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「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「ロックマンワールド5」 レビュー (ゲームボーイ)

2022-08-15 21:00:13 | SFCなどのレビュー
ロックマンワールドシリーズ
サイドビューアクション
開発は水口エンジニアリング
発売はカプコン
1994年7月22日発売



あらすじ

オープニングデモがあり、説明もされるので漢字変換をしつつそのまま抜き出してみよう。

 「AD20XX年。

 4度目の Dr.ワイリーの
 世界征服計画は

 ロックマンたちの 大活躍に
 よって またしても

 失敗に 終わり、再び
 世界に 平和が 戻った。

 ワイリーは あれから
 消息が つかめず、

 平和を 取り戻した
 人々は

 彼の 存在を
 次第に 忘れていった…

 そして 数か月後…」

地球に一筋の流星が飛来する。
平原を散歩する『ロック』と『ロール』
2人の前に突如として現れる謎のロボット。
『ロック』はその雰囲気に『ロール』の前に腕を出す。

???「貴様が ロックマンか!
 私の 名前は アース!!

 貴様の 力、
 見せて もらうぞ!!」

『ロール』は逃げ
『アース』の攻撃をジャンプして避けた『ロック』は
そのまま戦闘形態である『ロックマン』に変わり反撃に転ずる。
しかし『ロックバスター』は『アース』の体に弾かれ
『スーパーロックバスター』でさえ『アース』に弾かれてしまい通用せず
逆に『ロックマン』は攻撃を浴びてしまうのであった。

ロックマン「そ、そん・・な・ロックバスターが
 きかな・い・・なん・・て・・・」

 「そして 数時間後、
 宇宙から やってきた

 戦闘ロボット達の
 攻撃が

 全世界を 襲った。」


目を覚ます『ロックマン』

ロックマン「こ・・・ここは・・・?」

そこはDr.ライトの研究所であった。

 「ライト博士によって 一命を
 取り留めた ロックマンは

 新兵器 ロックンアームを
 装備して もらう。

 そして ロックマンは 再び
 平和の 為に

 町へと 向かっていった・・・

 はたして、スペースルーラーズと
 名乗る

 戦闘ロボットたちの 
 目的とは!?」


特徴

・オリジナル敵

 今まではシリーズを跨いだ形で4体ずつ出て、計8体いたが
 本作の敵は全部オリジナルである。

 アースを含まない8体のボスは

 前半『マーキュリー』『ネプチューン』『マース』『ビーナス』
 後半『ジュピター』『サターン』『ウラノス』『プルート』

 と、太陽系惑星となっていて『〇〇マン』という表記ではない。


・溜め撃ちが『ロックンアーム』

 従来の溜めは弾が画面端まで飛ぶ名称が複数ある『〇〇ロックバスター』であったが
 本作は『ロックンアーム』と呼ぶ。いわばロケットパンチである。
 前作で出たPチップによるアイテム購入は本作にもあり
 Pチップで新しい機能を購入し付加する事ができる。

 設定的には『スペースルーラーズ』には
 『ロックバスター』は効かないはずであったが
 オープニングデモで攻撃をはじいていた『アース』含めて
 ゲーム中では『ロックバスター』でダメージを与えられる。


・サポートメカ『タンゴ』登場

 ネコ型のロボット『タンゴ』が登場。
 本作はステージでプレートを集める必要がなく最初から使える。
 (『TANGO』でプレートが5枚必要になるからか?)
 そのためか『ビート』は登場しない。

 ※『ラッシュ』は「ワールド」シリーズと同様
  『ラッシュコイル』もボスを倒して入手する。


・後半ステージの『クリスタル』

 後半ステージの4つにはクリスタルがそれぞれ1つある。
 それをすべて集めて『Dr.ライト』のもとに行くと
 武器使用エネルギーを1/2にしてくれる『パワージェネレーター』というアイテムを作ってくれる。



本作の仕様等

 E缶:あり
 M缶:あり
 S缶:あり
 パスワード:あり

 スライディング:あり
 溜め撃ち:あり
 Pチップによる買い物:あり

 お助けキャラ
 『ラッシュ』『エディ』『タンゴ』


パスワードは前作に似ているが枠が異なる。

 本作は縦、横5×5の計25枚のマスに

 『R(ラッシュ)』『E(エディ)』『T(タンゴ)』『空白』

 の4種類のパネルを当てはめる。




点数は70点

良い点
・新キャラ新ステージ


悪い点
・特になし


良い点の解説
・新キャラ新ステージ

 以前までのファミコン版とボスが異なるので
 新鮮な気持ちでプレイ出来た。




新キャラの『タンゴ』が不遇だわな。
猫という仕様上、空は飛べず陸上。
で、それでいて攻撃の仕様は
『ビート』と同じく敵に近づき次第体当たりを仕掛ける。
だが『タンゴ』は飛べないので陸地を行くしかない。
壁に引っかかったり穴に落ちたりする。
『ビート』は地形無視だったのになぁ…

その上、エネルギーの使用は
『ビート』が呼び出し後の体当たり時に消費するのだったのに対し
『タンゴ』は呼び出し中ずっと時間消費する。
その上、処理落ちすることが多発するのであまり使いたくない。

正直劣化『ビート』という印象しかない(悲)


そうそう。
「ロックマンワールド」シリーズで初の『ロール』ちゃん登場となる。
オープニングのデモ画面だけでセリフなしだけどね。
とは言ってもファミコン版でも登場しても(「1」「3」「4」だったかな?)台詞は一切ない。
ゲーム中で『ロール』が話す最初のナンバリング作品では「7」じゃなかったかな。
何気に「4」でしゃべる『カリンカ』の方が先だったりする。





PS)太陽系惑星がボスとなっているが
 2006年8月に「国際天文学連合(IAU)総会」による惑星の定義で
 冥王星である『プルート』は惑星ではなくなり準惑星となってしまった事で
 『プルート』はこれいじられることがあるのだという。


ここからがネタバレ






















8体のボスを倒すと『アース』との再戦を行い、倒すことになる。
オープニングではめっちゃ強キャラ的な感じだったがここではそれほど強くはない。

すると、『Dr.ワイリー』のマークが入った人口の惑星が顔を出す。
構造物としては一番巨大なんじゃなかろうか?
態々、自身のマークを付けるとは自己主張の強い奴だな。
まぁ…それぐらいじゃないと世界征服なんかやろうとは思わんか?

その後で、惑星に入るため『ラッシュスペース』に乗り込んで戦う事になる。
それで惑星の砲台を破壊しにいくのだ。
これはシューティング。
脱出などデモ画面のみでの登場であった『ラッシュスペース』をここで初めて操作できる。

ここでは溜め撃ちが出来て通常の端まで届くショットである。
『ラッシュ』なかなか高性能。
体当たりしかできない『タンゴ』に代わって君が戦ってほしかったなぁ~。

『Dr.ワイリー』の惑星基地に突入すると
かつてのロックマンキラーなどと戦う事になる。
『エンカー』『クイント』『パンク』『バラード』である。

『クイント』は設定上、未来の『ロックマン』であるのだから
『クイント』を背景で開発途中っぽいのを何体も出すのはアカンやろう…
(ってか、そもそも出すこと自体、アウトなんちゃうん?)

お馴染みの転送装置による8体の『スペースルーラーズ』との再戦である(『アース』はおらず)
それから、『ワイリーマシン』と戦闘がある。
『ワイリー』を退けると
カプセルに乗った『ワイリー』がこういう。

ワイリー「ロックマン! 良く 聞け!
 この わしが 発掘した

 古代の 最終兵器
 サンドゴッドを

 今 この場所で
 覚醒 してやる!!

 そして ロックマン!
 ここが お前の

 墓場と なるのだ!!」

『ワイリーカプセル』を操作すると『サンゴッド』と呼ばれるロボットが現れる。

ワイリー「ゆけ! サンゴッド。
 ロックマンを 破壊するのだ!」


『サンゴッド』は攻撃をする。
攻撃は『ロックマン』に向かうと思いきや、『ワイリーカプセル』の方に直撃。

ワイリー「なっ、何故じゃあ―――っ!!
 何故 わしををををっ!!」

『ワイリーカプセル』は静かに後退する。

サンゴッド「君…
 ロックマンと 言ったね…

 私は 最終兵器、
 サンゴッド…

 私の 前に 立つものは
 破壊あるのみ!!」

『サンゴッド』との戦闘になる。
攻撃は苛烈であるが普段よりもジャンプ力が大きくゆっくりめとなる
一定のダメージを与えると足場を破壊し、落下し
軽く仕切り直しとなる。
すると、攻撃パターンを変える。それが2回ある。
そして、『サンゴッド』を倒すと

ロックマン「…大丈夫かい?

 さあ、掴まって。

 ライト博士の 研究所で
 直してあげるよ。」


サンゴッド「ロックマン…何故…
 どうして 私を

 助けるのだ…。」

ロックマン「どうしてって、僕たちは 同じ
 ロボット同士じゃないか。」

サンゴッド「ロックマン。 我々ロボットは
 人間たちが 作り出した

 戦うための 道具
 なのだよ…。」

ロックマン「違う!! 違うんだよ!
 サンゴッド。

 僕も 今、
 戦っていたけど…。

 僕が…
 僕が 戦っていたのは、

 世界が 平和になるために!
 そして、

 人間と ロボットが 仲良く
 暮らせるために…!」

サンゴッド「わかったよ。 君が いるなら
 私が生まれた 文明では

 考える事すら 出来なかった
 平和な世界 というものを

 作ることが
 出来るかもしれないな。

 そのためには、この 要塞を
 破壊しなければ ならない。

 私には 強力な
 爆弾が セットされていて、

 爆発まで
 もう 時間がない。

 さあ、行くんだ!

 私も 君が 言う、

 ロボットとしての 最後の
 お役に 立ちたいからな。」

ロックマン「…サンゴッド…。」

サンゴッド「行くんだ!!
 急げよ!」

脱出する『ロックマン』
現れた『ラッシュスペース』に乗り込みワイリーの要塞から脱出する。
脱出するとワイリーの要塞は大爆発を起こした。


平原で座り込み空を見上げるロックマン。
(下部に敵ボス紹介)

立ち上がり走り出すとどこからともなく攻撃がありジャンプして避ける。
するとひび割れたカプセルに乗った『ワイリー』が現れる。

ロックマン「わ、ワイリー!!
 生きていたのか!?」

ワイリー「ええーいっ!!
 ロックマン!

 ここで 最後の 決着を
 つけてやるっ!!」

意気込みはあるがカプセルが爆発し外に放り出され土下座を繰り出す。

すぐに『ワイリー』は立ち上がり走って逃げ…
「THANK YOU FOR PLAYING」と表示され終わる。



『ワイリー』が出てきて、あってコミカルになる。
もう少し『サンゴッド』がやられた余韻に浸っていたんだけどねぇ…
土下座がお馴染みの『ワイリー』はどうしても外せなかったか…
ちなみに海外版だと『ゴッド』というのが宜しくないからか
『サンスター』という名称になっている。歯磨き粉メーカーかな?(笑)



さて、敵が本作オリジナルという事で
ステージもオリジナルという事で新鮮な気持ちでプレイ出来た人もいるだろう。
一方でファミコン版「ロックマン」の敵と戦いたかったという人には不評かもしれない。
「ロックマン5」の『スターマン』『グラビティーマン』『ウェーブマン』『ジャイロマン』の4体が出ていないし
「ロックマン6」の8体のボスは省略されている。
非公式であるが
「ロックマン5」の残りボス4体と「ロックマン6」のボスをネタにしたファンゲームが存在するとのこと

ガッツマン「だったら俺も入れろや」
ボンバーマン「そうだ!そうだ!」


『ガッツマン』は「2」で巨大タンクとして出ていたり、「7」でパワーアップ型が出ているから恵まれているからええやん。
『ボンバーマン』は「ハドソン」がシリーズとして沢山出しているからええやん。


ボンバーマン「いいわけねぇだろ。名前が同じなだけで他人なんだから」


ファミコンのボスと戦いたかったという人には残念かもしれないが
かつての『ロックマンキラー』達と戦うという
「ロックマンワールド」シリーズの集大成と言える作品と言えるだろう。



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