髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「マグナム危機一髪 ~エンパイアシティ 1931~」 レビュー (ファミコン)

2020-04-10 21:00:02 | ファミコンレビュー
アーケード版『エンパイアシティ 1931』のファミコン移植版
3Dガンシューティング
I.S.Iが開発
東芝EMIから発売
1987年12月25日発売



あらすじ

 西暦1931年禁酒法化のニューヨーク、マンハッタンは闇の悪漢たちに支配されていた。
 市民たちは生活に脅かされていた。
 ある日『ディーン』は偶然、目撃したことにより悪漢から狙われる事になってしまった。
 『ディーン』は正義感と勇気でマグナムを持ち、悪漢たちに立ち向かう。



特徴

・ガンシューティングが銃の専用コントローラには非対応。
 アーケード版からして銃型コントローラではなく
 レバーで照準を移動させて撃つってタイプなんだよな。


・照準を左右端に置くと画面がスクロールし360度という感じで回り続ける。

・タイミングよくBボタンを押す事により敵の銃撃を防ぐことができる。

・画面中央に数字がある。
 これはライフ値であり0になると死ぬ。
 1秒ごとに1減り、銃を撃つと減る。
 Bボタンの回避行動をとると8減る。

・マグナムは10発装填で
 10発撃つと数秒間撃てなくなる。
 但し表示はない。


操作方法

 十字キー:照準の移動
 Aボタン:銃撃(ライフ値消費)
 Bボタン:回避行動(ライフ値『8』消費)

 スタートボタン:ポーズ
 セレクトボタン:モードの選択




点数は25点

良い点
・敵の銃弾を避けられる。


悪い点
・単調


良い点の解説
・敵の銃弾を回避可能

 この時代の3Dのガンシューティングだと
 敵が撃つ前に処理するのが基本。
 つまり撃たれたらダメージを必ず受けるというものだが
 本作の場合、敵が撃つタイミングを
 カウントダウンで表示してくれるのでタイミングよくBボタンを押す事で
 回避する事が可能なのだ。


悪い点
・単調

 ①1~5ステージが似通っている。

  背景の色ぐらいは時間って事なのか変化するものの
  町自体が共通しているので代わり映えがしない。


 ②ステージギミックもない

  ステージが共通な上に、仕掛けもないので
  単調さに拍車をかける。
  各ステージにはボスがいるが曲も変わらず
  演出もないのでボスなのか何なのか分からないまま倒す事になる。


 ③パワーアップしない
  
  『銃弾』が置いてあって撃つと取得する事になるが
  範囲攻撃が可能だとか連射が可能になるとかと言った風に
  銃がパワーアップする訳ではなく
  単にライフ値が50回復するだけである。

  せいぜい有効なのは『防弾チョッキ』ぐらいだろうか…
  敵から銃撃を受けても若干許容されるアイテム。
  照準が黄色くなる場所を撃つことで出現する隠しアイテムである。
  とは言っても、防御アイテムだものなぁ…

  他の敵以外のもの撃っても点数アップアイテムでしかない。


 ④ストーリーもない。

  途中、台詞や演出もロクもない。




ステージが共通で仕掛けもない…
そしてストーリーもないので
ステージクリアしても

「1ステージだけのループゲーなのか?」

という疑念さえ持ちかねない。
が、5面で隠しアイテムの『鍵』を取る事で
敵の本拠地に移動する事が出来る。

ステージクリア毎にパスワードがもらえるので
それで再開する事が出来るけども…


後、敵の遠近感がない。
どういう事なのかというと
敵のビジュアルが共通であるため
敵が手前にいても敵の大きさが分からないのだ。
だから、後方に敵と手前にいる敵が同じ大きさ。
背景と大きさを比較してしまうしなぁ…
ボスは大抵、前に来るが

「ボスは皆、子供か?」

というような印象も受けてしまう。


パワーアップもないから敵を倒す爽快感もない。
取説には敵はランダムで出現するから

「何度でも新しい気持ちでゲームを楽しむことができます。」

とかいうけど…
ずっと同じ気持ちを抱いてプレイする事になったけどな…

「防弾チョッキどこだよ…」
「飽きた…」

パスワードを用いない連続プレイでクリアしようとすると
2時間弱程かかる。
危機一時間以上か…
ちょっと長すぎね?
まぁ…短めってことで危機一分だとゲームのボリュームとしてダメわな(苦笑)

とは言っても回避行動をとれるのはこの時代のガンシューティングゲームでは珍しい。
PS時代のガンコントローラ対応ゲームだと
大抵、物陰に隠れて回避する事が可能だがファミコン時代ではあまり見られない。
そこの部分は先取りしていると言える。

しかし、ソフトの絵が
ゲーム内画像ってのは斬新!!
「ナムコ」のファミコン中期ぐらいまでのソフトは
ゲーム画面が描かれていたが
キャラとか自機とかイラストが1つは添えられていたが
本作はゲーム画面のみ!ってのはなかなか潔し!!


無敵技

「8E3B」と入力し
「A57D」

ここからがネタバレ























エンディングは主人公が射殺した悪党たちの遺影を見る事になる。
表示されるのは敵の姿と名前と生年と没年である。

生年は敵キャラ毎に異なるが没年はタイトル通り

『1931』

である。

ただまぁ…
ボスの遺影ったってセリフも演出もないので
モブでしかないんだけどなぁ…

まぁ…残念なゲームでしたよ。

バキューン!

髭人 没年2020


勝手に殺すな!

(こういうネタやると実際なりそうで怖いな…
 新型コロナウイルス。気を付けよ…)





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