノホン・パヨクについてです。知られざるパヨクの恐ろしさ、愚かさ、とんでもなさについて話していきましょう。
はすみ : パヨクの定義は反日左翼。というより、実は、右も左も関係なく反日。そのパヨクを生み出す本丸とも言っていいのが文科省です。
☆【文科省汚職事件】ほんこんさんがナイスアシストだと話題に!「その野党議員って誰なの?」→ 高橋洋一「もう具体的に名前が出てる。羽田雄一郎」
第一章と第四章で国連の話をしましたが、文科省もこの国連を利用しています。パヨクと国連の関係については第一章でお話しましたので、ここでは簡単にまとめます。
パヨクが問題を捏造 → パヨク新聞が提灯(ちょうちん)記事を書く → マスコミが大事件として報道 → 日本国内で社会問題化 → 「問題」を捏造した当のパヨクNGOが国連へ → 日本政府への国連勧告という流れがあります。
そしてパヨクがNGOを通じて国連へ訴える際にはパヨク新聞の提灯記事を「証拠」として提示しながら、女優などを使って涙の訴えをするのです。
☆上念司「吉田統彦議員(立民)が銀座の高級クラブで接待を受けている写真がアップされた!疑惑は深まった!!」
倉山 : 昔の宋美齢(そうびれい)と同じですね。
はすみ : そうです。すると国連が「それは大変。日本政府に改善勧告を出さねば」となるわけです。ちなみに国連の「勧告」は命令ではありません。〈ご案内〉や〈インフォメーション〉のようなものです。「こうしたらあなたの国はもっとよくなると思いますよ」と、せいぜいその程度のものです。
倉山 : アドバイスですよね。
はすみ : それなのに、日本のマスコミの報道を聞いていると、まるで命令されたかのようです。国連の勧告を受けたのだから是正しなければならないと。…
そういう論調で報道するから、一般の人々は命令されたかのように誤解しているのです。
☆上念司「裏口入学に関しては立民・吉田統彦と国民民主・羽田雄一郎の名前が出てるのにTVは追及しない。反安倍なら無罪なの?」
そんな世論の高まりを受けて日本政府が動きます。例えば第四章で話したジェンダー・フリーの問題では総理府に男女共同参画室および男女共同参画審議会ができました。現在の内閣府男女共同参画局です。対策室ができると「仕事をしています」アピールができ、それまでヒラだった職員が室長になれる】ど、出世のバリエーションが増えます。
だから役所としても、なんらかの問題があったほうが好都合なのです。…
以上、簡単にパヨクと国連と日本の役所の関係についてお話ししましたが、本項で問題なのは文科省です。国連から勧告が出ています。「日本の歴史的罪悪をもっと日本政府は学校教育の一環として国民に継続的に教育しろ」と。
勧告を受けた日本政府、特に文科省は、『多文化・多民族共生教育の原点』(明石書店、2008年)という本を学校の副教材に取り入れました。
文科省が各学校や教育委員会に「みなさん、こういう副教材があるので、ぜひ使ってください」と推進しています。この本は韓裕治・藤川正夫が監修、「兵庫在日韓国朝鮮人教育を考える会」および「兵庫県在日外国人教育研究協議会」が編者となっています。
「多文化・多民族共生」とは日本国内の多民族化を図る動きです。「差別をなくせ」ともっともらしいことを言いながら、在日の人々の日本化を促進するのではなく、彼らに対する日本人側の配慮を促すのが本の主旨です。
なぜ文科省がこのような反日的な教育をするのかと思ったら、国連の勧告を受けて「対策」しているのです。
倉山 : しなければいいのに。』
詳しくはこちらをご参照💛
↓
☆パヨクを生み出す本丸 = 文部科学省
最近は、ネット上での自由闊達な議論のおかげで、どんどんと健全な常識が形成されつつあり、その一方で左翼リベラルの連中が「絶滅寸前」にまで追い込まれていて、まさに阿鼻叫喚といったところでしょう。
ここで、手を抜かず、完全に「絶滅」させてまいりましょう💛
『 戦国時代には「百姓武士」が実態で、武士と百姓の間に明確な線引きは、なされていなかったが、秀吉の刀狩りによって一応の区分けがなされて以降も、百姓身分から武士になるのは、それほど難しいことではなかった。…
この時代の武士身分は、市町村合併後の地方議会議員のイメージで考えると理解しやすい。要するに「定員」がある。
定員があるから、俸禄が貰える武士になれるのは、一家に一人の男子だけで、次男以降の男子は「部屋住み」と呼ばれて、一部屋を与えられて居候生活を送る。当然、嫁を貰って子供を儲けるどころの話ではない。
長男が死なない限り、生涯ずっと飼い殺しの扶養家族で、これを「厄介」という。…
さて、武士の家は男子がいなければ断絶する規則になっていたから、とにかく男子を儲けなければならない。
計画出産という時代ではないから、…なかなか上手くいかなかった。
そうすると、…百姓から武士になる者が続出した。
女子しかいない家庭に持参金付で婿養子に入ったり、極端な事例だと、夫婦養子もあり得た。…
百姓身分のものが武士になるには…道があり、決して士農工商などという雁字搦めの身分制度が存在しなかったことは明々白々である。』
詳しくはこちらをご参照💛
↓
続きは次回に♥
ランキング参加中で~す^^ ポチっとお願いします♥
↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村
人気ブログランキング
- 関連記事
-
- 日本の権威主義的封建社会とは全然違う、西欧独特の「農奴制」と「フューダリズム(Feudalism)」 (2018/12/31)
- 「なぜ隣国なのに仲良くできないのか?」という愚かな問い (2018/12/30)
- 左翼リベラルが決して理解ができない「アローの不可能性定理」 (2018/12/08)
- 「お西」と「お東」 (2018/12/07)
- 女性でも散策してみたい「江戸」のまち (2018/08/24)
- 「性風俗産業」って、どうして悪者扱いされているのでしょう? (2018/08/23)
- 女性が圧倒的に足りなかった「江戸」で生まれた「イノベーション」 (2018/08/22)
- 教科書に書かれていたウソ ~ 「士農工商」 (2018/08/21)
- 何故、「武蔵」を「むさし」と読むのでしょうか? ~ 都内で唯一存在する「温泉郷」 (2018/08/20)
- 今から1000年ほど前の日本って、どんな感じ? (2018/08/03)
- 『古事記』が語りつぐ恋愛叙事詩 (2018/08/02)
- 「欠史八代」という「文系アタマ」ならではの、どうしようもなく愚かな珍説 (2018/07/22)
- 昔話が語り継ぐ、私たち日本の国史 (2018/07/21)
- 「唯物論的歴史観」という西欧独特の誤った歴史観 (2018/07/20)
- 女性なしで歴史は語れない! ~ ヤマトタケルと浦賀水道 (2018/06/07)