20190127TW07  シャッターの中どんなかな?
 1月の、とある日曜日の朝。

 まだシャッターが下りているなにか(・・・)の店の前を通った。

 看板も何もない。が、よく見るとシャッターにとっても小さい字で店の名前と定休日が書いてあった。


 なんて控えめなんだろう。
 奥ゆかしさは感じないものの、きっとここの店主は『俺が、俺が』と出しゃばったりするタイプじゃないに違いない。
 ただ、寿司の握りまで小さくないことを願う次第である。


  庭が山に
 一方で、遠慮を知らないのが今年の冬の天の気分だ。


 昨日の金曜日は札幌で打合せがあった。
 私が大阪から新千歳空港へ飛び、自宅へと移動したのは木曜日の夜である。


 かなりの寒気、そしてしばしば大荒れの天気になっていたことはニュースで見聞きしていたし、「この場所に住んでから、過去いちばんか二番目の雪の量」という妻からの情報があったため、覚悟して帰った。
 よかった。覚悟しておいて。覚悟してなかったら血圧が急に高くなるほど、雪が高く積もっていた。

 こりゃ、もう雪を捨てるところがないっていう話が決して誇大表現でなかったことを、身をもって知った。


 金曜日は朝少し時間の余裕があったので、股間まで下半身を雪の中に沈ませながら、灯油タンクのところまでMUUSANロードを作った。

 というのも、この日は灯油を配送に来る日だとわかったからだ。
 いくら仕事とはいえ、ホースを片手に道なき道をかき分けてタンクのところまで配送の人に行ってもらうのは、気が引ける。

 庭も完全なる雪山と化した。
 ひどいもんだ。
 この上に行ったとしても、憂鬱な気持ちしかわいてこないだろう。


DeliusEdition 昨日に引き続きディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の作品。


 「高い丘の歌(A Song of the High Hills)」(1911)。

 ソプラノとテノール独唱、合唱と管弦楽のための曲だが、歌詞はない。


 ウィキペディアによると、ディーリアスはこの曲について、


 私は高い山々での楽しみ、有頂天な感情の表現、そして頂上において広大な視界の広がりの中にいる寂しさ、憂鬱の描写を試みた。声楽パートは、大自然の中にいる人間を象徴しているのである。


と述べているそうだ。


 マッケラス/ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団、同コーラス、エヴァンス(S)、ホアレ(T)による演奏を。


 1993年録音。デッカ。

 私も、気長に雪解けを待つとするか……
 いやいや、カーポートやベランダに積もった雪ををこのまま放置しておくのは危険だ。
 やれやれ……

 今日明日は雪に挑まざるを得ない。
 あっ、本日は本館の記事も投げやりに更新しました。

♪ 作品情報 ♪
【初演】 1920年・ロンドン
【構成】 2部(約25分)
【編成】
 独唱(S, T),合唱, orch(fl 3(picc持ち替え1), ob 2, E-H 1, cl 3, b-cl 1, fg 3, C-fg 1, hrn 6, trp 3, trb 3, tuba, timp, G-C, Glsp, Cym, hp 2, cel, Str)
    
♪ 作曲家情報 ♪
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