カーネーション あらすじ 第133話『誰かの古着』

着ている服に相応しい物事が起こると糸子は里香に説明した。
そして、ジャージを脱ぐか、東京に帰るかの選択を迫った。
里香は何も言えず立ち尽くす。

翌朝、里香は夏服を着て現れる。
里香は母親(優子)が用意して送ってきた洋服を着たくないと主張する。
糸子は慌てて風邪を引かないようにと家にあった古着を渡した。

昭和61年正月、糸子は完成した女性用スーツを見せるために生地問屋の跡継ぎ・河瀬譲と京都の呉服屋15代目・吉岡栄之助を店に呼ぶ。

糸子が考案した着物のような作りをした女性用のスーツを見て感心する2人。
糸子はスーツを持って帰り頑張って売りつくすように命じた。

里香はロンドンで店をしている叔母・聡子との電話で着ている古着に聡子の名前が書いてあると告げ、二人は盛り上がる。
糸子は里香に笑顔が戻った事を喜ぶが里香に一度きちんと話をしようと決意して、何故東京から出てしまったかを質問した。

里香は、自分でも解らないが母親・優子の事が嫌になってしまったと泣きながら答えるのだった。糸子はきっと大人になるのだと里香を優しく慰めた。

そんなある日、吉岡栄之助と河瀬譲がもう一人、スーツ姿の男性を連れて糸子の店にやって来た。
譲は、糸子にデザインしてもらった服に18万円という高額な値段をつけたのにもかかわらず予約で全て完売してしまったと糸子に伝える。

譲達は、糸子のブランドを作らせて欲しいと頭を下げる。
糸子はただただ驚くばかりだった。