「ピンとひたすらと移動」 | 福盛貴弘の脳炎日記

福盛貴弘の脳炎日記

日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
まずは、予告編2編をご覧ください。

そこそこの金属板に、等間隔で縦横に穴が開いている。

そこに先が尖っていないピンを指す。

 

人生ゲームの車の拡大版と思えばいい。

ピンもあんな感じ。

 

そして、まずはここに刺してくださいと。

そして、次にこちらに移動してくださいと。

 

恐ろしいぐらいの単純作業。

こんなの入院時でなければ、体験できなかった。

 

指先がどの程度動くか、課題が理解できるかのリハビリ。

たぶん理解はできていたと思う。

 

こんなのでも楽しいと思っていた2012年。

年月が経つのは早いものである。

 

今やりたいかと思えば、やりたいとは思わない。

人に説明する機会があれば、デモぐらいはやるかもしれないが。

 

行進するわけではない。

説明するだけである。

 

父親もやっていたとだいぶ前に聴いた。

リハビリあるある。つまらないことでも我慢する。

 

やらされているということは、それなりに意味がある。

やらされているということは、できないと評価されているから。

 

これが何の役に立ったかは、今もよく分かっていない。

でも、日常生活に戻れたのだから、感謝しかない。

 

 

 

 

 

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