天皇賞・秋では、「少年アシベのコンテンツを手掛けているオーナー」が… | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

こんにちは。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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8月30日(日)の新潟2歳Sで2着に入っていた、伊藤圭三厩舎のブルーシンフォニー(牡2歳・父スクリーンヒーロー)は、次走の予定が11月7日(土)の京王杯2歳Sです。

前にも何度かこのブログで紹介していますので、知っている方も多いと思いますけど、ブルーシンフォニーを管理している伊藤君の実家は、スズカマンボやサンビスタなどを生産したことで有名な、静内にある「グランド牧場」でして、1927年にここを作ったのは、彼のお祖父さんの幸太郎さんです。

今、静内と新冠に3ヶ所(合計71馬房)の繁殖場がある「グランド牧場」は、静内(109馬房)と岩手県の遠野市(60馬房)の2ヶ所に育成場があって、1985年からは、3代目で圭三君のお兄さんの佳幸さんが牧場の代表をやっています。

こういう環境で育った圭三君は、もちろん、早い内から「自分も競馬に関わる仕事をしたい」と考えていたのでしょうし、実際、1986年からの11年間は、1992年のカブトヤマ記念を勝ったユーワビームなどを育てた小林常泰さんの厩舎で調教助手として経験を積んで、1997年に調教師の試験に受って、次の年に自分の厩舎を開業したんですよ。

それから、圭三君の厩舎は、初めの年に「12勝・獲得賞金1億9133万円」という成績を残していましたし、3年目だった2000年には、スマートボーイを使ったアンタレスSで初めて重賞を勝って、5年目だった2002年には、3つの重賞勝ちを含めて、「26勝・獲得賞金5億4762万円」という成績を残していて、優秀調教師賞をもらっていました。

それに去年は、今までで一番の34勝を上げて、2002年の次に多い「4億3376万円」の賞金を稼いでいましたし、今年に入ってから先週までは「30勝・獲得賞金4億3295万円」という成績で、去年のペースを大きく上回っていますけど、彼がこの状況に満足していないと私は見ています。

と言うのも、圭三君の厩舎は、ハヤブサマカオーで2017年の兵庫ジュニアグランプリ(地方交流)を勝っていますけど、JRAの重賞は、スマートボーイで2003年のマーチSを勝ってから、17年以上もご無沙汰していますので。

そこで、「久々の重賞勝ち」が懸かっている京王杯2歳Sに向けて、ブルーシンフォニーをどう仕上げてくるのか、キッチリ確認して馬券に活かしたいと思っています。

そしてここからは、栗東の角居勝彦厩舎が天皇賞・秋に使う、石川達絵オーナーの持ち馬キセキについて、よく私に美味しい情報を教えてくれる、「馬主のHさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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石川達絵オーナーの本業は、JR五反田駅と大崎駅と品川駅から徒歩10分圏内のところにある「住友不動産高輪パークタワー」(東京都品川区東五反田)に本社を構えて、スマートフォン向けのコンテンツ事業(音楽や動画や電子書籍の配信)などを手掛けている、「株式会社デジマース」の代表取締役社長ですわね。

また、石川オーナーは、「バローズ」の冠名でお馴染みの猪熊広次オーナーが代表取締役社長を務めている、「株式会社バローズ」の取締役でもありますわ。

「株式会社デジマース」は、「株式会社バローズ」から分社する形で2005年の6月に設立されて、その後は、「HAPPY!メロディ」、「HAPPY!うた」、「HAPPY!動画アニメ」、「HAPPY!デコメ」といった携帯電話向けのコンテンツを提供していて、2010年頃からは、当時、一気に普及し始めたスマートフォン向けアプリの提供も開始していて、現在では、写真加工アプリの「フォトデコレ」や、名前の通り、競馬情報を取り扱っている「WIN!競馬」というサイトや、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」を起用した天気予報やカレンダーのツールなど、コンテンツを充実させていますの。

それに同社は、「妖かし恋戯曲」や「アイリス魔法学園~Vinculum Hearts~」や「にゃんらぶ~私の恋の見つけかた~」や「Spiral Memoria~私と出逢う夏~」といった「ニンテンドースイッチ」専用ゲームソフトの配信など、ニーズに合わせたコンテンツを提供し続けていますし、その他にも、広告代理業や、デジタルギフトコードを配布することでアプリやウェブサイトの利用を促進するソリューションシステムの「dgift」など、多岐に渡る事業を手掛けていて、2017年3月期の売上高は50億円という素晴らしい数字を残していますから、同社の代表取締役社長である石川オーナーは、「卓越した経営手腕を持つ優秀な人物」と言えますわね。

馬主としての石川オーナーは、2010年からJRAで馬を走らせ始めて、最初の年は未勝利でしたけど、それから一昨年までは、

2011年→2勝・獲得賞金2060万円
2012年→1勝・獲得賞金2123万円
2013年→2勝・獲得賞金3054万円
2014年→2勝・獲得賞金3415万円
2015年→3勝・獲得賞金5352万円
2016年→3勝・獲得賞金5615万円
2017年→12勝・獲得賞金2億9094万円
2018年→10勝・獲得賞金4億5523万円

と、順調に獲得賞金を増やしていましたし、特に一昨年は、今までで一番多い賞金を稼いでいましたわ。

ただ、昨年は、「4勝・獲得賞金2億2657万円」という物足りない数字に留まっていましたし、今年も先週までに10勝を上げていますが、獲得賞金は「2億0572万円」と、一昨年の半分にも達していませんので、現在のオーナーは、「早急に巻き返したい」と考えているのでしょうね。

また、石川オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多くて、今年も、

■7月13日(月)~14日(火)の「セレクトセール」→2頭を8360万円で落札
■8月24日(月)の「HBAセレクションセール」→2頭を7535万円で落札
■8月25日(火)~28日(金)の「HBAサマーセール」→1頭を1210万円で落札
■10月19日(月)~20日(火)の「HBAオータムセール」→1頭を330万円で落札

と、計6頭を総額1億7435万円で落札していますの(落札金額は全て税込表記)。

当然、現在の石川オーナーは、「セールで投じた資金を早急に回収したい」とも考えている筈ですわ。

そういった中で、今週は、1着賞金1億5000万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)の天皇賞・秋にキセキを出走させますので、私が石川オーナーであれば、この馬を預けている角居先生に対して、メイチの勝負仕上げをお願いしますわね。

実際、私の元に届いている、最終追い切りについての報告が、

「一昨日の朝、坂路に入れられて、4Fが53秒0、終いの1Fが12秒4っちゅう時計を馬なりで出しとりました。ファルコニア(古馬2勝クラス)をコンマ8秒追い掛けて、楽な手応えで並びかけると、最後はコンマ2秒先着しとりましたわ。調子がエエ馬ならではの軽快なフットワークで走れとったし、追い切った後もイレ込むことなくどっしりと落ち着いとったから、力を出し切れるデキに仕上がっとるんやろう」

という内容でしたから、好レースが期待できると私は見ていますの。

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石川達絵オーナーが天皇賞・秋に出走させるキセキについて、「馬主ののHさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。