京阪杯で、日本大学の獣医学部OBが使う馬に期待している理由は… | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

こんにちは。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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さて、私達は、先週のレースで、

「マイルCSでの3連複1610円4点的中」

「東京スポーツ杯2歳Sでの3連複2170円4点的中」

「アンドロメダSでの3連複21940円5点的中」

「奥多摩Sでの馬連16660円5点的中」

といった結果を残しました。

その中で、「東京スポーツ杯2歳S」で2着だったタイトルホルダー(最終的に5番人気)については、11月20日(金)に「パーフェクトホースマンズ」のホームページ内で、

【 こちら 】

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栗田徹君は、市立船橋高校で馬術を始めて、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に進学してからも馬術部に入っていました。

この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みの高松邦男さんや、1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みで、去年の2月一杯で引退した栗田博憲君や、2013年のNHKマイルCを勝ったマイネルホウオウや去年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトでお馴染みの畠山吉宏君や、2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールでお馴染みの金成貴史君などです。

大学を卒業してからの徹君は、ノーザンファームで働いて、そこで「調教師になりたい」と思ったそうで、2002年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から萩原清厩舎で厩務員をやって、5月から栗田博憲厩舎で調教助手をやって、8年くらいそこで腕を磨いていたんですよ。

ちなみに徹君は、元々、「佐藤」という名字でしたけど、栗田博憲君の娘さんと結婚して、婿養子になっているので、今は名字が「栗田」になっています。

2010年に調教師の試験に受かった徹君は、国枝栄厩舎や角居勝彦厩舎に行って馬のことを色々と教わって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しました。

開業してからは、初めの年が9勝、2012年が5勝、2013年と2014年が14勝、2015年が21勝と、順調に数字を伸ばしていましたし、去年までの4年間も、

2016年→22勝・獲得賞金2億9544万円
2017年→16勝・獲得賞金2億8383万円
2018年→27勝・獲得賞金3億8530万円
2019年→29勝・獲得賞金4億8911万円

という安定した成績を残していましたし、特に去年は、アルクトスを使ったプロキオンSで初めての重賞勝ちを飾るなど、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字だったんですよ。

でも今年は、アルクトスを使った地方交流G1のマイルCS南部杯を勝っていますが、JRAでは、先週までが「25勝・獲得賞金3億9207万円」という成績で、去年の同じ時期(11月10日【日】まで)の「26勝・獲得賞金4億4532万円」を下回っていますから、今の徹君は、「賞金の高いレースを勝って、一気に稼ぎたい」と考えているのでしょう。

そんな中、今週は、1着賞金が3300万円の東京スポーツ杯2歳Sにタイトルホルダーを使いますので、私が徹君でしたら、間違いなくこの馬をメイチに仕上げます。

実際、私のところに届いている最終追い切りについての報告が、

「昨日、レースでも乗る予定の戸崎君が南ウッドに入れて、5Fが68秒9、終いの1Fが12秒5という時計を馬なりで出していました。シャープな動きを見せていましたし、太め感はなかったですから、仕上がりの良さには太鼓判を押せるでしょう」

というものでしたから、いい競馬が期待できそうです。

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という、「元調教師のNさん」の見解を紹介していましたので、「パーフェクトホースマンズ」のホームページを確認していた皆さんも、私達と同じように、「東京スポーツ杯2歳S」では、タイトルホルダーを絡めた馬券を買って、オイシイ思いができたのでしょう。

そして今週は、ジャパンCや京阪杯や京都2歳Sなどが行われますから、これらのレースもしっかりと仕留められるよう、全力で情報収集にあたっていきますし、今週のレースについての詳しい話は、できる限りこのブログで公開したいと考えていますので、興味のある方は必ず読んでくださいね。

そしてここからは、栗東の庄野靖志厩舎が京阪杯に登録しているレッドアンシェルについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のHさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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庄野靖志君は、1987年の阪神牝馬特別を勝ったシヨノリーガルや、1991年の中日新聞杯を勝ったショウリテンユウなどを生産したことで有名な「庄野牧場」で、少し前まで代表をやっとった、庄野昭彦さんの次男なんですわ。

今の「庄野牧場」は、兄の宏志さんが後を継いどるんやけど、元々は、靖志君も親父さんと同じように牧場の仕事をしようと思っとったそうで、高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進学しとりました。

日本大学の獣医学部っちゅうたら、靖志君の他にも、ダービーを勝ったアイネスフウジンや、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップとかを育てた加藤修甫さんや、NHKマイルCなどを勝ったタイキフォーチュンや、2002年と2003年の根岸Sを勝って、交流重賞でも大活躍したサウスヴィグラスとかを育てた高橋祥泰(よしやす)君とかが出とります。

靖志君は、大学を卒業して実家に戻ってから、調教師として、1979年のダービーと1981年の天皇賞・春を勝ったカツラノハイセイコや、1988年の桜花賞を勝ったアラホウトクとかを育てた大叔父の庄野穂積さんに馬のことを教わっとったそうで、そん時に、「将来は調教師になる」と決めたそうですわ。

そんで、1996年に競馬学校の厩務員課程を出てから、マーメイドSを勝ったシャイニンレーサーや、ウインターSを勝ったマチカネワラウカドとかを管理しとった高橋隆厩舎で10年ほど調教助手をやって、2006年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。

初めの年こそ、使った頭数が少なかったんで4勝止まりやったけど、2年目は10勝、3年目も10勝、4年目は12勝と順調に勝ち星を伸ばしとったし、去年までの5年間は、

2015年→22勝・獲得賞金4億2838万円
2016年→29勝・獲得賞金4億7630万円
2017年→15勝・獲得賞金5億0574万円
2018年→26勝・獲得賞金7億3989万円
2019年→24勝・獲得賞金8億3866万円

っちゅう安定した成績を残しとって、特に去年は、プールヴィルを使ったフィリーズレビューと、レッドアンシェルを使ったCBC賞と、スワーヴリチャードを使ったジャパンCを勝つなど、今までで一番多い賞金を稼いどりました。

けど今年は、11月23日(月)までが「16勝・獲得賞金3億6602万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の靖志君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼がなアカン」と考えとる筈ですわ。

そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の京阪杯にレッドアンシェルを登録してきましたんで、全力で仕上げてくるやろうな。

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庄野靖志厩舎が京阪杯に登録しているレッドアンシェルについて、「元調教師のHさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。