名曲百選第四章(75)風に吹かれて 遠くへ行きたい・・・ | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

近くの公園も若葉で新緑に染まりました。

爽やかな季節です。

 

 

新緑の中、公園では ツツジが咲いています。

 

 

ツツジとサツキの違いって、よく分からないですね。

ひょっとしたら、サツキかもしれません。

 

 

こちらは 薄いピンクの花。

 

 

可能な限り寄ってみました。

 

 

 

私がまだ若葉だった高校の頃に読んだ、五木寛之さんの 『風に吹かれて』。

当時の五木さんは、ダンディなイケメン作家でした。

あれから40年経ち 五木さんが出された 『新・風に吹かれて』。

 

 

五木さんも かなりの高齢になられましたが、人間の基本的な部分と言うのは 変わらないものですね。

風に流されてでもなく、風を起こしてでもなく、風に吹かれて 根無し草のようにありたいと言う五木さん。

風に吹かれて、知らない事や初めての世界に入ってゆく事で、時代の空気を敏感に感じる事ができるのでしょう。

 

私は、五木さんほどではないですが、たまに 風に吹かれて 遠くへ行きたいと思う事もあります。

 

風に吹かれて/森高千里

 

1993年にリリースされ、オリコンの1位になった曲。

私のカラオケの定番でもあります。

ノスタルジックな雰囲気が漂う フォーク調のメロディーが、 ほのぼのした感じで いいですね。

風に漂うような哀愁も感じます。

 

森高さんと言えば、かつて近田春夫氏が 彼女の事を 90年代最高の作詞家と語っていた事もありました。

それは さすがに大袈裟ですが、彼女の書く歌詞は、既成の作詞家の歌詞にはないような言葉の選択やテーマ、それは彼女独自の発想から生まれるもので、なかなか面白かったと思います。

 

遠い所へ行きたい どこか遠い所へ
あの空の彼方へ 行きたいな
名前も知らない街と 名前も知らない人
あの空の彼方の どこかまで 行ってみたいな

 

歌い出しから この1番の歌詞で、遠くへ行きたいという今の心情が歌われていますね。

 

きのうの夜はごめんなさい 別れることが辛くて
泣いても泣いても 涙止まらなかった
きのうの夜はあなたのこと 許せなかった私は
本当に本当に 今は忘れたいだけ
どこか遠い所へ 行きたいな

 

そして、続くこのサビの歌詞で、遠くへ行きたくなった原因と言うか理由が歌われます。

彼との辛い別れ、傷心を癒すため、彼との事を思い出として心の中で整理する為に 遠くへ行きたくなったのでしょう。

 

 

人生に疲れたりすると、ふと 遠くへ行きたいと思ってしまう事も時にはあります。

遠くへ行きたい、と思うのは 決して逃避ではく、新たに歩き始めるための リフレッシュなのだと思います。

 

風に吹かれて

遠い所へ行きたい どこか遠い所へ
あの空の彼方へ 行きたいな
名前も知らない街と 名前も知らない人
あの空の彼方の どこかまで 行ってみたいな

きのうの夜はごめんなさい 別れることが辛くて
泣いても泣いても 涙止まらなかった
きのうの夜はあなたのこと 許せなかった私は
本当に本当に 今は忘れたいだけ
どこか遠い所へ 行きたいな


県道沿いに並んだ 小さな温泉宿
近くには小川が 流れてる
おいしい空気を吸って 青い空見上げれば
アァ少し元気に なれるかな 行ってみたいな

遠い街ならあなたのこと 思い出にできそうだわ
浴衣をはおって 絵はがき書こうあなたに
遠い街なら辛い恋も 風が運んでくれそう
ゆっくりゆっくり 空に消えてゆくでしょう
どこか遠い所へ 行きたいな


きのうの夜はあなたのこと 許せなかった私は
本当に本当に 今は忘れたいだけ
どこか遠い所へ 行きたいな

 

今回は、五木寛之さんの本の話から、森高千里さんの『風に吹かれて』 を お届けいたしました。

 

歌詞の中に 「県道沿いに並んだ小さな温泉宿・・」

という フレーズが出て来ますが、大分県の湯布院がモチーフになっているのだそうです。

 

 

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