名曲百選第五章(71)空から降る時が見える・・・愛したのも今は昔 | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

近くの公園の桜も春の温かい陽気に誘われるように

開花しました。

今年は例年より早いです。

 

 

 

丸く固まって咲くのが可愛らしいですね。

 

 

桜の窓から覗く桜。

 

 

幹にくっ付くように咲いてる桜。

 

 

桜は青空に映えますね。

 

 

桜とまだ雪がある遠くの山。

 

 

若い頃は、そんなに興味は無かったですが、今は桜の花が大好きです。

日本人の心の花ですね。

 

日本人に愛され続ける桜、桜をテーマにした曲もたくさんありますが、私は この曲が一番好きかもしれません。

 

経る時(ふるとき)/松任谷由実

 

1983年にリリースされた松任谷由実さんの傑作アルバム『REINCARNATION』 のラストナンバーとして収録されていました。

オリジナルアルバムにシングルになった曲以外に

こんな素晴らしい曲が入ってるわけですから、

当時のユーミンさんの底知れない力量を感じます。

 

しっとりとしたメロディーも もちろんいいですが、

歌詞が凄いです。

 

窓際では老夫婦が

ふくらみだした蕾をながめてる
薄日の射す枯木立が
桜並木であるのを誰もが忘れていても
何も云わず やがて花は咲き誇り
かなわぬ想いを散らし 季節はゆく

 

窓際で膨らみだした桜の蕾を眺めている老夫婦。

桜並木である事を誰もが忘れているように、

この老夫婦にも情熱的な恋をした若い頃があったんですよね。

そして、この歌の主人公の女性は 叶わぬ恋の花を散らした昔の恋の思い出が桜と共に蘇る。

 

どこから来て どこへ行くの
あんなに強く愛した気持も憎んだことも
今は昔

 

四月ごとに同じ席は
うす紅の砂時計の底になる
空から降る時が見える
さびれたこのホテルから

 

美しい最後の締めです。

毎年四月になるとホテルの同じ席に座って、

桜が散ってゆくのを眺める。

散ってゆく桜の花びらが砂時計の砂のように時を刻んでゆく・・・

 

ここに毎年来て桜を見る度に一年が過ぎてゆく。

そして、本気で愛した彼への思いも 一年毎に昔になってゆく。

 

文学を感じさせるような歌詞ですね。

素敵な絵画を見たような美しさも感じます。  

天才だとは思ってましたが 凄い方です。

 

 

経る時

作詞 松任谷由実
作曲 松任谷由実

窓際では老夫婦が
ふくらみだした蕾をながめてる
薄日の射す枯木立が
桜並木であるのを誰もが忘れていても
何も云わず やがて花は咲き誇り
かなわぬ想いを散らし 季節はゆく

二度と来ない人のことを
ずっと待ってる気がするティールーム
水路に散る桜を見に
さびれたこのホテルまで

真夏の影 深緑に
ペンキの剥げたボートを浸し
秋の夕日細く長く
カラスの群れはぼんやり
スモッグの中に溶ける

どこから来て どこへ行くの
あんなに強く愛した気持も憎んだことも
今は昔
四月ごとに同じ席は
うす紅の砂時計の底になる
空から降る時が見える
さびれたこのホテルから

 

今回は、松任谷由実さんの『経る時』を お届けいたしました。

 

空から舞い散る桜の花びらを砂時計に喩え、

「空から降る時が見える」 このフレーズに私は、

シビレてしまいました。

 

今回載せた動画のライブ、会場は違いますが、

私も参加したので 懐かしく思い出されます。

 

 

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