あの特急がたったの3両で
 先週の土曜日、3月18日に JR 北海道のダイヤ改正があった。
 網走方面の特急列車(札幌⇔網走間のオホーツクと旭川⇔網走間の大雪)がようやく老朽化したキハ183系から車両が変更になった。変更になった車両は、しかし新型では全然なく、いったんは引退した、でもかつては振り子特急として一世を風靡したキハ283系である。

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 そしてまた、ツイッターのフォロアーさんのツイートを見て、時刻表(交通新聞社の北海道時刻表)に載っている編成表を確かめて知ったのが、なんと3両編成での運転だということ。まるでプラレールのようだ。

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 これまでの編成も4両と短くて、下の写真のように、うち1両はグリーン車だったがたいていはガラガラ。自由席は3号車と4号車の一部というイレギュラーな形だが実質1両分。ということで、3両編成になっても輸送能力としては減ってはいないし、自由席と指定席の配分も変わっていないのかもしれない。けど、3両編成の特急って……。それもあのいかつい顔つきの列車が、極短で走っているのって、なんだか巨顔・巨尻の小柄なアスリートのようだ

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 国鉄時代はおおとり(函館⇔網走)とオホーツク(札幌⇔札幌)の2つの特急が走っていた石北線(「大雪」は急行)。いずれも7両編成だった。ただし1両は食堂車だったので、客席がある車両は6両。それが今回で、半分になってしまった(写真は交通公社の全国時刻表1978年10月号(電子書籍)。むかしはダイヤ改正といえば10月に行なわれていた)。

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 それだけ特急に乗る人が減ったのか、それとも国鉄時代は乗ろうがガラガラだろうがそれなりの長さで走らせる意思を貫いていたのか?

 そんなことを思いながら、またこの本を読み返している。

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 では、新しい特急「オホーツク」の姿を。

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▲オホーツク3号 2023.3.20撮影(高砂ー江別間) 

 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)のピアノ・ソナタ第5番ト長調K.283(K6.189h)(1775)を。

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