20190621Royce  しばらく続く《先週の話》
 あいかわらず先週の話である。

 檜さんと夕食をともにし、思いもかけずにライヒやミニマル・ミュージックの話に花が咲いた日の翌日から、私は有給休暇をとった。

 『働き方改革』ってやつには全然しっくりこないし腑に落ちない私だが、休みを取ったのはそんなお国の方針とは関係なく、もういい歳なんだから使い惜しみしないで有給休暇を取得しようっていう、ただそれだけ。

 それに火曜日に札幌での会議で会った名古屋支社長も、そのあと休みを取るって言ってたし……って、「誰だれちゃんもやってるもん」ってこっちゃないんだけど。

 水曜日はたいして用事もなかったが、妻と新札幌に行き、結局これといった買い物もせず、サンピアザ地下のフードコートで丸亀製麺でうどんを食べて帰ってきた。

 木曜日は一日中ガーデニング。禁断の殺虫剤散布も行なった。

 お空が重い雲に覆われた金曜日は江別市内を車でうろうろ。
 ロイズに行ってお土産(と自分たち用)のローズ・チョコを買い、K'sデンキで乾電池を買い、さらにホーマックで化成肥料を買った。
 そのあと蔦屋に行ったのだが、ここで昼食。かねてより気になっていたカレー店『clock』でカレーを食べてみることにした。札幌の円山に本店があるという、口コミの評判もすこぶる良い欧風カレーの店だ。

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 ハイドン(Franz Joseph Haydn 1732-1809 オーストリア)の交響曲第101番ニ長調Hob.I-101時計(The clock)」(1793-94)。

Haydn94 「ああ、この曲ね!」と、第2楽章を聴けば多くの人が知っていると思われる有名曲。
 ここでも書いたように、その第2楽章が、時計が刻む音を連想させるのでつけられた名前だが、でもなぁ、最近はその音がうるさいからって連続秒針のものも多いもんなぁ……

 C.デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏を。

 1979年録音。フィリップス。

  値段は荒涼庵の約2倍
 かねてよりこのカレーが気になっていたのにこれまで延び延びになっていたのは、いざ注文しようという段になると、カレーにしては“お値段異常”なので躊躇していたのだ。

 が、この日は決断した。
 お得(?)なサラダとかとのセットではなく、ポークカレー単品。1,100円。

 ラッキョウと福神漬けは取り放題。そんなのたかが知れてるが。

 で、出てきたカレーはルーがライスに比べると相対的に少なめ。また、意外に『ゆるく』ない。肉の塊が1つ。

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 一口食す。風味は悪くない。が、、、、ちょっとしょっぱくね?
 この私でさえも、しょっぱく感じるのだ。これならルーが少なめなのが、ある意味納得。

 このしょっぱいカレー、しかし、どこか良くない意味で懐かしい。どこかで体験したことがある(風味は別として)。
 なぜだろう?

 わかった!『荒涼庵』のカレーだ!

 もっとも『荒涼庵』の場合は、ふだんはふつうで、日によってしばしばひどくしょっぱいっていう、ロシアン・ルーレットのようなものだった。前日の残りを再加熱する際に、味を調えるのをさぼったらああなるのだろう。

 けど、ここの店の場合はライスの量からして、計算されつくしているのかもしれない。

 でも、私にとっては1,100円を払ったことがとっても悔やまれた1日になってしまった。それに私は血圧の薬も飲んでいる身。リトライすることはないだろう(みなさん、しょっぱく感じないのかしらん?あるいは、私以上に血圧が高い妻の減塩食に、私の舌が慣れてしまったのか?)。
 ガパオライスにするべきだったか?……(ちなみに妻は『江別さいもん』の餃子。でもこの店、ライスないの?)

 昼過ぎに庭に化成肥料をまいたが、夜になって予想通り雨が降ってくれ、有効成分が土にしみ込んだ(と思う)。