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フェルマータ付きの休止符の意図をくめ!
「悲愴」の解説で、早く拍手するなよ、余韻を味わえよ!と注意喚起しているのが珍しい。でも、こういうことは大切だ。フライング拍手はほんとうに迷惑だ。この晩はどうだったっけかな?
ところで、8ページの広告の説明は正しいとは言えない。
つまり、フルートはもともとは木製だったから木管楽器だというのは、本質を突いているとは言えないのである。
音楽之友社の音楽中辞典によると、
【金管楽器】
人間のくちびるがリードの役目をし、発音源となっている管楽器の総称。かならずしも金属製ではないが、一般には真ちゅう、あるいはその合金でつくられている。吹管、管、朝顔の3部分よりなる。
【木管楽器】
くちびるの振動を発音源としない管楽器の総称で、管の材質はかならずしも木であるとは限らず、金属その他の素材で作られるものもある。無簧楽器(むこうがっき)(リードをもたないもので、フルート、リコーダーなど)、単簧楽器(リードを1枚もつもので、クラリネット、サクソフォーンなど)、複簧楽器(リードを2枚持つもので、オーボエ、ファゴットなど)に分けられる。
つまり、過去にも書いたが、なにが発音源になっているかが決め手なのである。
ところでこの広告は、札幌に本社があった老舗の広告代理店である株式会社協同広告社が制作していた(知り合いがいたので知ったのだった)。
かわいそうなことに、その後協同広告社はブルーハウスの破産のあおりを受け、倒産してしまったのだった。
ハイドン(Franz Joseph Haydn 1732-1809 オーストリア)のチェロ協奏曲第2番ニ長調Op.101,Hob.VIIb-2(1783)を。