いつもの公園の桜も今年も綺麗に咲いてくれました。
今年は咲き始めたら天気が良くない日が続いて心配しましたが、運よく晴れた日があったので写真を撮ってきました。
昔話に 「花咲か爺さん」 て ありますよね。
枯れ木にお爺さんが花を咲かせるお話です。
ここからは私の勝手な想像ですが、おそらく花咲か爺さんは春に咲いた桜をもう一度 秋に咲かせたのではないか。
今は開花のメカニズムが解明されてますから容易な事ですが、昔の人にとっては とても不思議な事だったと思います。
秋に満開に咲いた桜を見た殿様が喜んで褒美を与えたのでしょう。
昔話は、実際にあった事を大袈裟に尾ひれを付けて誇張したものが多いですから、「花咲か爺さん」 も そんなところではないでしょうか。
私の所では、今年の桜は最速最短と予想されてたように
いつもより早く散り始めました・・・
ささやかなこの人生/風
前回に続き桜関連の私の大好きな曲です。
風は、伊勢正三さんが かぐや姫解散後に作ったフォークデュオで、繊細なメロディーや歌詞を紡ぎだす伊勢正三さんの感性と独特の儚げなボーカル、そして 当時アメリカで流行っていたウエストコーストサウンドの影響を受け、かぐや姫時代より、洗練されたサウンドやニュアンスが魅力的でした。
当時 ニューミュージックという言葉が生まれ流行りましたが、その言葉が生まれるきっかけになったバンドのひとつでもあると思います。
誰かを 愛したその日には
たとえば ちっぽけな絵葉書にも心が動き
愛をなくしたその日には
街角の唄にも ふと足を止めたりする
この感覚、凄くよくわかります。
やさしかった 恋人達よ
ささやかな この人生を
喜びとか 悲しみとかの
言葉で決めて 欲しくはない
桜の花が儚く散っていくように、人の人生もまた儚いものなのかもしれません。
そんな儚い人生だからこそ、喜びや悲しみだけではなく、生きているその瞬間瞬間が全て愛おしく大切なものなのでしょう。
人生を深刻に重く捉えるのではなく、 「ささやかなこの人生」 と軽く謙虚に受け止める感覚がいいですし、好きです。
その方が、気持ちが楽になりますね。
ささやかなこの人生
桜がとても 冷たくされるように
誰にも 心の片隅に
見せたくはないものが あるよね
誰でも心のとびらを 閉め忘れては
傷つき そして傷つけて
ひきかえすことの出来ない 人生に気がつく
ふり返るのは やめよう
時の流れを 背中で感じて
夕焼けに 涙すればいい
たとえば ちっぽけな絵葉書にも心が動き
愛をなくしたその日には
街角の唄にも ふと足を止めたりする
告げたら 淋しい人の心に吹け
そして めぐる季節よ
その愛を拾って 終わりのない物語を作れ
ささやかな この人生を
喜びとか 悲しみとかの
言葉で決めて 欲しくはない