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「ミッキーのマジカルアドベンチャー」レビュー (スーパーファミコン)

2020-07-01 21:00:18 | SFCなどのレビュー
「ディズニー」の『ミッキーマウス』のゲーム
サイドビューアクション
開発も発売もカプコン
1992年11月20日発売


あらすじ

野原でキャッチボールをして遊んでいた『ミッキー』『ドナルド』『グーフィー』『プルート』
『グーフィー』が投げたボールを『ミッキー』が取りこぼしてしまい
それを取りに行った『プルート』が取りに行ったまま戻ってこなくなってしまった。
『ミッキー』は一人で『プルート』を探すうちに崖から転落、
不思議な世界に迷い込んでしまう。

この世界の住人であるおじいさんの話によると、
どうやら『プルート』は不思議な世界を支配している『ピート皇帝』に
連れ去ったとのこと。
しかも『ピート皇帝』は、連れ去った者を邪悪な魔法をかけている。
『ピート皇帝』の魔法に打ち勝ったものはいない。諦めた方がいいという。
『ミッキー』は言う。

ミッキー「だめだよ!
 プルートは、
 僕の 友達なんだ。
 見捨てるなんて 出来ないよ」


『おじいさん』は『ミッキー』の決意に心打たれ協力を申し出た。
『ピート皇帝』の城の場所を伝え魔法のBOXを『ピート皇帝』の領地にまき散らしておくとのこと


『ミッキー』は連れ去られた『プルート』を取り戻すことができるのか?




特徴

・着替えシステム

 ステージをクリアすると衣装を入手する事がある。
 それによりその衣装にあった特技を使う事が出来る。
 その場所の仕掛けや敵などに合わせた衣装に着替えつつ先に進めていくのだ。
 衣装によってはその衣装の能力を使用するのにゲージを消費するのもある。(ゲージを消費しないのもある)
 個々の衣装のゲージ回復アイテムがある。


 各衣裳の紹介

  『ウィザード』:ターバンを巻いた魔法使いのコスチューム
   Yボタン押すとゲージを消費しつつ魔法を指先から発射して攻撃可能。
   Yボタンを押す長さで威力が変化する。
   ゲージがなくなると当然攻撃できなくなる。
   魔法のランプを取るとゲージが回復する。
   丸まった絨毯に攻撃すると絨毯が広がり上に乗ることができる。

   水中に入ると魔法の泡をまとうために、他コスチュームより水中での活動時間が長い。  


  『ファイアーマン』:消防士のコスチューム

   Yボタンを押すとゲージを消費しつつ水を放水する。
   Yボタンを押しっぱなしでずっと放水し続ける。
   ゲージがなくなると威力が弱く射程が極めて短くなり一瞬しか放水できないが
   放水自体は可能であり一部の火を消すことができる。
   放水し続けることで敵を倒すこともできるが長時間当て続ける必要がある。
   消火栓を取ることによりゲージが回復する。

   他に効果としては火を消したり、当て続ける事によりブロックを移動したり
   氷の面で8角形のブロックのようなものに水を当てると
   短時間で壊れてしまうが氷の足場を作ることができる。
  

  『クライマー』:山登り用のコスチューム

   Yボタンを押すと鉤づめ付きのロープを発射する。
   それで足場にくっつけたり特定のブロックにくっつける事ができて
   ぶら下がったり、そこからジャンプしたり、上に登る事もできる。
   ぶら下がり中は強風を受けても飛ばされない。
   十字キーとの組み合わせで前、斜め上、上へ発射する。

   箱や気絶している敵を引き寄せる事も可能。
   ロープはゲージを使わないので『クライマー』着用時はゲージ自体がない。



・『コイン』でのアイテム購入

 『ミッキー』が描かれたブロックを動かしたりすると『コイン』が出る。
 これを集めてお店に行くことでアイテムを購入することができる。
 ただ、お店はステージの道中に必ずあるという訳ではなく
 大抵が通常進める場所にはなかったり、ブロックなどで隠れていたりする。

 衣装関連のアイテムが売られているがその時点で
 その衣装を所持していなければ購入することができない。


操作方法

 左右キー:移動
 下キー:しゃがむ

 Yボタン:ものを持つ
  ものを持っている状態+Yボタン:投げる
 Bボタン:ジャンプ
 Aボタン:指定した衣装に着替え(衣装所持時)

 L、Rボタン:衣装指定チェンジ


良い点
・ギミックの豊富さ


悪い点
・オチ



良い点の開設
・ギミックの豊富さ

 普通のゲームだと衣装などによる能力変化で仕掛けを打破は
 大抵1形態につき1つだが
 本作の場合は、『ウィザード』と『ファイヤーマン』は
 いくつかあり状況により使い分ける必要があり
 自分で考えたりするのもまた楽しい。



悪い点の開設

・オチ

 これはネタバレ欄で記述しよう。




穴などの即死要素が結構見られる割に1UPがいたるところにあるようなゲームではない為に
初見ではゲームオーバーになることが多々あるが
回数制限はないしボス戦時でのコンテニューはボス戦から再開できるので苦労は少ない。




さすが「カプコン」製作ということもあって「カプコン」らしさが至る所にみられる。
まず「ロックマン」と同じように武器を使用するのにゲージを使うという点

その中で「ロックマン」ではゲージを使うが本作の使わない衣装の『クライマー』
鉤付きロープをブロックや足場にくっつけて進む。
それは「ヒットラーの復活」っぽい。

後、棘ばかりの道を進むなど雰囲気が実に「超魔界村」っぽい。
ただ、ダメージを食らったからと言って『ミッキー』が骨になる描写はないけどね(笑)

パクリっていう訳ではなくこれらを
『ミッキーマウス』というキャラと世界にうまく調和させているというのは
さすが「カプコン」というところである。


プレイしていての感想としては
衣装チェンジによるギミック打破の豊富さも使い分けが楽しい。

個人的にであるが『クライマー』のロープはやや使いづらかったかな。
鉤づめがブロックに触れなければならないのだが
鉤が小さく当てづらく
ロープが短く外した時のリカバリーを取りづらい。

髭人の操作が悪いが
穴付近にあるブロックにジャンプして鉤を当てようとしたんだけど
鉤が小さい為に外す。
ロープが短い為にそのジャンプした勢いを制御する間もなく
穴に落下する事が数回あった。

ジャンプ中に操作するというのが難しさをさらに高めている。
「ヒットラーの復活」ではジャンプできなかったがそれって正しかったのかもしれないと思ったわ。
鉤を大き目にしてロープも長めにしてほしかったわ。
何度も使って使用感覚になれるしかないわな。




セーブやパスワードや
裏技でのステージセレクトもないので最初からぶっ続けでプレイしてクリアする必要がある。


ここからがネタバレ






















2面の巨大魚はトラウマだわ。
いきなり下部の池から『ミッキー』をパクッ!と噛みつき池に引きずり込む悪魔である。
噛みつかれたらもうなすすべはない。
こちらのライフ無視で即死なのだから…

「スーパーマリオブラザーズ3」の3面の『デカプクプク』を思い出したわ。

水面が映ってない位置からそこそこの高さのジャンプをして噛みついてくるし
しかも水中にいるときに倒すことができないからな。
鬱陶しいことこの上ない。


1面:『天空の木』
 なっている赤い木の実を掴んでから投げるとプロペラのようになって空を飛ぶ。
 再度つかむと『ミッキー』を空中に運んでくれる。面白いギミック。

 ボスは節がある巨大な蛇。
 ダメージを与えると節が取れ、それを投げる事もできる。
 節が取れるって…「機動戦士Vガンダム」の「ドッゴーラ」みたいだな…


2面:『魔法の森』
 じいさんから『魔法のターバン』をもらえる。
 上記、巨大魚がトラウマである。

 ボスは巨大な蜘蛛。
 ケツから蜘蛛の糸を発射する。
 なんか汚ならしい(笑)
 魔法で連射すると弱い。


3面:『炎の地底』

 3-2でステージあった『消防服』を身に着ける。
 右手に消火栓のノズルを持っているとはいえ…
 左手での敬礼は不敬だからやめろ。

 ボスは火を吐く巨像
 足場に火をつける。
 消防服で

4面:『風の岩山』
 『グーフィー』がステージ最初に『クライマー』の衣装をくれる。

 4-2の下方、鉤で何とかうまく天井にへばりついていきたいところだけど
 ロープが短くて失敗しまくりでゲームオーバーを結構見たな…

 ボスは巨大な鳥
 たまに画面を飛行する。
 ブロックに鉤付きロープをひっかけてないと吹き飛ぶ。
 画面外に吹っ飛ばされるので即死である。

 画面を巨大化して飛ぶのは
 「星のカービィ ~スーパーデラックス~」の『ダイナブレイド』を思い出した。
 (本作の方が時期的に発売は先)
 卵を割って攻撃してくるけどお前の子供じゃないのか?


5面:『氷の谷』
 氷だけあって滑る1
 しかし、氷の世界で『消防服』
 つまり水を使うというのはなかなかゲーム的にない見られない。
 大抵、火を使って氷を溶かすものが一般的だってのに
 むしろ凍らせて足場にするという発想は非常に珍しく面白い

 ボスはアイススケートを身に着けたおっさん。
 ステージ通りに『消防服』を身に着けて攻撃していたが
 非常に苦戦した。
 氷を吐くので水で当てると無力化できるのだが…

 氷攻撃は無視して
 魔法のターバンの魔法で溜め攻撃するのが楽であるようだ。


6面:『ピート』の城
 2面の巨大魚再びってところである。
 中ボスラッシュ的な場面もある。



個人的にボス最強は5面のスケート野郎かな。
U型のくぼみがあって左右端の足場に乗るのかくぼみで回転して戻るのか迷う。
『ファイヤーマン』衣装にこだわりすぎたからかなぁ…

ラスボスは基本、右端にいて魔法で攻撃するタイプだからパターン見切るのがたやすい。
巨体で体当たりする系の方が厄介だわ。これは他のゲームでもいえる。


悪い点で指摘した

・オチ

について詳しく記述しよう。
どういう事なのかというと…

『夢オチ』である。


一応、流れを説明しておくと
『ピート皇帝』を倒し、『プルート』を無事救出すると
『プルート』が『ミッキー』の顔をなめている。

ミッキー「ウフフフフッ、やめろよ プルート
 くすぐったいよ、よせってば!」

と、気が付くとベッドの上で『プルート』が『ミッキー』の顔をなめていたのだった。
そこへ、今回、姿が初登場となる『ドナルド』がボールを持って窓からのぞき込む。

ドナルド「おーい! おきなよ、お寝坊さん。
 みんなでキャッチボールしようぜ」

ミッキー「あれっ

 ここは!

 どうして……!

 …夢…だったのかなあ」

ドナルド「ミッキー、何やっているんだよー。
 早くー!」

ミッキー「OK! ドナルド。 今行くよー!」

 オープニング同様、
 『ミッキー』『グーフィー』『ドナルド』『プルート』でキャッチボールを行っている。
 (ただ光景としては『ミッキー』と『グーフィー』がキャッチボールをしていて)
  『ドナルド』は両手を広げケツを振っているだけだ)

 スタッフロールの後に

 「THE END」



起きた時の部屋に今まで来た衣装が飾ってあるなんて描写があれば

「夢だけど夢じゃなかった――――!」

みたいな事にもなったんだろうけどそういう訳でもないんだよな。
「スーパーマリオUSA」もそうだったっけか…

また同じメンバーでキャッチボールし始めるという描写がなされるので
ループし続けるのではないかという事も考えられなくもない。

しかし『ピート皇帝』はなんで連れ去ったやつに邪悪な魔法をかけていたんだろうか?
自分の味方を増やすためか?
そこらへんはセリフなどないからわからないんだよな。
え?
夢オチのゲームにマジに考えたって仕方ない?
それを言っちゃ~身も蓋もねーでしょ。


夢の国と言われる「ディズニーランド」のキャラクターの
『ミッキー』のゲーム。
夢オチぐらい許してあげるべきなのかもしれない(苦しすぎる擁護)






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