哲学者重要人物物語・カント

  • 2019.04.21

近世哲学の大御所カント。理性により仮象の理性を斃し、真の理性を復活させようとした理性の人。その代表的著作として知られるのは、三批判書である。三批判書とは、『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』という三つの批判(※1)を行った書物であるが、批判という名前こそついていないが、第四の批判書ともいうべき『単なる理性の限界内における宗教』の宗教論をキルケゴールの宗教論と対比して考えていくのが、カント […]

哲学者重要人物物語・デカルト

  • 2019.04.20

近代哲学の祖、ルネ・デカルト。中世的なスコラ哲学からの完全な脱出と機械論的自然観を打ち立てた人として知られる人。哲学を神学の婢(はしため)から救い出し、宗教的要素を哲学から追い出した人。デカルトに関していえば、そのような評価がなされることが多い。もちろん、一面的に見ればこれもまた間違った解釈ではない。しかしデカルトははっきりと、神への依存なくして世界が成り立たないことを証明しようとし、無神論的世界 […]

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