髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「テラクレスタ」 レビュー (ファミコン)

2019-05-17 21:00:05 | ファミコンレビュー
同名アーケード版の移植作品
縦スクロールシューティング
開発も発売も日本物産
1986年9月27日発売

あらすじ
宇宙世紀に入って、地球は隆盛を極めていた。
しかし、全宇宙を手中にしようと企む宇宙魔王マンドラーが、その無の魔力によって
地球上に巨獣(原始時代に地球上に存在した恐竜のことである)を蘇らせた。
宇宙魔王マンドラーとその手下巨獣群によって、地球人は地表に基地や武器を残し、
生命の源である海の底へと生きる大地を移すことを余儀なくされた。
そして時は流れ、地球人たちは再び輝く太陽と緑の大地を取り戻すべく、
地球奪回組織“テラクレスタ”を結成し、
戦闘迎撃機“ウイングギャリバー”を完成させ緊急発進した。
ウイングギャリバーは、大地に残された格納庫からパーツを奪還し、
合体分離のフォーメーション攻撃を敵に加えながら、宇宙魔王マンドラーを目指す。

特徴

・数多くの機体と合体が可能。

 ステージ中に数字が書かれた格納庫があり
 そこを攻撃すると数字に対応したパーツが出現し合体する事が出来るのだ。
 全部で自機含めて5機

・フォーメーション攻撃

 2機以上合体していて、画面中央下部にある『F』マークがある時に限り
 Aボタンを押す事で『F』を1つ使用し
 分離し、機体同士でフォーメーションを組み
 一定時間攻撃を行う事が可能なのだ。
 その際、当たり判定は自機のみであり、
 他の機体には弾が当たらずすり抜ける。

・5機全てが合体すると『火の鳥』になる。

 火の鳥になると一定時間無敵である。
 但し、5機合体と同時に発動し、仕様は任意で選べず。
 1度発動すると、一旦、機体を敵に攻撃に当たるなどして減らし、
 再び5機になった時のみである。

・デザイン機能
 タイトル画面で「デザイン」とあり
 そこでは5機でのフォーメーション形態時の
 位置と各機の攻撃の向きを決める事が出来る。


機体の名前を紹介しよう。

アルファ号:自機。
 通称は『ウインガー(WINGER)』

ベータ号:『2』の格納庫にある。
 合体すると両脇から攻撃出来る。大きめ。

ガンマ号:『3』の格納庫にある。
 自機後方にもノーマルショットを撃てる。

デルタ号:『4』の格納庫にある。
 貫通段を撃てるようになるが…
 全ての物を貫通する訳ではない。

エプシロン号:『5』の格納庫にある。
 自機後方部にバリアを張る。
 と言っても、敵の弾は防げず、敵機のみに対応する。


フォーメーション形態。
 ※基本的に味方機は順番通りに登場するが
  敵機の攻撃からの被弾により順序がずれる事がある。
  だが、機数が
  例えば1+2号機状態の時と1+5号機でも
  フォーメーション状態だと全く同様の攻撃が出る。
 
2機:『ムーン・フォーメーション』
 自機ともう1機が左右に並び三日月状のビームを撃つ。
 攻撃範囲は広いが、破壊不可の物体を貫けない。

3機:『エクステンド・フォーメーション』
 逆三角形の形で並び攻撃する。
 前方の2機が正面と斜めに同時攻撃。
 自機が前方に攻撃。
 合計5方向の攻撃が可能。

4機:『サイクロン・フォーメーション』
 ひし形になる。
 自機が通常の攻撃を行い、他の機体が渦巻きの軌道を描く弾を出す。


5機:『クロス・フォーメーション』
 デザインを行った形の分離になるが…
 決めた方向だけしかショットが出来ない為に
 5機、それぞれ1方向ずつ、つまり計5方向しか撃てず
 3機時の『エクステンド・フォーメーション』と大差はないという始末である。
 そして、この形態では『F』の回復不可能。


得点は40点


良い点
・合体


悪い点
・×字構造物がウザい
・5機になってからの『F』回復手段がない。
・ボスを破壊出来ない。


良い点の解説
・合体
 機体が合体するってのはロマンだよね。
 5機だから『コンバトラーV』や『ボルテスV』みたいなものだな。
 5機時の火の鳥は『ガッチャマン』かねぇ…


悪い点の解説
・×字構造物がウザい
 至る所に『X』の形をした構造物があるが
 それは飛行する分には当たり判定はないが
 攻撃すると

 「キンキン」

 と言って攻撃を弾いてしまう。
 その後方にいる敵に攻撃があたらねぇ…


・5機になってからの『F』回復手段がない。
 5機になるともう新たに機体は出ず
 アイテムなどもないゲームなので回復手段がない。
 ただ、1度やられて再び合体すると『F』が3個になる為
 多くのプレイ動画では態と被弾して再び合体するなんて手法が良く取られていた。


・ボスを破壊出来ない。
 大型のボスが出て攻撃する事になるが
 ボスにダメージを与えると点滅を開始して
 それ以上攻撃を続けていると後退してしまうだけで破壊する事が出来ないのだ。
 しかも、本作は特に文字が出るなどと言った演出もないループゲー。
 宇宙魔王の『マンドラー』と小競り合いでもしてんのだろうか?



しかし、何も知らない状態で火の鳥になったのがビックリしたわ。
自機が突然、炎上するんだもん。
それで、無敵になったのなら普通、曲とか変わるとか画面が光るとか演出があるじゃん。
特にそんな事もなく通常ステージ音のまま燃え上がるから

「死ぬのか…
 俺、何かしたか?」

と、さっきを振り返る始末だった(苦笑)


『エプシロン号』は可哀想だわな。
火の鳥を終え、その後、フォーメーションを使い終えたら

「お前の役目は終わりだ」

とばかりに被弾して一度破壊して、
再度『エプシロン号』を装着しフォーメーションを使うってのがこのゲームの定石になるのだからな。



一足先に自由になった兵士の為に…


(そっちは『エプシロン』じゃなくて『イプシロン』だよ)






ネタバレはなし


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい (genei)
2019-08-20 13:04:58
このゲームのパッケージですが、当時、日本物産で「コンスタラ」というアーケードゲームを開発した際に、自分がデザインしたイラストです。
降臨!? (髭人)
2019-08-20 20:56:14
genei殿
コメントさんきゅ~です。

おおおお!!
デザインされたご本人が降臨して
コメント賜るとは恐悦至極に存じます!!

私はアーケードゲームには疎いので
即座に調べてみましたらアーケード版のパッケージとファミコン版とは画像を反転しておられるのですね。

いやはや…
喜びで小躍りしてしまいますわ。

コメントを投稿