「今日は何曜日か分かる?」の質問に、父が冗談混じりの返答 なんて答えた?
目覚めてしばらく、朝の回診で今日の曜日を聞かれていた。
はじめのうちは分からなかった。
当然である。倒れたことも分かってなかったのだから。
その前の記憶が全くなくなっているし。
だから、今何曜か分かるわけがない。
なぜここにいるのかが分かっていないのだし。
ちなみに、目覚める前から会話はしていたようなので、同じように何曜かは聞かれたことがあったようだが、ちゃんと答えていないだろう。
定年して暇になったから、毎日日曜というわけではない。
でも、実質毎日日曜だったんだろう。
目覚めてから、病室にカレンダーが飾られた。
これが、曜日を分かる手がかりになったのは言うまでもない。
ただ、次の日になると日付や曜日が変わるということを理解できていなかった。
数日後には修正できていたが、そういうことも分からなくなっていたのである。
何曜日に何をしようなんてのは、結構後になってから考えるようになったことで、はじめはそこまでたどり着かない。
看護師も曜日で担当が決まっているわけではない。
リハビリが始まった頃に、曜日感覚が少し戻ってきたかもしれない。
その曜日に何をするかということを考えるのは、かなり大事である。
そうでないと、ただだらだら時間を過ごすだけになってしまう。
そんな中で、病院で日々変化があるのは、食事。
毎日同じものを出さないというのは、味以外でも大事なことだと思っている。