韓国で最も利用客の多い仁川空港の運営会社は、同空港近くに30億ドル(約2300億円)規模の総合リゾート施設を建設する見通しだ。空港周辺の魅力を高めることで、中国などからより多くの観光客を引きつけるのが狙い。
首都ソウルから西へ50キロメートルの仁川空港を運営する仁川国際空港公社の李采郁(イ・チェウク)最高経営責任者(CEO)はこのほど、仁川でインタビューに答え、米企業から提示されている空港近くの土地開発計画について、今年6月末までに承認する可能性を明らかにした。
同計画に基づいて建設される施設にはホテルや会議場のほか、医療センター、ショッピングモールが含まれており、海外高級ブランドの直売店も出店する予定だ。仁川国際空港公社の売り上げの約65%は、空港内の店舗や宿泊施設など航空関連業務以外での収入が占める。
李CEOは、施設の着工は来年になるとした上で「シンガポールにあるマリーナ・ベイ・サンズのようなランドマークが欲しい。空港へのこうした投資は中国からの観光客の増加につながり、国内の雇用創出に寄与するだろう」と説明した。
米カジノ会社のラスベガス・サンズが運営するマリーナ・ベイ・サンズは、2010年にオープン。シンガポール政府は15年までに観光収入を3倍に増やすことを目指している。
李CEOによると、仁川空港の今年の利用客数は前年比5.7%増の3700万人となる可能性がある。同CEOは「航空関連業務以外の収入を伸ばすことで着陸料の引き下げが可能になり、さらに多くの航空会社や利用客を呼び込める」との見通しを示した。
【2012年1月25日 Sankei Biz】
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