名曲百選第四章(62)運命の出会いが歌になる・・・ | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

 

その朝 カヨコは、いつも起きる時間なのに なかなか起きれなかった。

風邪をひいたのか 頭痛と体が怠く重い。

熱も少しあるようだ。

しかし、今は仕事が忙しい時期、会社を休むわけにはいかない。

重い身体を無理やり起こし、素早く化粧を済ませ、コーヒーを飲んで駅へと向かった。

 

同じ頃 ショーゴは、昨夜バンド仲間と遅くまで飲み、まだアパートの布団の中で 寝息を立てていた。

 

会社に着き、カヨコは風邪薬を飲んだが 体調は悪くなる一方、もちろん仕事も はかどらない。

そんな様子を上司が見ていて カヨコに声をかけた。

上司は カヨコの体調が悪いのを知ると早退して身体を休めるよう勧めた。

カヨコは上司の指示に従い午前中で仕事を終え駅へと向かった。

 

その頃 ショーゴは、次のアルバムの曲作りをしようとギターをつま弾いていたが、良いフレーズが浮かばない、気分転換に散歩に出かける事にした。

雨が降り始めたので、傘を持って出かけた。

 

カヨコが電車を降り駅から出ると雨が激しく降ってきた。

風邪で熱のある身体に雨は辛かった。

 

ショーゴは、繁華街を抜け 駅の方へと歩いて行った。

雨が強くなってきた。

駅の近くを通りかかった時、若い女性が雨に降られ困ったような顔をして佇んでいるのを目にした。

 

カヨコは、風邪で体調が悪いうえ雨に降られ、体が冷え悪寒が走り始めていた。

その時 見知らぬ若い男が 「入りませんか」と傘をさしかけてきた。

普通なら声をかけられても断るのに、なぜか 「じゃあ、お願いします」 と答えていた。

 

君の微笑/浜田省吾

 

それがきっかけとなり、カヨコは友達と一緒にショーゴのアパートに遊びに行くようになり、いつしか二人は結ばれた。

 

それから長い年月が経ち、二人の間にも色々あったが、夫婦という関係は今も続いている。

 

そして ショーゴは、音楽を続ける事が自分に託された使命だと確信したかのように、今も歌を作り歌い続けている。

 

 

ショーゴとカヨコの出会いの一幕でした・・・Fin

 

 

君の微笑

雨の日の昼下り 僕等は めぐり逢い
二度目のデートの夜 恋に落ちたよ
やがて二人 暮し始め まるで映画で観たよな
“おかえり”と“おやすみ”のくちづけの日々
でも 君 この頃 ふっと黙り込む
まるで夢から醒めたように


お願い 今は何も言わずに信じて
やさしく微笑む 君の眼差し
それだけ 見ていたい 僕さ


僕の仕事 ささやかな夢だけに 支えられて
何ひとつ 約束も 出来ないままで
肩を寄せて 帰り道 暗い横顔 見てると
どうしていいのか わからなくなる
「ねぇ しばらく 別れて 暮そうか?
それとも……あゝ このままじゃ」


お願い 今は何も言わずに信じて
やさしく微笑む 君の眼差し
それだけ 見ていたい 僕さ

 

 

今回は、浜田省吾さんの貴重な音源 『君の微笑』 と

浜田さんと加代子夫人との出会いを事実を元に架空の物語として書いてみました。

 

 

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