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「ROBOCOP 2 (ロボコップ2)」 レビュー (ファミコン)

2019-02-22 21:00:17 | ファミコンレビュー
サイドビューアクションゲーム+3Dシューティング
Ocean Softwareが開発
データイーストから発売
1991年4月2日発売

データイーストで日本版が開発されていたが中止となって
外国版を輸入という形になった。

特徴

基本的に右端に行けばクリア(ボスを倒すステージもあり)
各ステージにはノルマがあり
達成できないと3Dのシューティングステージが始まる。
そこでのノルマを達成できないとステージ最初に戻される。

サイドビュー時のノルマは
・『N』と書かれた麻薬の一定以上の回収
・犯人の逮捕数

但し、ステージ最初でそのノルマは明かされない。


残機制で
基本的に、敵にやられると最初からだが
中間地点が存在する。
だが、通常のゲームのように中間地点を通過するとそこから再開というのではなく
このゲームではステージ毎の条件を満たす事で中間地点から再開できる(ゲームオーバーになるまで)
ただ、その条件はノーヒントである。
(ちなみに
 攻略サイトでも「このステージにはないと思われる」という
 記述があり全ステージ、その有無は解明されていない。)



操作方法

サイドビュー時

左右キー:移動
Aボタン:ジャンプ
Bボタン:射撃(一部敵に最接近されるとパンチ、銃使用不可ゾーンでパンチ)

 ホバー搭乗時
  左右キー:移動
  Bボタン:ジェット噴射
  Aボタン:降りる(その際、ジャンプ)


3Dシューティング時

十字キー:標準の移動
Bボタン:射撃



得点は25点


良い点
・無限コンテニュー


悪い点
・前作のようなストーリー性皆無
・背景なのか足場なのかわかり辛い。
・一撃死
・操作性


良い点の解説
・無限コンテニュー
 読んで字のごとくである…
 というかコンテニュー制限があったらこのゲーム投げてる。


悪い点の解説

・ストーリー性皆無
 前作は完全再現とまでは言わないまでも
 ラスト付近など、映画版を添うような形でストーリーが展開されたが
 本作はステージクリアの合間に
 『ロボコップ』の毎回同じ1枚絵が表示され
 英文で『ロボコップ』に命令が下されるという描写しかない。

 映画を見た人はゲームでの場面で

 「こんな描写あったからそんな仕掛けにしたのか…
  そんなキャラいたな…」

 うっすら思い出すだけであり、劇中の場面など全く再現されていない。
 英文が分からない人は

 「なんのこっちゃ?」

 でしかない。

 登場キャラクターは犯人系のキャラがそれっぽく出て来るが
 会話は一切ない。

 『オムニ社会長』や『ルイス巡査』などは一切出てこない。


・背景なのか足場なのかわかり辛い。
 画面の色合いがやたらと毒々しいというか色合いに統一感がなく
 背景だと思ったら壁だったり、逆に何もなかったり非常に困惑する。
 擬態化しているというか同化しているような感じ。

 そんな背景みたいなものからビームが発射されたりとか…
 酷い!


・一撃死
 本作は敵からの弾の多くには耐久力がありダメージは受けるが
 被ダメージのモーションがなくロボコップの厚い重装甲をイメージさせるが
 多くの敵の体当たりや仕掛けなどに触れると即死する。

 歯車に触れると即死
 電流に触れると即死
 敵のメカに触れると即死
 プレス機に潰されると即死
 

 etc…

 挙げだしたら枚挙に暇がない。


・操作性
 初速は遅く動き出すと速い。
 そして滑りやすい。
 その挙動に戸惑って仕掛けに触れて即死なんて事は多々起きる。
 


『ロボコップ』のメインテーマが無くて不満。


外人が作ったゲームだからこうなのかと思えば諦めがつくのか…
『ロボコップ』がピョンピョンジャンプするようなアクションはプレイしたくなかったな。
映画では、バイクから飛び掛かったり高所から飛び降りるという描写がありはしたが
だからと言って通常でジャンプするような『ロボコップ』はなかった。

それに仕掛けなどで即死ばかりが目立つゲームであり
「電流イライラ棒」をさせられているような感覚

 ※「電流イライラ棒」とは

  「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円」

  というテレビ番組のワンコーナーであり、
  2本のレールが曲がりくねったり仕掛けが沢山あるような所に伸びている。
  その間を警察官が所持しているような警棒サイズの棒を
  レールの間を通す。
  そのレールに接触しないようにゴールに進めるというもの。

しかも独自慣性がかかり仕掛けに触れ即死。
実にイライラさせられる。


PS)ゲームオーバー時の仮面外した状態のロボコップ(マーフィー)がキモい。


ここからがネタバレ






















よくわからん仕掛けなどを書いていこう

1面:工場前の外ステージその1
 特になし

2面:工場内その1
 大型歯車:周囲に無数に存在、触れると即死
 プレス機:ちょこっと出ていたかと思いきやいきなり出て来る。
 電気:静電気が作る奴の間に電気が流れる。触れると即死

3面:工場内その2
 磁力板:画面上にちょこっと出ていて
 ロボコップが直下に来ると浮かせて移動させる。
 強制移動なので穴直行のものもある。
 ホバー:Bボタンでロボコップを浮かせる。ってか何やねんコレ。
  ホバー使用中は電気と歯車が周りに多数ありだるい。

4面:工場前の外ステージその2
 タイヤ(?):タイヤみたいのが転がって来る。触れると即死

5面:工場内その3
 ジャンプ台:かなり遠くまで飛ぶ
 風船:風船みたいのが下部から上に向かって浮き上がる。触れると即死
 竜巻:足場の周りをグルグル回る。触れると即死
 レールがある動く足場:いくつもあり自動なのかよくわからん挙動する。
  別の足場に触れると即死

6面:工場前の外ステージその3
 特に新しい仕掛けは無し

7面:工場内その4
 爪の付いた足場みたいの:『ロボコップ』に下部から触れると
 UFOキャッチャーの要領で移動してくれる。
 但し、乗り続けると大抵行き先は穴。解除して足場に乗るのが重要

8面:ボス戦
 バズーカで弾切れになるまで攻撃してくる。
 弾が切れると殴りかかって来る。こちらもパンチで応戦。

9面:工場内その5
 ビーム攻撃機:かなり早いビームを撃って来る。触れると即死
 U字磁石:直上では銃が撃てずパンチとなる。

10面:工場内その6
 特に新しい仕掛けは無し

11面:工場内その7
 下に行く足場:乗るとかなりすぐに下に行く、飛び移らなければならない
 ミサイル:左からミサイルが飛んでくる。
  触れると右端につれていかれるが結局死ぬので意味はない。
 虎ばさみ:時折とらばさみが下から出て来る。触れると即死
 『<<』という足場:操作が左右逆になる。
  ジャンプして次の足場に着くまでその操作となる。
  つまり、ジャンプして右の足場につきたい場合。
  ジャンプ中も左を押し続け、着地と同時に手を離す必要がある。

12面:工場内その8
 特に新しい仕掛けは無し
 仕掛けの組み合わせ

13面、夜であるので背景は暗いが宇宙っぽい雰囲気のステージ
 ノズル:時折火を出す。これは触れても珍しく即死ではないが
  かなり早く体力を減らす。

14面、ラスボス戦
 VSロボコップ2
 3連戦だが倒しても別に見た目は変わらない。
 敵への攻撃位置と敵からの攻撃の仕方が異なる。
 1度やられると1戦目からやり直し
 


エンディングはにっこり笑う『ロボコップ』の頭だけど
英文で少し書かれた描写とスタッフが書かれた1枚絵が出て来て終了。

「え?これで終わり?」

と、拍子抜けが半端ではない。
ループゲーでエンディングが一切ないとかあっても、
その後を文章だけでサラサラと書かれているようなファミコン初期ならともかく
1991年4月って…
スーパーファミコンが出て5ヶ月だからね。
何なんだろ…このゲーム。


ロボコップ:
 堪えろ。髭人。
 このゲームは洋ゲーだ。(震え声)


髭人:
 あ…
 そうすか…




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