大東文化大学に日本語学科ができたのが、1993年。
今年で30年。来年は30周年行事を行なう予定である。
未来に向かって進んでいるわけだが、一方で過去の清算も必要。
このたび、創設当初に購入した器材を破棄することになった。
学科創設時に特別予算が下りたようで、1995年に導入した。
600万円は、当時としても高かったと思う。
この手の器材は、大量に売れるわけではないので、使おうと思えば今でも使えるが、PCの発展によって不要になってしまった。
ということで、1990年代から音響をやっている人には懐かしい器材を紹介することにする。
右側のDSPソナグラフは、私にとっても懐かしい器材で、はじめてデジタル分析できる器材にふれたのがこれであった。
スペクトログラムは、今でもきれいに示されるが、PCではないので、全てボタン操作で、なおかつデータの保存ができない。
マイクによる直接入力以外では、テープやDATのライン入力で音声を取り込んで、画面を提示するというものであった。
左側は、DOSで動かしていた頃のCSL4300。フロッピーディスクが懐かしく、プリンターは感熱式であった。
こちらは、Win10対応の最新版を導入したため、不要になった。
ここでしか使えないソフトもあったが、諦めることにした。
ということで、時代とともに無料ソフトまで出てきているが、KAY時代からの付き合いなので今は新しいCSLを満喫している。
<付記>
上記の器材が実際に動かされている様子については、『実験音声学』のDVDに収録されている。
新しいCSLは以下の動画をご覧いただければ。
これを導入した後に、naso-meterも最新版に更新した。