行きはやきとり
 たぶん前回広島を訪れたのは9年も前のことだと思う。

 さて大阪駅に行き、新幹線の切符を買おうとしたら、乗ろうと思っていた列車は満席。
 なので新大阪駅で30分以上待つはめになった。

 広島への到着も予定より遅くなる。着いてから昼食をと思っていたが、車内で駅弁を食べることにする。
 『ひとりめし』が苦手な私だからそもそもその方がいいのだが、けど、隣の席にお美しいうら若き女性が座っていたり、飢餓状態のおじさんがいたら食べにくい。飛行機ほどではないが、食後おなかをこわすリスクも付きまとう。そんな不安な状態だったが、『焼き鳥弁当』を購入。
 列車に乗り込むと、隣は私よりは若いが高校球児よりは年老いた男性が爆睡していた。なので、即食べ始め、新神戸に着く前には完食した。

 この弁当、つくねが売りのようだが、キャッチフレーズ通り、いわゆる混ぜ物の風味豊かなげっぷがあとから出てくるようなものではなく、なかなかちゃんとしたつくね。鶏肉もきちんとした味でボリュームもたっぷり。しかもうれしいことに、おなかに異常なし。
 この日の昼食に駅弁を選択してよかった!

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 広島に着き、今日の会議会場であるホテルに向かう。

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 その道の途中に『被爆ソテツ』というのがあるのを地図で知った。

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 これだ。

 道沿いにあるが(お寺の敷地内)、案外と小さくて目立たない。
 あとから地元の人にこの木のことを尋ねても、知らなかった。

  帰ってからオフィスで豪華に穴子
 翌日。
 9時過ぎに広島を出発する新幹線で帰阪。
 11時前に新大阪に着くので、支社に戻ってから食べようと、駅弁を買う。
 コンビニ弁当の3倍近くの値段だが、名物を食べなきゃのちのち悔やまれるってものだ。

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 さすがである。
 穴子柔らか、ご飯ふっくら。ご飯の中心部にはかんぴょうとシイタケが。しかし、この2つは主役の穴子の味を邪魔しないよう、あくまで黒子に徹している。すばらしいバランスである。

Naminobon 細川俊夫(Hosokawa,Toshio 1955-  広島)の「記憶の海へ-ヒロシマ・シンフォニー-(Memory of the Sea -Hiroshima Symphony)」(1998)。

 広島生まれの細川が、幼少期の瀬戸内の海の情景の記憶を音楽化したオーケストラ作品で、氏の声楽作品「ヒロシマ・声なき声」とは異なり、こちらは原爆をテーマとはしていない。

 尾高忠明/札幌交響楽団の演奏で。

 2000年録音。シャンドス。

 えっ?会議はどうだったかって?
 興味ないくせに、質問しないでよ!