上品な大きさ
 ちょうど一週間前の昼は、札幌駅のロングセラー駅弁「幕の内 いしかり」を食べた。
 昆布の佃煮が恋しくなったからである。

 「なんだ。またいつもと一緒の写真か……」と思ったあなたは間違っている。

 商品は一緒でも、写真は(大いなる時間の無駄のような気はするが)毎回撮っているわけで、写真は『一緒』ではない。

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 そして中身の写真だが、「はいはい、おいしそうですけど、変わり映えしないですよね」と思ったあなたは、私に対する愛情が足りないと言える。私のこと、その程度にしか思っていなかったのね、とため息交じりにつぶやきたくもなる。

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 よく見ると、ふきの煮物の一切れ一切れの大きさが小ぶりになっているのだ(だから、いきなりで恐縮ではあったが、上の『私』はふきなのである)。これまでのふきはもっと大ぶりというか、太かった。

 なお、これが規格の変更か、単なる偶然かはいまのところわからない。
 次回また買ったときにどうなっているかで、真実がわかるだろう(単なる偶然だったと)。

Mahler5Maazel もうあなたは忘れているだろうが(あなたの私への感心はその程度なのね……←この『私』はMUUSAN)、この思いはまだ続いているわけで、マゼール/PO によるマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の、今日は交響曲第5番嬰ハ短調(1901-02)。

 この曲は、ともすれば巨大な作品なのにどこか軽薄短小に聴こえてしまうが、さすが晩年のマゼール、重厚長大である。