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「悪魔城ドラキュラ(ROM版)」レビュー (ファミコン)

2023-01-27 21:00:01 | ファミコンレビュー
同名ディスクシステム版(1986年9月26日発売)のROM版
ドラキュラシリーズ最初の作品
サイドビューアクション
開発はコナミ開発2課(神戸本社)
発売はコナミ
コナミから発売
1993年2月5日発売


あらすじ

 中世ヨーロッパにある平和な小国『トランシルバニア』
 そこではドラキュラの伝説がある。

 「魔王ドラキュラは100年に一度、キリストの力が弱まるころ、
  邪悪な心を持つ人間の祈りによって復活する。
  そして、その復活のたびに彼の魔力は強くなる」


 過去に一度、ドラキュラはこの世に復活した。
 全世界を暗黒の雲で多い、闇の世界に君臨するというドラキュラの野望は
 英雄『クリストファー・ベルモンド』によって打ち砕かれた。

 ドラキュラが『クリストファー・ベルモンド』に敗れてから100年が立とうとしていた。
 イースターの夜、町ではキリスト復活を記念して盛大なカーニバルが催されていた。・
 が、町はずれの荒廃した周同遺跡では、邪教徒によってドラキュラ拍車の亡骸に
 人間の生き血を注ぎ、不死の声明を復活させようとする黒ミサの儀式が行われていたのだ。

 それにより稲妻が修道院を貫いた時、暗黒の野望を持つ魔王ドラキュラが再びこの世に戻ったのだ。

 この危機を救おうとベルモンド一族の血を受け継ぐ青年シモンは父譲りの
 不思議な力を秘めたムチを手に単身ドラキュラ城に乗り込んでいった。



特徴

・ディスクシステム版にはなかった難易度設定が可能
 『NORMAL』か『EASY』の2種類

 『NORMAL』と『EASY』モードの違い

 [ハートの初期値]
 『NORMAL:5個』 『EASY30個』 

 [ノックバック]
 『NORMAL:する』 『EASY:しない』

 [死亡時の初期化]
 『NORMAL:する』 『EASY:しない』
  ※EASYだとサブウェポンと連射も維持する。

 [異種サブウェポンを取った時の連射]

 『NORMAL:なくす』 『EASY:維持する』


 ここまで緩くなると別ゲーと思えるほど


・ディスクシステム版にあったセーブは不可


・全6ブロックあり、各ブロックには3つのステージで分けられた
 全18ステージ構成となる。
 ステージの境は扉があることでそこを通過する事で次のステージに進む。
 各ブロックにはボスがいる。

・他のゲームでは『ハート』は体力回復だが
 本作の場合、アイテム使用ゲージという扱いになる。


 [操作方法]

 左右キー:移動
 上下キー:階段での昇降

 Aボタン:ジャンプ
 Bボダン:鞭での攻撃
 上キー+Bボタン:装備中のサブウェポンの使用

 スタートボタン:ポーズ


 [アイテム]

 鎖:2段階パワーアップする。

 ハート(小):サブウェポン使用のハートが1つ増える。

 ハート(大):サブウェポン使用のハートが5つ増える。

 ロザリオ:画面上の敵を倒せる。

 透明薬:黄色い瓶、一定時間透明となり無敵。

 肉:ライフが6メモリ分回復する。大体壁の中に隠されている。

 II連射:通常ではサブウェポンは画面内に1つしか出せないが、コレを取ると2つ出せるようになる。
  同じサブウェポンンで10回連続で攻撃すると出現、壁の中に埋まっていることおある。

 III連射:コレを取ると画面内で3つ出すことが出る。
  『II連射』取得後同じサブウェポンで10回攻撃すると出現

 ドル袋:点数アップ

 宝箱、王冠:特定の場所に移動したり、条件を満たすと出現する点数アップアイテム。


 [サブウェポン]

 短剣:前方に一直線に飛ぶ。
 斧:放物線を描いて飛ぶ。敵を貫通する。
 聖水:敵を貫通して落下して地面に当たると瓶が割れて燃え上がる。
    炎は少しの時間地面にあり、コレにより連続ダメージを狙える。
 クロス:十字架。敵を貫通しながら飛び、ある程度進むとブーメランのように戻ってくる。

 懐中時計:敵の動きを少し止める事が出来る。これのみ1回でハートを5個使用する。(連射は出ない)



点数は60点


良い点
・音楽
・雰囲気


悪い点
特になし

良い点の解説
・音楽

 元がファミコンの割と初期のソフトであるが
 ディスクシステムであったこともあってか曲が良い。


・雰囲気

 ステージなどゲームの世界観と良く調和していて
 プレイヤーに感情移入させやすくなっている。
 


アクションゲームであるので
「スーパーマリオブラザーズ」のようにダッシュして飛びまくるという疾走感
「ロックマン」のように弾を連射して敵を倒すという爽快感
というものはこの「悪魔城ドラキュラ」にはない。
上記2つのゲームと比較すると動きが硬く、操作する事に関しての快さはない。
が、そもそもこのゲームはそういうものを目的としているわけではなく

ゲーム内の世界観とか音楽を味わうものだと理解している。
だからと言ってゲームバランスがおかしいという訳ではなく
主人公の能力やこのゲームの仕様を知って
プレイヤーのテクニック、工夫次第で何とか切り抜けられる絶妙な難易度である。

敵や弾の動きを見て

「コレは当たらんな」

という軌道を読むのが必須。
それらの動きに合わせて

「このタイミングで歩けば敵が通過してくれるから対処せずに進められる」
「今、飛んできているあの弾はしゃがめば当たらない」

という見極めや判断が大事となる。
敵や弾が来たら反射的になんでもかんでもジャンプしたり動いてしまうようでは敵の弾に当たりに行くようなものだ。
EASYならともかくNORMALモードだと被ダメージが大きいのでごり押しではまずクリア出来ない。
そのような高度な楽しみ方をするのが本作である。


ノーマルでプレイしていくのなら
連射アイテムを維持するようにするのが大事。
つまり、異種アイテムをあまりとらず同一アイテムで連射して敵を倒しながら進んでいく。
クロスを2~3つ投げながら進んでいくと軌道がゆっくりだから偶然敵を倒して進める事があるかもしれない。
ただ、ハートの数に注意。

ノーマルだとツライと言う方はイージーでプレイするのもいいだろう。
ノックバックしなくなり被ダメージが少なくなるのでノーマル状態をプレイしていた人には

「ヌルゲー過ぎる」
「これはもはや別ゲーだ」

という人もいるだろう。
ストレス解消にはちょうどいいし、敵の動きを見て後でノーマルをプレイする時に役に立つだろう。

さて髭人はこのゲームをプレイするより先に

「悪魔城伝説」

をクリアしていたので先祖返りするような気持ちでプレイした。
仲間がいないというだけで後は「悪魔城伝説」と一緒であるから『ラルフ』縛りプレイといった所か。
実際、ラルフ単独クリアもしていたからこのゲームもそれほど慌てる事なくプレイ出来た。
とは言っても楽にクリアできるほど温いゲームではない。



ちなみに本作はファミコン末期に発売されていたこともあり高額で取引されている。
髭人は2020年にハードオフでソフト単品を25000円で購入した。
一応、その時、1割引きセールを行っていた。
ガラスケース内で売られていたので店員さんに開けてもらってレジへ。

髭人『2500円安くなるな』

と、内心、喜んでいたら店員が言い出した。

店員「2250円です」

どうやらソフトが2500円だと勘違いしたようである。
流石にそれで購入するのは悪いと感じたので

髭人「それでいいんですか?」
店員「え?」
髭人「コレ、25000円ですよ」
店員「あ、すみません」

と、訂正させた。
店員のミスだし、素知らぬ顔で91%オフにさせるのもアリかもしれんと思ったが
髭人の良心がそれをさせなかったわ。

ソフト単品で25000円なら、
箱や取説付きの完品だった時のことを考えると10万ぐらい行くんじゃないだろうかねぇ。



ここからがネタバレ





















しかし、ラスボスの『ドラキュラ』理不尽じゃない?
ダメージ不可避な所あるように思えるんだもん。

第一形態はワープするけど、ランダムみたいだし、実体が出来るまで(当たり判定が発生するまで)早い。
避けきれないだろ。
第二形態はでかくてジャンプするけど
割と早めに着地するからジャンプ中、下を潜るって事出来ないように思えるし
何なんだろ。このラスボス。

それでも1度だけクリアしたよ。自力でね。

とは言ってもクロス投げまくりで何とか勝つという運ゲーみたいなものだった。
ちなみに後で2回目クリアしようと挑んだが、勝てなかったわ。(その際、10回ぐらいコンテニューした)

「1回目どうやってクリアしたんだっけ?」

って思ったほどである。運ゲーだったからなぁ…
それでクリア動画を見たが上手すぎて参考にならなかった。

「どうやったらそんな風に攻撃見切れるんだよ」

って感じで(苦笑)

さて、悪魔城シリーズ初作品だから粗削りな所はあるのかもしれない。
そう考えると「悪魔城伝説」は3作品目という事もあって難易度などの調整がより上手いのだろう。

ただ、クリアする事は不可能ではない。
上手く世界観を調和させた雰囲気とそれに合わせた音楽を浸りつつ
辛口のゲームをプレイするのもいいのではないだろうか?

とは言っても、ソフトがアホ高いからそう簡単にプレイできるようなもんじゃない。



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