名曲百選第五章(7)灰色だったキャンパスの冬、叶わぬ恋や夢・・・ | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

雪が少し降ると溶けて、また少し降ると溶ける。

今年の冬は そんな状態で根雪になる気配が まったく感じられません。

 

最近撮った写真です。

 

陽が当たり 溶け始めた穂先の雪。

 

 

いつも頭を緑色にカラーリンングしてる お洒落なマガモさん。

 

 

マサキの実。

背景が良い感じにボケてくれました。

 

 

痒いネコさんとカルガモ。

フーテンの三毛。野良はつらいよ。

 

 

カメラを向けたら ちょこんとこっちを向いてくれた 愛想のいいセグロセキレイさん。

 

 

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今回の曲は、70年代にシングルのB面として 発表された曲ですが、力のあるアーティストほどB面も良い曲だったりしました。

 

キャンパスの冬/浜田省吾

 

浜田省吾さんの大学時代の思い出が反映されている歌です。

当時まだ盛んだった学生運動の影がこの歌を覆っています。

 

キャンパスの冬は いつも灰色で
ゆうべの争いの跡が 雨に流れる
どうしてあの娘は クラスにでてこない
あの時学生課で 見かけた以来

憧れてた 若き日々の
愛の暮し 春の陽射し 何も叶わす
独りきりでこの街 さまよえば
今日も人に流されて 襟を立てるだけ

 

歌い出しの灰色という言葉で冬と同時に学生運動の影を感じさせてますね。

 

想いを寄せていた あの娘が クラスに出て来なくなった喪失感。

そして、夢に描いていたようなキャンパスでの生活は叶わず、シビアな現実に直面し感じる無力感と挫折感。

色んな負の感情が、この歌全体を覆い メロディーとの相乗効果で キャンパス生活での寂しさや切なさを際立たせています。

私は この寂しさが 好きなんですよね。

 

叶わない夢や愛というのは、1970年代の浜田さんのバラードに共通するテーマで 多くの名曲を残しています。

叶わない夢や愛から生まれる寂しさや切なさは 誰にでも経験がありますから共感を呼ぶのだと思います。

 

しかし、どうしてこの時代の浜田さんは、寂しさや切なさを 聴く人の感情を揺さぶるような歌で見事に表現する事ができたのか。

 

おそらくそれは、浜田さんが1970年代、ミュージシャンとして売れずに不遇の時代だったからこそ、書くことができた歌なのではないかと思います。

不遇という負の条件が浜田さんの作るメロディーや歌詞に暗い影を落としたのでしょう。     

結果的にそれが後に多くの人の心を打つ事になります。

 

 

キャンパスの冬

キャンパスの冬は いつも灰色で
ゆうべの争いの跡が 雨に流れる
どうしてあの娘は クラスにでてこない
あの時学生課で 見かけた以来

憧れてた 若き日々の
愛の暮し 春の陽射し 何も叶わす
独りきりでこの街 さまよえば
今日も人に流されて 襟を立てるだけ

故郷ではおふくろが 指折り数えては
僕が卒業する日を 待ってるだろう
どこか寂しげな 面影のあの娘に
もう二度と会えない そんな気がする

僅かばかりの故郷の仕送りも
使い果し 今日もバイト 夜の工場
独りきりじゃこの街 辛すぎる
せめてあの娘に伝えたい 君が好きだと
君が好きだと

 

今回は 浜田省吾さんの 『キャンパスの冬』 を お届けいたしました。

 

昔、浜田省吾さんのファンですと私が言うと「ハマショウの歌は暗いから嫌い」と言われた方と数人 会った事があります。

音楽を暗いとか明るいとか で決めちゃう、なんて単純な人なのだろうと その度に思った事がありました。

 

人間は当然 明るい面もあれば暗い面もありますし、嫌な事や辛い事が続けば暗い気持ちにもなるでしょう。

明るい面だけではなく、そんな暗い側面もしっかりと見据えて作品に反映させるのが真のアーティストだと思いますし、そんなアーティストが私は好きです。

 

 

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