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こんばんは。
元JRA調教師で、今は、パーフェクトホースマンズの調教師情報部に所属している山田要一です。
相沢郁厩舎のトキノパイレーツ(牡3歳・父モンテロッソ)は、次走の予定が、6月17日(土)のユニコーンS(東京・ダート1600m)になりました。
この馬は、先週の日曜日、東京6Rの500万条件(ダート1600m)で、2番手追走から、直線で追い出されるとしっかり伸びて、外から迫ってきたアメリカンファクトの追い込みを凌いで、2勝目を上げています。
乗っていた北村友一君は、「最後の粘りは凄かったです。これからもっと良くなってくると思いますよ」と話していましたね。
トキノパイレーツを管理している相沢君は、麻布大学の獣医学部出身で、学生の頃、門別の白井牧場(1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティア、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産)でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、その後、「現役の競走馬に関わりたい」と思うようになって、調教師を目指したそうです。
彼は、競馬学校を出た後、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎の調教助手をやって、1997年に38歳の若さで調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと前田厩舎で腕を磨いていました。
そして、1998年に開業した相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までに重賞を16勝していますね。
2014年には、ヴェルデグリーンでアメリカJCCを勝つなど、18勝を上げて、「5億7189万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、それから去年までの3年間は、
2015年→19勝・獲得賞金4億7222万円
2016年→23勝・獲得賞金3億7562万円
2017年→27勝・獲得賞金3億7871万円
という成績で、2014年の賞金を上回ることができなかったので、今年の相沢君は、「2014年の賞金を超えたい」と考えている筈ですが、先週までの成績は、「7勝・獲得賞金1億6327万円」と、去年とそれほど変わらないペースですね。
それに、相沢君の厩舎は、マイネルミラノで一昨年の函館記念を勝ってから、2年近くJRAの重賞をご無沙汰していますので、今は、「久々に勝ってガッチリ稼ぎたい」と考えている筈ですから、ユニコーンSに向けて、彼がトキノパイレーツをどう仕上げてくるのかをしっかり見極めて、馬券に活かしたいと思っています。
そしてここからは、栗東の松元茂樹厩舎が使う、天皇賞・春のガンコと青葉賞のカフジバンガードについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のHさん」から届いた報告を紹介しておきましょう。
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松元茂樹君は、日本大学を卒業した後、20代の頃は歌手をやっとって、1974年から親父さんの松元正雄厩舎で厩務員と調教助手をやっとって、その後は、トウカイテイオーやスティルインラブとかを育てた兄ちゃんの松元省一厩舎や、イソノルーブルとかを育てた清水久雄厩舎で腕を磨いとって、1992年に調教師の試験に受かって、1993年に自分の厩舎を開業しとりますな。
ちなみに、松元君の長男は競艇選手の松元弥佑紀(やすのり)君ですわ。
松元君は、ビリーヴを使った2002年のスプリンターズSと2003年の高松宮記念や、ウインクリューガーを使った2003年のNHKマイルCや、ローブデコルテを使った2007年のオークスとか、今までに、JRAでは6つのGIを含めて、重賞を32勝しとりますし、その他にも、ラヴェリータで地方交流重賞を7つ勝っとりますな。
こういった結果を残せとるんは、正雄さんや省一さんや清水さんの厩舎で走る馬を間近で見てきた経験を、自分の厩舎でも十分に活かせとるからなんやろ。
そんで、松元君は、ビリーヴやウインクリューガーが活躍した2003年に、「25勝」を上げて、「9億0496万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどります。
せやけど、それからは一度もこの数字を超えとらんし、一昨年までの3年間も、
2014年→21勝・獲得賞金3億0898万円
2015年→14勝・獲得賞金3億3069万円
2016年→20勝・獲得賞金2億9751万円
っちゅうもんやったんで、去年の松元君は、「必ず巻き返したる」と考えとったんでしょうな。
実際、マキシマムドパリで愛知杯とマーメイドS、グッドスカイで新潟ジャンプSと、重賞を3つ勝って、「26勝・獲得賞金5億3442万円」っちゅう数字を残したんやから、ワシの見込みは正しかったんやろ。
そんで今年は、先週までに5勝を上げて、「2億2850万円」を稼いどるんやけど、まだ2003年の2割ほどやから、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えとるんやろう。
それに、彼の厩舎は、重賞を2勝して、「2億2246万円」の賞金を稼いどった「看板馬」のマキシマムドパリを、先月の中山牝馬Sを最後に引退させとるんやから、今の松元君は、「その分を他の馬で稼ぎたい」とも考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金1億5000万円の天皇賞・春にガンコ、5400万円の青葉賞にカフジバンガードを使うんで、勝ってガッチリ稼ごうと、どっちもメイチに仕上げてくるとワシは見とったんや。
実際、昨日の最終追い切りは、どっちもワシの見込み通りエエ動きやったんで、馬券に絡んでくる可能性が十分にあるやろうな。
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「元調教師のHさん」から届いた、松元茂樹厩舎が使う、天皇賞・春のガンコと青葉賞のカフジバンガードについての報告は以上です。
ところで、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、馬券に活かしたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。
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今日は、ここまでにしておきます。
それではまた。