「置くと1回と児島」 | 福盛貴弘の脳炎日記

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日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
まずは、予告編2編をご覧ください。

テレ朝の深夜に『〜凪咲と芸人〜マッチング』という番組がやってる。NMB48の渋谷凪咲が、東京での相方を見つけるべく、芸人との相性を探るという番組である。

 

12月1日の#9で、アンジャッシュの児嶋一哉がゲストに出ていた。

「中島さ~ん」「児島だよ」の流れで、2人の絡みが始まった。

 

名前を間違えて呼ばれて、本人が大声で正しく言うというのが一連の流れである。

マンネリはずっと続けば伝統になるので、やりつづけてもらいたい。

 

さて、この「児島だよ」だが、凪咲が児島に言い方を確認している。

児島から大声でというアドバイスを受けるが、凪咲は高さに引っかかる。

 

そして、「こ」を1回置いてるという指摘をする。

知識が無くても、感覚的に分かったんだなという印象。

 

凪咲は大阪の子なんで、大阪アクセントでHHHHHと、高平で発音する。[注1]

児島は東京の人なんで、東京アクセントでLHHHHと、平板型で発音する。

 

東京方言の場合、句頭の1拍目から2拍目にかけて上昇する。[注2]

この特徴は、大阪方言には無いものである。

 

この特徴があるから、聞こえやすいと凪咲は言っている。

テンパって高平で発音するとガサガサって感じがすると。

 

余裕をもって対応している時の「児島だよ」の「コ」から「ジ」にかけての上昇は、普通の発話より上がっている。そこが聞きやすさとなっているのかも。

 

私は高平で言ってても聞きとれるが、児島が高平で言ってしまう時は慌ててるから声質も悪くなっているんだろう。

 

この点を感覚的に凪咲が指摘していたのが、興味深かった。

一方で、まだまだ日本人にはアクセントが何か浸透していないということも。

 

(文中敬称略)

 

 

[注1] この日の凪咲の発音は、MHHHHと、軽微な上昇が聞きとれたが、東京方言ほどのものではないので、この細かさについては今は置いとく。

 

[注2] 頭高型という、1拍目が高くて2拍目から下がるというタイプでは、表面的にはこの特徴は見られない。これも細かいことはあるが、今は置いとく。