名曲百選第五章(32)二人の夏は 蒼い月影につつまれた 二十歳の夢の断片・・・ | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

先日 晴れた日に撮ってきた写真です。

まだ梅雨は明けませんが、河原の散歩道は すっかり夏の様相。

 

柳の木には ノコ君が いました。

ノコちゃんとペアでした。

 

 

隣の木には コクワ君もいました。

ノコギリクワガタもコクワガタも まだ近くにいてくれるのが嬉しいです。

 

 

黄色い花に止まるモンキチョウ。

 

 

こちらは モンシロチョウ。

 

 

蜘蛛の巣に引っ掛かってしまった タンポポの種子。 

ちょっとした風のいたずらで こうなってしまう子も

いるんですよね。

 

 

 

前回まで雨季という事で 雨の曲を4曲載せましたが、今回からは 夏の曲を 載せてゆきたいと思います。

 

二人の夏/浜田省吾

 

20年ぐらい前の浜田省吾さんのライブの映像で、

この曲自体は 浜田さんが在籍していた愛奴の1975年のデビュー曲です。

 

浜田さんご自身がこの曲を ビーチボーイズのパロディと語られているようにメロディーとコーラスハーモニーが 何処か懐かしく、そして儚く、聴く者にノスタルジックな気持ちを運んできます。

 

この動画では ヴァイオリンが奏でていますが、

間奏のメロディーは、ビーチボーイズの『Summer Means New Love』 からの引用です。

 

浜田さんのメインボーカル、町支さんのファルセット、他のメンバーのコーラスもいいですね。

特に後半が素晴らしい。

 

歌詞の方は、若い二人の夏の夜の海での愛の語らいを歌ったもので、このフレーズが ロマンチックで素敵です。

 

月は、君の瞳の中で

小舟のように揺れてた

 

夏の夜の海で見つめ合う若い二人、

彼が見つめる彼女の瞳の中に月が映っていたのでしょう。

彼女の涙で潤んでいる瞳に月が映って、小舟が波に揺れてるように見えたんですね。

おそらく月は三日月だったのでしょう。

素敵なフレーズですよね。

若き日の浜田さんの作詞家としての才能を感じさせてくれるフレーズです。

 

この曲は、山下達郎さんが 1994年のライブで カバーされました。

 

二人の夏/山下達郎

 

ファルセットの所もメインボーカルの所も全部自分一人で歌えるというのが凄いですし 流石に上手いです。

 

そして、それよりも何よりも この曲を歌う前に 達郎さんが話されたトークが、私は大感動しましたし、大好きです。

それを 記したいと思います。

 

「僕と同い歳で、同じ年齢で、

同じ年にバンドを作って、同じ年にバンドのアルバムを出して、同じ年にバンドを解散して、

そして同じようにソロになって、

僕と同じように なかなか売れなくて、

やはり僕と同じ頃にブレイクして、

今でも現役で第一線でバリバリ活躍している一人の

ミュージシャンがいます。

彼は僕とは音楽性が全く違う人なんですけど、

僕には彼の考えている事とか、やりたい事とか そういう事が非常に手に取るようによく分かります。

それはやはり一つの時代を共有した人間の持つ臭覚と言いましょうか。

そういうものだと思うんですけど、

その意味では音楽も考え方も全然違うんですけど、

彼は僕にとってのある種の 『同志』 と言えますし、

彼もきっと僕の事を同じように思っているんじゃないかと思いますが・・・

彼がやはりバンド時代に作って歌っていたこの有名なナンバーを今日は是非ともやりたくて持ってきました。」

 

私は 何度 読んでも感動しますし、泣けてきます。

浜田省吾さんも山下達郎さんも好きで本当に良かった。

 

 

二人の夏

二人の夏は蒼い月影につつまれた
二十歳の夢の断片

濡れた髪 風に梳かせ 波寄せる砂浜で
うつむいて肩をふるわせた君は夏の汐風
月は君の瞳の中で小舟のように揺れてた


二人の夏は蒼い月影につつまれた
二十歳の夢の断片

月は君の瞳の中で小舟のように揺れてた

月に抱かれ二人肩寄せ浜辺を歩く
街の灯り遠くに揺れ二人を酔わす
いつの日にかこの浜辺想い出す日がくる

 

今回は、浜田省吾さんと山下達郎さんの 『二人の夏』を お届けいたしました。

 

裁縫が上手な姉に ブルーのストライプが入ったカーテンで シャツを作ってもらい、それを着て 板切れを集めて繋ぎ合わせ、カンナをかけて作った手作りのサーフボードを抱えて海に行き、波に浮かんでいた少年が、浜田省吾さんでした。

 

 

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