今日のメインレースでは、「9頭分の思惑」が気になります | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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去年のスプリンターズSを勝つなど、今までに4億0755万円の賞金を稼いでいる、藤沢和雄厩舎のタワーオブロンドン(牡5歳・父レイヴンズパス)は、次走の予定が12月13日(日)の香港スプリントで、鞍上はビュイック騎手に決まりました。

前にも何度かこのブログで紹介している通りで、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドなどを生産したことで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。

それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。

そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。

調教師になってからの藤沢君の活躍は、競馬ファンなら誰でもよく知っていると思いますけど、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、レイデオロを使った2017年のダービーと一昨年の天皇賞・秋、グランアレグリアを使った去年の桜花賞と今年の安田記念とスプリンターズSなど、今までに、GIの31勝を含めて重賞を122勝もしています。

それに海外でも、今までに、

1998年のジャック・ル・マロワ賞(仏G1)→タイキシャトル
2006年のキャッシュコールマイル(米G3)→ダンスインザムード
2008年のピーターパンS(米G2)→カジノドライヴ

と、重賞を3勝しています。

でも、最近は美浦の厩舎が海外の重賞をよく勝っていて、具体的には、

2014年のオールエイジドS(豪G1)→ハナズゴール(加藤和宏厩舎)
2015年のジョージライダーS(豪G1)→リアルインパクト(堀宣行厩舎)
2015年のトゥクソムC(韓G3)→エスメラルディーナ(斎藤誠厩舎)
2015年の香港マイル(香港G1)→モーリス(堀宣行厩舎)
2016年のチャンピオンズマイル(香港G1)→モーリス(堀宣行厩舎)
2016年のレッドカーペットH(米G3)→ヌーヴォレコルト(斎藤誠厩舎)
2016年の香港ヴァーズ(香港G1)→サトノクラウン(堀宣行厩舎)
2016年の香港C(香港G1)→モーリス(堀宣行厩舎)
2017年のクイーンエリザベスII世C(香港G1)→ネオリアリズム(堀宣行厩舎)
2019年のドバイターフ(ドバイG1)→アーモンドアイ(国枝栄厩舎)
2019年のクイーンエリザベスII世C(香港G1)→ウインブライト(畠山吉宏厩舎)
2019年の香港ヴァーズ(香港G1)→グローリーヴェイズ(尾関知人厩舎)
2019年の香港C(香港G1)→ウインブライト(畠山吉宏厩舎)

といった結果を残しているんですよ。

ただ、さっき書いた通り、藤沢君の厩舎は、2008年から海外の重賞を勝てていません。

もちろん、今の彼は、「久々に海外でいい結果を残したい」と考えているのでしょうし、香港スプリントに向けて、タワーオブロンドンをどう仕上げてくるのか、注目したいと思っています。

そしてここからは、栗東の矢作芳人厩舎がアンドロメダSに使う、「広尾レース」のパンサラッサについて、私の頼もしい仲間の一人、「馬主のTさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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「広尾レース」は、1995年に「サウスニアレースホースクラブ」として創業されており、過去には、シンボリルドルフやシンボリクリスエスなどで有名な「シンボリ牧場」と深く関わっていた時期があり、この理由は、当時、クラブの代表を務めていた松平正樹氏と、「シンボリ牧場」の代表・和田孝弘氏が、高校の同級生だったからなのでしょう。

そして同クラブは、2007年の3月に、愛馬会法人の名称を「広尾サラブレッド倶楽部」に、クラブ法人の名称を「広尾レース」に、それぞれ変更しており、現在は、「一口ライフで馬主気分を味わうなら広尾サラブレッド倶楽部」というキャッチコピーを用い、入会金や馬代金などが「0円」になるプランを導入しており、その上、以前は「40口から800口」で行っていた「募集馬の口数」を「1000口」や「2000口」に増やし、単価を大きく引き下げるシステムを採用しております。

「広尾レース」は、これまでに180頭近くをJRAで走らせており、その中の代表的な存在としては、2009年の函館2歳Sを勝ったステラリードや、2011年のダービー卿CTを勝ったブリッツェンや、昨年の福島記念と今年の七夕賞を勝ったクレッシェンドラヴなどが挙げられるでしょう。

2010年の同クラブは、「15勝・獲得賞金3億1047万円」という成績を残しておりました。

しかし、その後は成績が伸び悩んでおり、昨年までの5年間も、

2015年→1億0081万円
2016年→1億1109万円
2017年→1億0771万円
2018年→1億5632万円
2019年→2億3220万円

と記せば分かる通り、物足りない数字だったため、今年はクラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。

実際、先週までに10勝を上げ、過去最高となる「3億2511万円」の賞金を獲得しております。

しかし、同クラブの関係者達は、この状況に満足せず、今後も貪欲に勝利を追求してくるでしょう。

何故なら、「広尾レース」は、計9頭の「2021年2歳馬」(現1歳)と「2022年2歳馬」(現当歳)について、7月26日(日)から出資を受け付けておりますが、それぞれ1頭がまだ満口となっていない上、1歳馬4頭と当歳馬4頭の計8頭が対象となっている「追加募集」について、11月17日(火)から出資を受け付けており、これらの内、既に満口となっている1頭を除く残りの7頭は、まだ出資を受け付けておりますので。

したがって、現在はクラブの関係者全員が、「過去の募集馬を活躍させて、出資を検討している顧客層に好印象を与え、今後の売り上げ増加に繋げたい」と考えている筈であり、一般的な注目度の高い特別レースを勝てば、その効果が大きいのは間違いありません。

そういった中、今週は、1着賞金が2600万円(馬主の取り分は8割の2080万円)のアンドロメダSにパンサラッサを出走させますので、私が関係者であれば、この馬を預けている矢作先生に対して、渾身の勝負仕上げを指示する筈であり、実際、私の元に届いている、最終追い切りについての報告が、

「一昨日、坂路に入れられて、4Fが52秒0、終いの1Fが12秒3っちゅう時計を馬なりで出しとりました。単走やったけど身体を大きく使って最後まで集中して走れとったし、力強い脚捌きは、デキの良さをハッキリ感じるもんやったわ」

というものでしたので、好レースが期待できそうです。

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「広尾レース」がアンドロメダSに使うパンサラッサについて、「馬主のTさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。