ひっそりと《起点》
 先日苗穂駅を利用したときに、構内にひっそりと立っているある標識に気づいた。

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 千歳線は白石駅⇔沼ノ端駅間の路線かと思っていたが(白石から札幌側は函館本線、沼ノ端から苫小牧側は室蘭本線。なお、南千歳駅⇔新千歳空港駅は千歳線の支線)、この看板によると、苗穂駅から千歳線が始まるってことになる。

V-WilliamsBoult  かつて湿地もいまでは住宅地に
 突然だが、ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams 1872-1958 イギリス)の交響的印象「沼沢地方にて(In the fen country)」(1904/改訂「'05,'07,’35)。

 この沼沢地方というのは、1904年にホルストと一緒に民謡収集のために出かけたイギリス東部のイースト・アングリア地方にある湿地帯のことである。
 ただし、この曲では民謡の直接の引用はない。

 私が持っているCDはボールト/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏によるもの。

 1968年録音。EMI(現行盤はワーナー)。

 で、沼ノ端は勇払原野の湿地帯で、むかしはなんにもなかったところ。
 浦河に住んでいた小学生のとき、札幌から様似行きの急行「えりも」に乗ると、まずは列車は苫小牧まで行き、進行方向を変えて札幌方面へ逆戻り、かと思ったら沼ノ端でいま走って来た千歳線から離れるのであった(こっちは日高本線のレールを走っている)。

  線路名称上ってなぁに?
 ウィキペディアの『苗穂駅』によると、

 函館本線のみの駅だが、線路名称上の千歳線の終点駅でもある。ただしJR北海道の基本計画上は、白石駅が終点で当駅を経由しない(しかし、千歳線の0キロポストは当駅構内にある)

 うん、だから確かに写真の通り、0キロポストは苗穂駅構内にあった。
 けど、“線路名称上の”という意味が、私にはよくわからない。

 この標識のすぐ横には、こんな看板も。

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 この境界を超えたら(札幌駅側になるのだが)、なんという場所になるのだろう?

  おや、クリスタルエクスプレスが放置?
 苗穂運転所(か、苗穂工場かもしれない)を、撮った写真をついでに載せておこう。

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 なんか、こういう風景、ワクワクします、ワタシ。

 そういえば、小学校の作文で将来何になりたいかというのを書かされたことがあった。
 そのとき『電気きかん車』と書いた、ひむかい君は、夢をかなえることができたのだろうか?