「音とひろゆきと動画」 | 福盛貴弘の脳炎日記

福盛貴弘の脳炎日記

日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
まずは、予告編2編をご覧ください。

昨日は、以下の動画をようつべにアップした。

まずは、タップして、再生してみてください。

 

 

 

おしゃべりひろゆきメーカーという合成音声アプリがある。

CoeFont社が提供している動画生成アプリである。

 

 

 

 

テキストを入力したら、その通りひろゆきが読みあげるというもの。

多くの動画から該当箇所を抽出して当てはめるのだろう。

 

課金すれば、アクセントやイントネーションの修正もできるとのこと。

そこまでやろうとは、今のところ考えていない。

 

 

 

さて、上述の動画の問題点。(1回の記事で書ききりたいので、いつもより長めになることはご海容ください。)

 

単語以上の句や節の抽出なら、若干の違和感程度で聞ける。

ただ、単音を抽出した場合、その発音の問題点が明らかになる。

 

この動画は、「「カ」や「ガ」の子音は…」で始まる。

この部分が聞きとりにくいのをご確認いただきたい。

 

「カ」については、[ka]ではなく、[χa]での発音になっている。

軟口蓋破裂音ではなく、軟口蓋摩擦音である。

 

「ガ」はかなり弱化した音を拾っており、聞きとりにくい。

結果、冒頭は何を言ってるのか、よく分からなくなっている。

 

単語以上のある程度のまとまったものを抽出した場合は、この欠陥はなくなる。意味ある言葉の場合、少々の言い間違いは無視される。

 

脳内で補正され、自身の都合のいいように聞きとるからである。

しかし、単音の場合はそれができない。

 

仮にAIがランダムに単音を抽出しているのだとしても、おそらく文字ベースでの対応であろう。だから、適切な音かどうかは判断されていない。

 

「ガ」が[ga]ではなく、有声軟口蓋摩擦音の[γa]で発音された場合は、日本人にとっては「ガ」の範疇で聞こえる。[注1]

 

しかし、「カ」単独の場合に摩擦音になると、それは「カ」ではなく、「ハ」に聞こえる。[注2]無声音の場合、破裂音の摩擦音化にならないので。

 

ということで、単音を言わせたい時は注意した方がいい。

それを除けば、遊びレベルでは十分に使えるからである。

 

 

 

追記

これをアップしたら、ひろゆき切り抜きと間違えて、もっと再生されるかと思ったが、思惑は外れた。よって、今も過疎チャンネルであることに変わりはない。

 

 

 

[注1]

語中のガ行は、多くの日本人は摩擦音で発音している。

有声破裂音が語中で摩擦音になるのは、一般的な傾向なので。

 

もちろん、破裂音で発音している人もいる。

滑舌にこだわっている人はそうなることが多い。

 

基本的に語頭であれば、大多数は破裂音の[g]で発音するのだが、仮に摩擦音の[γ]であっても、「ガ」と捉える人が多数派である。

 

[注2]

東日本の多くの人はハ行に[h]を使わない。

「ハ」「ホ」はほとんどの人は、[χ]である。

 

 

 

 

 

※こちらの動画では、生の人間に読んでもらっている。