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こんにちは。
元JRA調教師で、今は、パーフェクトホースマンズの調教師情報部に所属している山田要一です。
今日は、早めにデビューできそうな2歳馬の中から、私が注目している1頭を紹介しておきましょう。
それは、尾関知人厩舎のオンナ馬・アニエラ(父ドバウィ、母ロイヤルハイネス)です。
この馬は、ビバリーDSというアメリカのG1を勝ったロイヤルハイネスがお母さんで、フランスで重賞を3勝したフリーポートラックスが半兄にいる血統なんですよ。
アニエラは、6月中旬に美浦トレセンに入厩して、7月5日(木)にゲート試験に受かっていて、12日(木)には、坂路に入れられて、4Fが54秒9、終いの1Fが12秒6という時計を出していました。
コンマ3秒先行していたドレサージュ(3歳未勝利)を追い掛けて、最後は同入していましたし、追い切った後も元気一杯でしたので、ここまで順調にきていると思いますね。
アニエラを管理している尾関君の厩舎は、2015年は35勝、一昨年も35勝を上げていたんですけど、去年の26勝しか上げられなかったんですよ。
ですから、今年の尾関君は、「必ず巻き返したい」と意気込んでいる筈なんですけど、先週までに、まだ12勝しか上げられませんので、今は、「もっとペースを上げないとマズイ」と考えているのでしょうね。
それに彼の厩舎は、今年の3歳世代を全部で26頭預かっているんですけど、勝ち上がったのは9頭で、2勝している馬が3頭しかいませんから、今の尾関君は、「その分、2歳世代でいい結果を残さなければ」と、気合いが入っている筈ですよ。
アニエラは、新潟開催でデビューする予定ですから、レースに向けて、彼がどう仕上げてくるのか注目したいと思っています。
そしてここからは、池江泰寿(やすとし)厩舎が中京記念に登録しているスマートオーディンについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のSさん」から届いた報告を紹介しておきましょう。
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池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や、海外の厩舎で勉強してきた、「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
2012年の泰寿君は、「57勝・獲得賞金18億3620万円」の成績を残して、2回目のリーディング1位になっとりました。
けど、一昨年までの4年間は、
2013年→48勝・獲得賞金14億2626万円(リーディング4位)
2014年→49勝・獲得賞金14億5956万円(リーディング4位)
2015年→49勝・獲得賞金18億6961万円(リーディング2位)
2016年→45勝・獲得賞金17億4667万円(リーディング3位)
っちゅう成績で、リーディング1位を逃しとったんですわ。
せやから、去年の泰寿君は、「また1位になりたい」と考えとった筈で、実際、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、リーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
ただ、今年に入ってからは、先週までに「16勝・獲得賞金6億3892万円」(リーディング23位)っちゅう成績で、勝ち星は去年の4分の1くらいやし、賞金も去年の3分の1くらいなんやから、今の彼は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円の中京記念にスマートオーディンを登録してきましたんで、実際に彼がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろ。
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池江泰寿厩舎が中京記念に登録しているスマートオーディンについて、「元調教師のSさん」から届いた報告は以上です。
さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。
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今日は、ここまでにしておきます。
それではまた。