「洒落と板の間と板場」 | 福盛貴弘の脳炎日記

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日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
まずは、予告編2編をご覧ください。

繁昌亭でいつの間にかとっていたメモ。

普段はまったくメモを取らないからこそ、たまにとるメモは役に立つ。

 

→ 「夏と繁昌と落語」2019 その1

 

笑福亭生喬さん、なんで親子ウィークで遊山船やったんやろうなと。

大人にはきわどいネタが多くていいのだが、子ども大丈夫かと。

 

私が子どもが好きか嫌いかは抜きにして、大人目線だと。

ただ、子どもはわけのわからんところで笑うから、それもありかと。

 

まあ、大人が子供に見せたくないテレビ番組ほど、お笑い好きの子どもには見たい番組であるのは、世の常人の常。

 

寄席に親と一緒に足を運んで、艶や黒のネタから知識を増やす。

あれがなんだったんだろうと親に聞けなきゃ、検索すればいい時代なので。

 

自身がそうやって育ってきたんだから、結論としてはやはり可だったんだろう。

寄席好きの大人には受けるネタなので。

 

さて、メモしてあったのは、ひらがなで「いたばかせぎ」。

銭湯との関連が頭に入ってこなかったんだろう。

 

「板場稼ぎ」は「板の間稼ぎ」が縮んだ言い方で、板の間=銭湯の脱衣場での泥棒を指すようだ。たしかに鍵付きのロッカーがなければ、隙を見て盗める。

 

いたのまかせぎ(板ノ間稼) いたばかせぎ(板場稼) 下等百科事典

 

板場というのは近畿では、板場は調理場の意味でも使い、料理人の意味でも使う。後者の意味を知らなければ、分からない。

 

屋形船で調理している人を板場といったところ、板場稼ぎ(銭湯泥棒)か悪いやっちゃという流れが分かるかどうか。

 

噺の本筋ではないのだが、途中の笑いどころなんで、理解しておかないと。

仲居を長い、幇間を羊羹という流れが続くからこそ余計に。