アメリカJCCと東海Sでは、「競馬学校の2期生」が登録している馬に注目です | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

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現在は、「パーフェクトホースマンズ」に所属する全ての者が、

「新型コロナウイルスの影響により、世の中が大変な今こそ、会員の皆様により多くの利益を提供したい」

という思いで一致団結し、これまで以上に全力で情報収集にあたっており、こういった「所属員達の努力」が、必ず最高の結果に繋がることでしょう。

どうぞ、大いにご期待ください。

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こんにちは。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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前走、1月17日(日)のジャニュアリーS(中山・ダート1200m)で2着に入っていた、根本康広厩舎のサザンヴィグラス(牡6歳・父サウスヴィグラス)は、次走の予定が2月14日(日)のバレンタインS(東京・ダート1400m)です。

この馬を管理している東京都北区出身の根本君は、実家が古本屋で、競馬好きのお父さんから騎手になることを勧められて、1971年、馬事公苑の「騎手養成長期課程」に22期生として入りました。

同期には、調教師をやっている加藤和宏君と小西一男君と佐々木晶三君と西園正都君と池添兼雄君などがいます。

ただ、根本君は騎手試験になかなか受からず、3度も落ちてしまって、ようやく試験に受かって橋本輝雄厩舎からデビューできたのは、21歳だった1977年でした。

デビュー3年目の1979年に、バローネターフに乗った中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)で初めての重賞勝ちを飾った根本君は、その後も、ギャロップダイナに乗った1985年の天皇賞・秋や、メリーナイスに乗った1986年の朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)と1987年のダービーなど、全部で重賞を14勝、通算で235勝を上げていて、調教師の試験に受かった1997年に乗り役を引退して、次の年に自分の厩舎を開業しています。

初めの年は、「1勝・獲得賞金4904万円」という数字でしたが、2年目に「7勝・獲得賞金1億2850万円」と数字を伸ばしてからは、毎年のように1億円以上を稼いでいて、2005年には、今までで一番多い「2億8709万円」の賞金を稼いでいました。

でも、その後は成績が伸び悩んでいて、一昨年も「4勝・獲得賞金1億2138万円」という数字に留まっていましたから、去年の根本君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょう。

実際、去年は「8勝」と、勝ち星を2倍に増やしていましたし、賞金も「1億2579万円」と、一昨年を上回っていました。

もちろん、今年の根本君は、「去年の勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

そこで、1着賞金が2200万円のバレンタインSに向けて、彼がサザンヴィグラスをどう仕上げてくるのか、注目したいと思っています。

そしてここからは、栗東の松永幹夫厩舎が登録している、アメリカJCCのジャコマルと、東海Sのメモリーコウについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のYさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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松永幹夫君は、競馬学校騎手課程の2期生で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年の2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとったし、全部で1400勝を上げとりましたな。

そんで、1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、牝馬でGIを勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりました。

松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかを育てた山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。

それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝して、全部で26勝を上げとったし、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。

2015年には、「41勝・獲得賞金8億4430万円」っちゅうエエ成績を残しとったんやけど、その後の3年間は、

2016年→26勝・獲得賞金6億5123万円
2017年→21勝・獲得賞金4億5929万円
2018年→35勝・獲得賞金6億2313万円

っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、一昨年の松永君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。

ただ、去年は、ラッキーライラックで大阪杯とエリザベス女王杯、モントライゼで京王杯2歳Sを勝ったんやけど、他の馬がイマイチやったから、「27勝・獲得賞金8億6446万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも一昨年の数字を大きく下回っとったんやから、きっと今年の松永君は、「早い内から賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けたい」と考えとる筈ですわ。

そんな中、今週は、1着賞金が6200万円のアメリカJCCにジャコマル、5500万円の東海Sにメモリーコウを登録してきましたんで、どっちの馬も「勝負懸かり」とワシは見とったし、実際、ワシのところに届いとる最終追い切りについての報告が、

■ジャコマル
「昨日、Cウッドで一杯に追われて、6Fが84秒4、終いの1Fが13秒3っちゅう時計を出しとりました。セラン(古馬2勝クラス)をコンマ7秒先行する形で、最後はコンマ2秒差まで詰め寄られとったけど、力強い掻き込みで最後までしっかり走れとったし、馬体に張りがあって毛ヅヤもピカピカやったから、エエ状態をキープできとるんでしょうな」

■メモリーコウ
「昨日、レースでも乗る予定の古川君が坂路に入れて、4Fが55秒0、終いの1Fが12秒3っちゅう時計を馬なりで出しとりました。14日(木)にCウッドでやった一週前追い切りで、しっかり負荷を掛けられとったから、この日はサッと流す程度やったけど、シャープな動きを見せとったし、追い切った後も馬は元気一杯でしたわ」

っちゅう内容やったんで、2頭とも上位に食い込んでくる可能性がありそうやな。

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松永幹夫厩舎が登録している、アメリカJCCのジャコマルと、東海Sのメモリーコウについて、「元調教師のYさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。