会計事務所応援 ブログ

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新たな一歩を踏み出す時

みなさん、こんにちは。


「一から指導、教育している人も余裕もない」

そんなギリギリの職場環境から、

ここ5年10年は、
即戦力として活躍が期待できる
資格者・経験者を、

一人でも多く採用したいという傾向が
極めて強かったように思えます。

ところが、それらのニーズを満たす
人材は市場から姿を消し、

経験者採用ができるかどうかは、
もはや運まかせになりつつあるようです。


そこで、毎年人員の増強を必要とする
拡大路線の事務所などは、
一周回って「未経験者(新卒・中途)」の採用に、
目が向けられています。


考えてみると、
未経験者が敬遠されてきた本音をたどれば、
先述のように「指導、教育が大変だから」というのが、
一番の要因だとは思います。

では、未経験者を採用するとなると、

今度は数ある業種のなかから

“会計事務所”を選んでもらう、
その魅力や動機が重要になりますし、
現実的な話では、
他業種の条件面も考慮していかなければなりません。


会計や税務の業界が
引く手あまただった時代、
それこそ15年、20年前ならともかく、

これからは、
「なぜ税理士事務所なのか」「なぜ当事務所なのか」
を真剣にアピールしていかない限り、
未経験者がみなさんの事務所を探し当て、
応募してくる可能性は
極めて低くならざるをえないのです。


本日は、4月1日。

街には真新しいスーツ姿の
新入社員と思われる男女があふれています。

その中には、ちらほらと
アジア系の外国人も含まれているのに驚きます。


経験者・未経験者の議論どころか、

これからは日本人・外国人の区別なく、
人材獲得競争が進んでいくのでしょう。


あるいは、極力採用に頼らないために、

「自動化」「外注化」「お客様への協力依頼」をはじめとした、
日常的な所内業務の省力化を、
これまで以上のレベルで
実現する必要があるのかもしれません。


いよいよ本格的な春到来。

明るく前向きに、
新たな一歩踏み出してみたいものです。

 


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「一人で悩む職員」が増えないために

みなさん、こんにちは。

 

 

■新規契約時に、曖昧な条件で

   引き受けてしまった仕事

 

■お客様から一時的に頼まれ、

 いつの間にか常態化した仕事

 

■担当者個人の親切心から始まり、

 過剰サービス化してしまった仕事

 

■期限に間に合うよう、

 担当による丸受けが習慣化した仕事

 

会計事務所業界だけでなく

サービス業全般において、

 

「提供する範囲」を明確に定めることは

実に非常に難しいと思います。

 

あるいは、

例えば交通ルールのように、

 

明確な決まりごとはあっても

 

いざ路上に出てみると、

厳密に守ること自体が

困難を伴う場合も考えられます。

 

そんな状況下で、

百戦錬磨の経営者から、

折衝を苦手とする会計事務所の一職員が

頼み事をされれば、

 

時には折れてしまう場面が生じるのも

無理はありません。

 

ただし、

それらの隠れた業務負担は

しばらく経ったあとに表面化します。

 

引き受けた当人は、その責任感、義務感で

時間や体力を犠牲にしてでも

その問題に取り組んでいるはずです。

 

場合によっては“ただ働き”に近い

状況が続いているのかもしれません。

 

そんな本人しか知りえない

属人化されたお客様との関係性のまま

別の担当へと引継ぎとなれば、

 

後任となる職員の方は、

混乱と悲劇の連続になることは

間違いないでしょう。

 

それが事前に前任から伝えられている

事実ならまだしも、

 

お客様から伝えられて初めて知り、

(※お客様が少し話を盛っている事もありますが)

それがモチベーション低下に繋がっているケースを、

私はこれまでに全国で見てきました。

 

私自身も若いころには、

同様の経験があります。

 

 

数年前ですが、ある職員の方から

こんな話を聞く機会がありました。

 

「情報ゼロで引継ぎをされるのが本当にキツいです」

 

そこで、ご自身のように辛い経験をする後輩社員が

今後現れないように、

会計事務所とお客様とのコミュニケーション情報を記録する、

 

情報共有化ツール『私書箱』

※詳しくはこちらから

https://nmc-ao.jp/system/crpbs/shishobako/

 

導入活動をプロジェクトメンバーの一人として務められました。

※詳しくはこちらから(動画閲覧には無料会員登録が必要です)

https://nmc-ao.jp/shishobako_22022204/

 

仮にご自身の担当引き継ぎがしばらく発生しなかったとしても、

日々のお客様と担当者とのやり取りが、

所長先生や関係者との間でまったく情報共有されておらず、

「ブラックボックス」のまま続いていくことは、

決して良い状況とは言えませんし、リスクを伴います。

 

もちろんご自身が過去を振り返るための情報源としても、

役に立つことは間違いないでしょう。

 

このように「個人」ではなく「組織」として、

一件のお客様に対応してゆく体制づくりは、

人手不足が深刻化する昨今ますます

その重要性が高まっています。

 

担当者一人ひとりの日々の情報が、

日常業務のなかでリアルタイムに蓄積され、

引継ぎや問題解決のために役立てられていく仕組み。

 

みなさんの事務所でも、

検討してみてはいかがでしょうか。

 


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ペーパーレス化は“待ったなし”

みなさん、こんにちは。

私が、会計事務所における
ペーパーレス化への取り組みについて
一番昔の記憶として
残っているのは2004、5年頃。

私どものグループ、
エヌエムシイ税理士法人において、
それまでお客様に紙で提供してきた、
月次や決算関連資料をすべてCD-ROMに保存し、

データとしてお渡しするサービスへと
切り替わった時代です。


それまでのお客様へのアウトプットは、

表紙をつけ綺麗に製本された
目に見えるペーパー資料こそ
価値があると考えられてきました。


ところが、
あれから20年が経った現在でも、

当業界における「紙信仰」は実態として
あまり変わっていないのかもしれません。


事実、
ペーパーがデータに置き換わることが、
お客様から「サービス低下」と
評価されることを恐れて、
ペーパーレス化に踏み切れない
事務所がまだまだ多いのです。


では、所内業務に限って
ペーパーレス化が進んでいるかといえば、
決してそんなこともありません。


ここ数年の間でも、
書棚や書類保管スペース、外部倉庫などを
増強した事務所がいくつもありました。

所長先生も職員の方々も、

「データで確認するより、
 紙で見た方が楽なんだよね」

という意見が本音なのかもしれません。


それ故に、オフィス内で
大きな存在感を示すキャビネット、
重みでたわんだ書棚、
通路に置かれた段ボールやカゴ、
机上の紙の山はあいかわらず
見慣れた光景です。

在宅勤務スタイルが、
思いのほか根付かなかった理由も
そこにあるのでしょう。


さて、
今後電子帳簿保存法改正をきっかけとして、
ペーパーレス化をはじめとした
DXの動きは業界内で本格化してゆくのでしょうか。



話は変わりますが、

ここ数年で、
開業5年未満の若手税理士先生と
お話しする機会が何度かありました。

みなさん、開業の時点から

「紙信仰」どころか、
お客様先、事務所内、原始資料に至るまで、
紙を使うシーンが一切ない
業務フローが出来上がっていました。

こういったリテラシーの高い事務所が、
対応の遅れている昔ながらの事務所から
顧客を奪ってゆくのは
時間の問題かもしれません。


税務会計の分野で、
他に差別化を図るのには骨が折れますが、

ことDXの分野においては、
当業界で差別化を図るのは
実はそう難しいことではありません。


ただし、
そこで一番の足かせになるのは、
お客様先の環境ではなく、

所内でずっと続けてきた習慣を変えることに
抵抗感のあるベテランかもしれませんし、
場合によっては
所長先生ご自身かもしれません。


まずいの一番に取り組むべきは
ペーパーレス化かとは思いますが、

新しい時代に向けて、
新しい人材も活躍できる職場へと
ポジティブな気持ちで
変えていきたいものですね。

みなさんの事務所ではいかがでしょうか。
 


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